

石炭からストローまで。ニッチのプロがシナジーをつくる100年企業の戦略
三井松島産業株式会社
代表取締役社長
天野 常雄
三井松島産業株式会社。1913 年、長崎県松島で松島炭鉱株式会社として創業。1983 年、松島鉱産株式会社から、現在の三井松島産業株式会社に社名を変更。2001 年、池島炭鉱が閉山。現在はオーストラリア、インドネシアなどで、石炭生産事業を中心に展開をしている。創業からおよそ 100 年。現在の三井松島産業を率いるのは、代表取締役社長 天野常雄。社会から必要とされる企業を目指す、天野が唱える、新たなる事業戦略とは。
蟹瀬そして、こちらスーツ。
天野はい。こちらは、2015年にグループに入ってもらった花菱縫製株式会社、こちらの製品なのですけども。
花菱縫製は、80年の歴史を持つ、国内縫製オーダースーツの草分け的存在。
ドーキンズこんにちは。ドーキンズです。
野中こんにちは。花菱縫製株式会社、社長の野中です。
2017年、全国で19店舗目となる銀座店がオープンした。花菱縫製では、「人と社会に役に立つ」をコンセプトに事業を展開。それを形にした新たなスーツがこちらの車椅子利用者向けのスーツ。
野中この二つボタンでも綺麗に見えるように、少しこちらのボタンの位置を上に上げています。
ジャケットのボタン位置や座った状態でのシルエットなど、調整箇所は多岐にわたる。
野中この膝の方の生地が余ってくるのを3本のダーツを入れて、その余りを取ると。
ドーキンズどういうことがきっかけで、こういったスーツを作るようになったのですか?
野中三井松島産業のグループに入って、こういう車椅子の活動を関わっている方がいらっしゃり、その方と一緒に研究開発をしてこういう形になりました。
蟹瀬さすがいろんなところに配慮がされているのですね。
蟹瀬先程拝見した4つの商品というのでしょうか、何か関連性無いのですよね?
天野おっしゃるように、けっしてそれぞれが関連しているかと言うとそうではないですし、また、「何で石炭をやっている会社がこんな事業やってんの?」というように思われる事業かなと思うのですが、一見すると関連性がないように見えるのですけど、1つ共通点がございまして、それぞれの事業において、ニッチトップであったり、ユニークな技術を持っていて、その業界においてそれなりのポジションを確立していると、そういう会社に仲間になってもらった。
そういうことで、収益の安定性をそういったところに期待していると。M&Aで進めるときに、最後の1つのキーポイントというのは、やはり、その企業の経営陣と、三井松島の経営者のケミストリーというか、相性が合うところも重要視しておりますので、非常に良い関係を築けていると思っています。
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