知財分野で世界を視野!「ビジネスとクリエーション」の両輪で日本再生へ
株式会社ディー・エル・イー
代表取締役CEO&Founder
椎木 隆太
株式会社ディー・エル・イー。2001年現在の代表取締役CEO&Founderである椎木隆太が有限会社パサニアを創業。2003年株式会社ディー・エル・イーに社名を変更。その後2014年に東証マザーズ2016年には東証一部に上場を果たす。知的財産権ビジネスで手軽なエンターテインメントを提供する。椎木が目指すファストエンターテインメント事業とは?
蟹瀬その立ち直るきっかけになったのはそれは何なんですか?
椎木それはあの僕がそのコンサルをやっていた時のことですね。やっぱり1日20時間働いても、果たしてこの労働集約型のビジネスに未来はあるのか。いや、やっぱり権利ビジネスやらなきゃ、一挙に川上に行きたい。
やっぱりこれをやるには資本を増強して、一挙にフラッシュアニメっていうものを勝手逆襲するしかない、ってところで天気がありました。当時、アメリカの企業のコンサルはやっていて、こういう大きな夢があってこの野望にお金をかけてくれないかってお願いしたんです。そこで出資いただいたんですよ。
その時に僕は、やっぱり優れたクリエイターと僕のアイデアをかけ合わせない限り、ここはいろんなものを突破できないって気づきがありまして。その時に島根で一人でアニメーションを作っている男がいるという情報を得まして。その作品を見たところ、すごい面白いネットアニメを展開してたんですね。
彼のクリエイティブと僕のビジネスの才能をかけ合わせれば、これは世界に行けるんじゃないか。という強い信念で、まずは彼を口説きたいと思った。なので、僕が開口一番言ったのは「一緒に海外にビジネスやりに行きませんか」っていうのをいいました。
FROGMAN一緒に企画を作りましょうと。企画費だけで60万出しますよと言われたんですよね。僕の中でその世界に行くってことよりも、むしろその企画だけで60万すぐ取っ払いです。お支払いしますって言われたことが決め手でした。
ただ話してる時にちょっと気になったのは、「フロッグマンさんはその作品をたくさん作れるんですか?早く作れますか?」というようなことを言ってきたんですよね。僕はその当時自分の売りというのは面白いだけじゃなくって早く大量に安く作るっていうところをポイントにしたいなと思ってて。そこにやっぱディー・エル・イーが着目してたっていうところに、僕はすごく興味を惹かれて、色々その後話を聞くことになったんですけどね。
椎木社長が本気なら。ということで島根から東京に出てきて、僕がテレビ局に海外の企業から出資頂いたものの、ほとんどをそこの枠を買うっていうくらいビジネスに対して本気ということが彼がわかり、僕はもう寝ずにやりますみたいな形で300連泊オフィスに300日連続で泊まり込んで、3ヶ月間の番組だったんですけれどもそこに対して全力で取り組みました。
FROGMAN数千万円というお金をはたいて枠を買って。与えられたことのないような、そういうステージを与えてくれたディー・エル・イーに対しては「何としてもこれは成功させなきゃいけない」と言う思いがありますね。眠くなる手前まで机でこうやってずっと仕事して、いつのまにか眠っちゃうんですけど。ふっと目を覚ますとまた仕事してみたいなことで、とにかく目が開いてる間はとにかく仕事するみたいなことをずっとやってました。
ベッドを飛び出して「さあ寝よう」なんてそんな気はさらさら起きなかったですね。
蟹瀬しかしお話伺ってますと、紆余曲折はあったけれども。今後はどういう発展の仕方っていうのを描かれているんですか?
椎木我々はアジアに位置するということを十分利用して、アジアビジネスを大きくするべきだと思っています。その中でアニメやキャラクターというのは、非常にアジアだけじゃなく世界的に見ても日本がリーディングカントリーなんですよね。
そういった意味で、我々はアジアに対していろんな知的財産を仕掛けていく。そのノウハウというのは圧倒的にアジアではリードしていますので、そこを利用して中国の安く作れるスタジオと日本のクリエイティブ、あるいは中国の資本と日本のクリエイティブを掛け合わせたり。それによって、非常に巨大である中国市場を取れたり、あるいは中国資本を利用して日本のクリエイティブを掛け合わせて世界に行けたり。っていう可能性がありますね。
椎木先日発表したんですけど、中国でコンテンツのファンドを100億円規模で組成しました。その100億円を日本のどういった作品、クリエイターどうやって行くかというのがディー・エル・イーが運営担当ということで任命を受けまして。
それぐらいアジアの可能性というのはアニメーションキャラクターにありますし、先ほど申し上げた東京ガールズコレクションにしても、やはり日本とか韓国というのは非常にアジアを席巻している。ビジネスだけじゃなくて、文化的な影響力、日本の国力という意味でも、ちょっと広い目で僕たちは使命感にも似た思いでビジネスは仕掛けています。
椎木やっぱり我々はアジアに位置するということを十分に考慮して、アジアビジネスを大きくするべきだと思っています。
福井さて、番組では賢者の文と題しまして、ゲストの方の心に秘めた言葉を一筆書いて頂いております。それでは椎木さんよろしくお願いいたします。
椎木感謝、謙虚、全力です。
椎木僕が思い上がってソニーを飛び出し、暗黒の3年間でいろんな気づきがあり。そこから感謝、謙虚、全力を心から思えるようになったことにより、いい運とかご縁が来て。そういうものを通じて、僕は逆襲に成功したと思ってるんですね。ですので僕にとって、この三つの言葉が最も大切な言葉です。
蟹瀬なるほど。
福井さあ最後に若き起業家たちに一言お願いします。
椎木はい。起業家というのは、非常にその大きな使命を背負っていると思います。革新的なサービスや商品を生み出して、世の中に付加価値を提供すること。日本は古く凝り固まっているところをブレイクスルーする大きな使命があると思っています。ですのでそういう企業が、もっともっと日本に増えなきゃいけないと思ってます。
椎木メンタルは常に「アグレッシブな起業家であれ」というのは大きな期待をしております。
蟹瀬まさにね、今日本が必要なイノベーション、イノベーションとあちこちで言われていますが。本当に必要な物って、やっぱり今おっしゃったような「起業家精神」と、その数をいかに増やしていくかということになるんでしょうね。
椎木そうですね。
蟹瀬今日はどうもありがとうございました。
椎木ありがとうございました。
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