まちづくりのDNA。ものづくりの現場で学んだ人との繋がりの大切さとはなにか
東急不動産株式会社
代表取締役社長
金指 潔
たった一枚の作業服が現場で働いていた人たちの心を開いた。「ものを作ってくれる現場が一番大事だ」という、東急不動産株式会社 代表取締役社長 金指 潔が、自身の経験と東日本大震災の震災復興支援を通して再確認した、まちづくりのDNAとはなにか。これからの日本のまちづくりはどうあるべきかを探る。
変革のキーワード、東北と渋谷。一体どのような関連があるのか。
金指渋谷はちょうどこれから、新しい時代の新しいまちを作っていく段階に来ております。これ、おそらく5年、10年先を見据えた計画になっていると思います。そのちょうど一歩を踏み出している時期だと考えてございます。
この開発は、当然地元の方、あるいは行政を含めてやることですが、東急グループ全体も大きくかかわっていく仕事だと思います。その中で、私ども東急不動産は、一つの役割をきちっと果たしていこうと考えてございます。
宮川色んな都市を歩いていますと、あっここはもうそろそろ対応年数も過ぎていて、新しく変わらないといけないなって思う都市もあったりしますよね。まちもそうですけど、渋谷は今どんな状態ですか。
金指どうでしょうね。それなりに活気もあって、良いまちだと思っていますが、もっともっと訪れたいまちにしたい、色んな文化のある魅力の高いまちにしていきたいと思ってございますね。そういった文化の発信を継続的にやれるようなまち、これがきっと渋谷なのだろうと思います。
宮川そうすると、東北の復興にも、そして渋谷の新しいまちづくりにも、ということでしょうか。
金指いずれにしても、日本を元気にすることだと思うのです。おそらく東北の復興も、渋谷の再開発も、日本を元気にして、もう一度私や宮川さんが育ってきた、青春のあの頃と言いますか、そういった時代を作っていくことが一番大事だろうと思っています。
そして今年4月、新たに東急不動産が手掛けたプロジェクトがオープンする。東急プラザ表参道原宿。
白石そしてこちらに立派な模型がありますけれども、こちらは4月18日に表参道原宿の神宮前交差点にオープンします、東急プラザ表参道原宿の模型です。とても立派なビルですね。
宮川これが明治通りで、これが原宿の駅があって。この角はあの場所ですね。
白石こちらのビルは、どのような特徴のビルなのですか。
金指ちょうど場所で言うと、こちらに明治神宮がございますよね。明治神宮の大きな森があって、今、宮川さんがおっしゃった、表参道のケヤキの並木がずっとあるところですから、ちょうどその連担する結節点にあるわけです。そういった意味で、ここに森を作ってある。屋上に精一杯森を作って地域との共生を図っていこうといった形で作ったビルでございます。
宮川やはりあの町はちょっとこういった留まる場所がほしいですからね。歩くばかりという感じがしますから。しかも緑があって。
白石人も多いですしね。
金指緑が入ってきてそこで一つ安らぎを得ていただいて、ほっとしていただけるような空間、そこで色んなものをお買い上げいただけるような、そういった場所ができればと思いまして作りました。同時に、地域から離れてしまったら意味がありませんから、明治神宮の森があって、ケヤキがあって手前の方に森があってと。こういった形のものを作っていこうと考えてございます。
宮川人の動線としても、なかなか非常にキーになる場所になる。
金指宮川さん覚えていらっしゃいませんか。ここは以前のセントラルアパートというものがございまして、まぁご存じないでしょうけれど、昔の日本のファッションや新しい波を起こしていく、そういった方々がお住いの、そういった情報発信地で有名だった場所でございます。ですからそこに新しい情報発信基地を作ろうということで、ここから日本だけではなくて、あえて申し上げれば世界に対して、日本の元気を発信していこうと考えて作ったビルでございます。
宮川じゃぁ、昔のセントラルアパートの皆さんの力を出していただいて、浅井慎平さんも元気ですから。
金指本当によくご存じですけれども、とにかくもう一度ここから、新しい日本を発信できればというふうに考えています。それからもう一つはちょうどこの明治通りをずっと向こうへ行くと渋谷でございます。ですから渋谷から、何と言いますか、グレーター渋谷と呼んでいいのかな、渋谷を大きく俯瞰(ふかん)して見てみると、ここがその一つの核になってきますので、そういったことも含めて渋谷と一緒の開発をしていこうと考えてございます。
宮川この辺もかなりつながってきましたね。
金指かなり色々なものが出てきまして、楽しい町になってくると思います。
宮川大きな渋谷。
金指渋谷の再開発につなげていくという意味では、大変大きな夢があると思います。
宮川なんとなく全体像が見えてきた、その一つの重要なポイントということですね。
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