NTTグループの安心・安全なサービスを先進IP技術とスピード、ベンチャーマインドで実現
エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社
代表取締役社長
秋山 修二
ハウジング、クラウド、ストリーミングの3事業を中心に、主にIPを活用した事業を展開してきたエヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社。同社は各事業をさらに発展させるとともに、新たに主力となるべく事業の創出に取り組んでいる。
「2019年を『SHINKA元年』と名付け、4つのSHINKAを打ち出しました。各サービスをより高度なものに深めていく『深化』、サービスを利用しやすく進めていく『進化』、新しい取り組みを始める『新化』、技術者集団としての『真価』です」
主力3事業についても、確実にSHINKAを続けている。スマートフォン等による動画視聴での生活スタイルの変化・普及により、インターネットトラフィックは、年々増加傾向にあり、効率的なネットワーク構築及び運用のためデータセンターの需要も高まり続けている。
「お客さまの多数を占めるOTT、xSP事業者等も、大量のトラヒックを効率的に対応するため、東京と大阪にデータセンターを構えるのがスタンダードになりつつあります。大阪に基盤を持つ当社としては、その需要に引き続きしっかり応えていきたいです。クラウド事業は、サーバーやメール等のホスティングサービスだけではなく、IaaSやVPSサーバー等のプラットフォームの提供に加え、最近では在宅ソリューションやメガクラウドへの接続サービスまで幅を広げています」
従来は放送局などメディア事業者のご利用が多かったストリーム事業は、エンタープライズ向けにも急速に広がりを見せている。
「企業はコロナ禍において新たな営業手法としてウェビナーを開催することが増え、オンラインイベントやIR活動もウェブを活用するようになりました。この分野は大きく伸びています」
これらに加えて4本目、5本目の柱となる事業も既に動き始めている。
「AIによるデータ分析サービスを始めています。中小企業向けに、時間外管理や、業務の繰り返し作業等について、独自のAIエンジンでPC操作ログを分析し、働き方を可視化するサービスの提供をサポートしています。中小企業のCDOとして社長が分析レポートを見て安心して事業運営の更なる発展に取り組むことを支援します。このように、データを預かるだけではなく活用し、中小企業の課題解決に貢献したいと考えています」
さらに、昨今注目されているリモート診療にも同社の技術が活かされている。
「WebRTC技術を活用し、インターネットを通して聴診音を遠隔の医師に伝達し、聴診できる音声・映像通信サービスを2021年1月からスタートしました。以前から過疎地では医師が巡回して診療するのが難しく、リモート診療のニーズがありました。また、この取り組みを新型コロナウイルスの診療にも活用したいという声を多数いただき、リリースを早めることにいたしました」
同社はIP技術を使って、エッジの効いたサービスをスピード感を持って提供することをミッションの一つに掲げている。
「ベンチャーマインドを持って、世の中に新しい価値を素早く提供することを心掛けています。それに加えて、NTTグループの特長である“お客さまが安心してご利用いただけること”も大切にしております。アーリーアダプター層だけでなく、マジョリティ層のお客さまにも、しっかりお使いいただける状況になるまで、丁寧にサポートいたします」
2020年の上半期は新型コロナウイルス感染予防のため野球やサッカーの試合、音楽ライブイベントの多くが中止となった。同社は急速に高まるオンライン配信や無観客ライブの配信のニーズにサービスで応えるとともに、新しいエンターテインメントの楽しみ方に貢献する。
「コロナ禍において、例えば音楽ライブでは、実際のホールのように肩を擦りあわせながら、その場の空気感を一緒に味わうことはできなくなってしまいましたが、チャット機能で演者にメッセージを送ったり、投げ銭など、オンラインならではの付加サービスと連携することで、新しい価値を提供しています。また、4K/8K、ハイレゾ、VR等、新たな技術によるより臨場感のあるサービスも提供しています」
リアルの会場には収容人数の制約があり、チケットがなかなか入手できないケースもある。ライブ配信には、場所を問わず、より多くのユーザーが同時に楽しめるメリットがあり、新たなニーズも生まれている。
「オンライン配信は技術的には収容人数等の制限がなく、また、リアルタイムだけではなく、アーカイブコンテンツ等のハイブリッドな活用方法も生まれています」
新型コロナウイルスの影響を大きく受けた2020年も、結果的に通信業界への期待とニーズが高まった年だったことを実感しているという。
「ビジネスシーンにおいても、Withコロナの環境下ではさらにネットワークの活用シーンが増えて、需要は今後も伸びていくと考えています。IoTも含め、今よりも多くのことがオンラインで対応できる時代がやってくることが予想され、その実現時期はコロナ対策のためにさらに早まると思います」
同社はどのような状況にあっても、お客さまに寄り添った安心・安全なサービスを提供していく考えだ。
2020年には新たなコーポレートビジョン「VISION2025」を策定した。
「2025年に向けた5カ年のビジョンです。それは『データを預かり活用し、流通させることで情報を価値あるものにする「バリュー プラットフォーム パートナー」として、お客さまとスマートな世の中を共創する』ことです」
同社は、世の中の様々な課題に対して、高い技術力、ダイナミックな発想、スピードを活かかして、安心・安全なサービス提供を続けていく。さらに、データを預かり活用し、流通させることで情報を価値あるものにするという新たな使命も実現していく方針だ。
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