KLab株式会社の成長戦略を象徴する業態転換の仕組みと必要性
KLab株式会社
代表取締役社長
真田 哲也
受託型のソフトウェア開発事業から一転、自社開発のソーシャルゲーム開発に業務転換し、成功を収めたKlab株式会社 代表取締役社長 真田 哲弥氏は、会社が成長するための柔軟な変革の必要性を訴える。成長戦略の一環として導入した国際分業化とはなにか。また、社員の能力を向上させる新陳代謝の良い経営とはなにか。その核心に迫る。
真田中国だけは別扱いで、フェイスブックとか中国にないですからね。テンセントとかウェイボーとか中国独自のSNSがあるから、そことどうタイアップしてビジネスをやろうかと(計画)すると、もう中国国内に会社を作るしかないのですね。そのマーケットは捨てられないので……あまりにも巨大すぎて。
蟹瀬じゃぁ、二つの言語圏が、同時に広がっていくという感じですか。
真田そうですね。今世界中にすごくたくさんの言語があるのですが、究極、英語と中国語の2か国語にかなり収斂できるのかなと。例えば人口が5000万人の国とか8000万人の国とか、1億人以下の国の方が圧倒的に世界中の国では多いのですが。
蟹瀬そうですね、ベトナムもフィリピンもそうですからね。
真田そうです。1億人いないですもんね。そういった意味では、特にスマートフォンのコンテンツだと、自国語のマーケットって存在しないに等しいのです。みんな数が少ない、あるいは品質が劣る自国語のアプリケーションをダウンロードするぐらいなら、アメリカのマーケットから英語のコンテンツ、あるいはアプリケーションをダウンロードした方が、数がたくさんの中から選べるので、通り越してそっちに行っているのです。
日本は、マーケットサイズがあるから、皆さん日本語のアプリケーションをダウンロードしますし、日本の会社も日本向け、日本国内でしか通用しないアプリケーションを作っていって十分飯が食えるということで、こうなってきているわけですけれども、それも今後ワールドワイドにやって行こうとすると、変えていかないといけないのかなと思っています。
白石先ほどから社長のお話を伺っていますと、世界でビジネスを展開するのがいかに重要なことか分かってきたのですが、今後も世界でビジネスを展開していく上での課題と言いますとなんでしょうか。
真田やっぱり一番は人材の問題ですかね。優秀な人材を世界中で獲得していくということが一番難しいですね。
白石こういった人材が欲しいっていうのは、どういった方でいらっしゃいますか。
真田社長最近日本の学生って、こう内にこもって外に出ないのですね。だから我々は、そういう内にこもるやつじゃなくて、どんどん世界に出ていってやろうという意欲があって向上心があって……今なんか向上心が高い人が少ないじゃないですか。積極的に新しい何かを追い求めるみたいなそういう精神がある学生はぜひ来てほしいですね。
白石では今働いておられる社員の皆さんはガッツがあると思われますか。
真田そうですね。うちの会社は、そういう日本全体の風潮の中では、すごいガッツがある、やる気がある社員が多いと思います。
白石実はですね、収録前に社員の皆さんにお話を伺ってきましたので、こちらのVTRをご覧ください。
白石みきのワーキングレポート。会社を現場で支える社員の皆さんに色々とお話を伺いたいと思います。KLabがもっている、同業他社にはない強みと言えば何でしょうか。
社員そうですね、KLabは外部環境に合わせて経営を柔軟に変えるっていう強みがあるのです。今、日本でスタートアップの会社ってとても多いんです。そのスタートアップが多い市況を考えて、ベンチャーキャピタルの事業に新規参入しようと、その辺の柔軟性が、非常にKLabの強みだというふうに思っております。
白石KLabで実現したいことは何ですか。
社員個人的なのですが、将来自分の作りたいサービスっていうのがあって、それを実現するとか、収益化するために必要な知識や経験というものを早いスピードで獲得したいですね。
白石KLabならではのビジネスルール、またはイベントはありますか。
社員どぶろく制度と言って、結構珍しいと思うのですけど、勤務時間の10%は好きなことをやってもいいという制度がありまして、技術の人とかは、勝手に何かのシステムを作っていたりとか。よく質問したり、挑戦したりするっていうのはローカルルールみたいなものであって、結構何か分からないことをそのまま放っておくのではなく質問する文化みたいなものがありますね。
一人一人が向上心と目標を持って取り組む姿勢は、未来に向かって走り続ける会社を支えている。
白石では、これからの成長戦略を象徴する言葉は何でしょうか。
真田「新陳代謝」です。
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