「駐車場から始める都市計画」。日本の街と経済を変えるオウムガイ導線?
株式会社駐車場綜合研究所
代表取締役会長兼社長執行役員
大嶋 翼
一人の思いが世界を変える。賢者の選択リーダーズ。株式会社駐車場綜合研究所。1998年現在の代表取締役会長兼社長執行役員大嶋翼が設立。
駐車場の上に関するコンサルティング事業と管理運営事業を中心に展開している。駐車場はまちづくりにおける重要なインフラでありサービス業である。
大嶋が唱える駐車場事業による社会貢献とは?
大嶋具体的な内容については急務の導線問題、それから出入り口の問題、それから管理管制システム、それからある時こういうの作りたいんだけど将来のことが見えないんですね、図面だけでは。それを明確にするコンサルティングです。
蟹瀬要は見える化をしていく?
大嶋見える化をしていく。おっしゃる通りですね。
こちらは駐車場綜合研究所が顧客向けに提供してる3Dパーキングシミュレーター。従来の平面図立体面では分かりにくかった詳細部分を三次元することで駐車場を俯瞰しあらゆる方向から検証することができる。また実際に擬似運転することで出入り口、立体構造、場内の車路などの距離や空間の確認が出来、安全対策の検討が可能だという。
大嶋我々の特徴はハードウェアからコンサルティングやるのではなくてソフトウェア。年間何百万台も車を預かっておりますから、トラブルクレームお客様からお叱りを受けるものがですね、大変な貴重な財産になっております。
蟹瀬いわゆるビッグデータ化されてくわけですね?
大嶋そう、そういうことですね。それをソフトウェアからハードウェアにコンサルティングするということが特徴になっておりますね。
蟹瀬ただオーナーからするとね収益性を上げたいわけですよね当然のことながら。そのためにはどの辺を改善していくのが一番いいです
か?
大嶋ある駐車場、出口がですね、何としても詰まっちゃうと。恒常的に出口が詰まると。ずっと詰まってるんだ。出口が止まると出たいのに駐車場をなかなか出られないですから、何十台もつながる可能性があるんです。それをどうしたら改善できるのかと。
大嶋逆の質問ですね、どのように改善すればなると思いますかと。
蟹瀬我々が考えるんですか?
大嶋そうです。
ドーキンズえー何でしょう?
蟹瀬もう料金を取らないで全部流してしまえばいい。そういうわけにはいかないでしょう。
大嶋それでも駄目ですね。
ドーキンズそれでも駄目なんですか?
大嶋はい。
ドーキンズレバーをなくす。出る時にいつもレバーがバーが上がったり下がったりするので。
蟹瀬あれないとこもあるよね。教えてください。
大嶋これですね。答えは出入り口を逆にする。
蟹瀬出口と入口を逆にする?
大嶋はい。
駐車場の出口が渋滞する原因の一つが出口が信号機の近くにある場合。信号待ちの車列のため出庫ができず駐車場内に渋滞が発生してしまう。この出口を入り口に変えた場合、出口は信号機から離れる為、駐車場からの出庫がスムーズになり駐車場内の渋滞も解消される。さらに出口を増やし出庫を優先させると信号の影響も受けずスムーズに出口に向かうことができる。
大嶋これ出口優先主義っていうのがありまして。
大嶋出を出さない限りインはありませんということですね。
蟹瀬入れないと。
大嶋だから出を二つにするとピーク時でもですね相当対応できます。
蟹瀬これまさに発想の転換だね。
大嶋そうですね。だから意外なところに解決策があるというこれずっとやっていないとですね、それとお客様の意見クレームを聞くことによって出てくる発想なんですね。
蟹瀬そうか。よく見られる光景として都市部の繁華街とかですね、まあいろんな駅周辺の施設なんかで駐車場入ろうとしてずっと長い列ができててっていうのがありますよね。これも駐車場の作りとかいろんな置き方ひとつで解消されていくものなんですかね?
大嶋変わりますね。その場合起きた場合の社会的な損失と言うか経済的も含めてですね。
大嶋それを発生することによってリピーターが減り、来街者が減って、お店が売り上げが上がらなくなる。それから駐車場も売上が上がらなくなる。それからもう一つも社会的な問題として環境問題ですね。これ交差点にずっと渋滞で並ぶ駐車場内でも渋滞、これは環境破壊しますよね。大きなリスクも負うと、だから施設もそう。社会的にもそれこそ大損という状態が続くということになります。
ドーキンズ大嶋会長は駐車場の役割をどのようにお考えですか?
大嶋より多機能な駐車場、これをダイバーシティパーキングと呼んでいいと思うんですけど、神戸の大震災でですね実例がございまして、地下の駐車場、これが防災の避難所になったんですね。まあ水はあります。ある程度のインフラは整ってる。
蟹瀬しっかりはしていると。
大嶋しっかりしている。それから雨風と言いますか地下ですから外気もそれもなかったと。これをですね、意識的に作ることによって防災拠点となるような駐車場が位置づけにできたらですね。本当に社会的なインフラとして稼ぎながら防災拠点としてのお役に立つと言うことができるんじゃないかなと。しかも街として集客施設のひとつになってるというところが目指す理想像でございますね。
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