国産医療ベンチャーが「地鳴りのように」ポジティブに変える医療現場とは?
大研医器株式会社
代表取締役会長
山田 滿
目まぐるしく変化する世界経済と地球環境。かつてない変化とスピードの違いに我々はどう向き合う。時代を牽引する賢者のターニングポイント賢者の選択。外資系企業が席巻する日本の医療機器市場にその牙城を崩そうとするある国内メーカーが現れた。大阪に本拠を置く大研医器株式会社。クーデック、クーデターバイテクノロジーというブランド名を掲げ、独創的な製品をこれまで数多く開発してきた。院内感染の防止、患者の身体的負担の軽減、最先端医療の現場の声を反映した製品はその多くが国内トップシェアを誇っている。そしていま世界へ大きく市場を広げようとしている大研医器創業者山田満。その経営戦略の全容に迫る。
山田結局的には日本の第1号のそういうクリーンルームが最初にできたんですよ。
蟹瀬クリーンルームって言いますよね。
山田手術室のクリーンルームです。ところが大手の電機メーカー、実際私がそういうことで発売元でやりたいなと思っている矢先にいやだめだと、バックマージンでいいからそれしかできない。代理店を通してやるとなったわけで。そしたら先生が怒ったわけです。2年越しで色々レイアウトして色々やって共同でやったのに、山田なんやと、相手が何だと大手だったと構わんから、山田、大研医器をお前で作れとなって作ったのが第1号です。
蟹瀬だから本当にベンチャーですよね?
山田まさにベンチャー、冒険してやったわけですよ。ところがね、その先生の心意気、それからもし失敗したらとにかく私の首が飛ぶと冗談おっしゃってましたが、そのドクターの人間関係、これがやっぱり2年間あれやなかったなって、そういうことでね私、非常にまあそういう意味でそのお医者さんの肝っ玉もさることながら、自分としてはやはり人間関係というのはこんなに大事かなと思いましたね。
蟹瀬そしてさらに追い風となる出会いもおありだったという。
山田ボーンセメントという手術室で。
蟹瀬骨のセメント?はい。
山田それは骨のセメントなんですけど、大腿骨と上の皿をですねくっつけるわけですね体に。これをつける皿をですね、釘で打つわけにいきませんので、それをそのレジンというそういう樹脂系統の、樹脂をね、モノマとポリマーで重ね合わせましてね、それである程度硬くなる、固まる前に中で充填するわけです。そういうことで接合していくということを山田やれと、外国製品であるけれどお前のところで研究しろと。
蟹瀬またお医者さんから宿題をもらったと?
山田それもらったんです。その代わりお前はとにかく病院の手術室を立会しろと。僕は結局ね20例ぐらい立ち会いしましたね。
蟹瀬そうなんですか。
山田どういう時間帯にどういうタイミングでこれを充填したらいいかということでやりました。その時にですね、面白いから術屋のところに覗いてね、こう見てたんですけど。たまたま私の滅菌した術衣が包んでいるガーゼにスッと瞬間触ったんです。もうそれだけでそのガーゼ、これくらい積んでたと思いますが全部捨てたんです。医者が。それはなんでかと言うと感染防止です。
蟹瀬そのぐらい慎重にやらなきゃいけないんですか?
山田そうです。そこで初めて院内感染とか感染ということに関してインフェクションということに対してものすごく関心をもちまして。
山田これはやっぱり感染を何とか防止できるような関連した商品化を図りたいなと言うことで、これが非常にこれが僕のやっぱり商売のきっかけというか一番のきっかけだったし、全ての面で変わりましたね。
蟹瀬さてこの番組はですねゲストの皆さんに賢者の数字と言う経営の指針等のですね何か意味のある数字を書いていただいてるんですが、是非お願いしたいと思います。
山田一応考えてきましたので。
蟹瀬じゃああちらのカメラに持って、見せていただけますか。
山田「1の二乗」ですね。
蟹瀬1の二乗って。
山田1の二乗です。ひたすらオンリーワンを貫くと。そして同時にやっぱりナンバーワンを目指してひたすら歩んで行くと。
蟹瀬両方の1を狙うと?
山田そうです。そういうこと。
蟹瀬ものすごい欲張りですね。はっきり言って。
山田そうですね。
蟹瀬普通はオンリーワン行くか、ナンバーワン行くか、そういう感じで選択するんですけど。両方行っちゃうと?
山田申し訳ございません。
蟹瀬今その路線でやっぱり頑張ってらっしゃる?
山田そうですね。やっぱりナンバーワンになりたいですね。
蟹瀬かつオンリーワンにもなりたい?
山田ええ、ものまねはしない。オリジナリティのある商品を作る。
独創的な発想で次々と新しい医療機器を世に送り出す大研医器。その創業者山田満が推し進める更なる成長戦略とは?
石田ターニングポイント賢者の選択。今回は医療機器の開発、製造、販売を手掛けるメディカル産業界のリーディングカンパニー大研医器株式会社代表取締役社長山田満さんをお招きしております。
蟹瀬しかし医療機器の分野で起業されるとなるとコンサルティングなんかと違って初期投資もかかるでしょうし、いろいろお金もかかると思うんですが、その辺の資金というのはどういう風にされたんですか?
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