

「自分自身と自分の運命を信じて」前向きに努力した結果は中国国営企業と対応の立場に?!
大黒屋ホールディングス株式会社
代表取締役社長
小川 浩平
ブランド品の取り扱いを開始し、関東、関西を中心に展開。ホールディングス化された現在、グループ全体で全国22店舗、海外100店舗以上に拡大。そんな大黒屋ホールディングス株式会社を率いるのは代表取締役社長、小川浩平。世界で戦う一番の武器は人材である。小川が唱えるブランド中古品で世界一になるための戦略とは?
こちらは大黒屋新宿本店。全国22店舗の中でもっとも店舗規模が大きいこの店はブランドバッグを中心に腕時計、貴金属などを販売している。また、日本人だけではなく、ブランド中古品の免税商品を求めて、多くの外国人観光客が訪れている。
福井こちらが買取りのスペースなのですよね。
関係者そうですね。
福井実際にお客様が来て、どういう流れで買取りを行っていくのですか?
関係者ご来店いただいて、品物を出していただいて、真贋をさせていただいて、相場に合った値段を提示して、お買取りをする形になります。
新品であるか、中古であるかというのがありますので、一番分かりやすく出る、バックの持ち手のところ、ここはどうしても手で持つところですので、こういった汚れですね。
福井本当に若干ですけれども、汚れが。
関係者こういうシリアルナンバーというのがあるので、これで製造年などを確認します。あとは金具の質感ですね。
福井金具の質感とはなんですか?
関係者ゆがみなく映ると思うのですけれども。
福井確かに鏡みたいにきれいですね。
関係者そうですね。それで、ゆがみがないかどうか確認します。
福井自分の顔を映しているのですね。
関係者はい。
福井肉眼での真贋が終わって、次はAIですよね。
関係者はい。
福井それは実際にどうやっていくのですか?
関係者はい。カメラでこういった感じで。
福井すごく見えますね。
関係者はい。この大黒屋真贋判定システムで判定をさせます。
福井出ましたね、あっ……、本物。
関係者はい。
福井これで、肉眼で見た真贋と、このAIの真贋で、どちらも一致したということですね。
関係者もう自信を持って、買い取ることができます。
大黒屋では店舗で買い取った商品をそのまま販売はせず、いったん、東京の本社に送るという。
福井こちら支店から送られてきた品物がたくさんありますけれども、この品をどうしているのですか?
関係者全国22店舗から全部こちらに一度、集まりまして、2回目の鑑定をこちらでして、値決めをして、支店に送り、そして、3回目の鑑定をするという形の中間の場となっています。
福井こちらで鑑定をして、そして、値付けをして、また送るのですか、お店に?
関係者そうですね。
福井それはどういうふうに送っているのですか?
関係者基本的には全店舗から集まりますけれども、商品構成が各々のお店で異なりますので、本当に需要があるところにきれいに分配するというのが今の手法です。
このあと、商品は各店舗に分配され、3度目の鑑定を行い、店頭に並べられる。真贋のトリプルチェックを行うことで、偽物の流通を阻止。これが70年続く、大黒屋信頼の証しである。
蟹瀬模造の技術というのもどんどん進化しているわけですよね。最近だと、スーパーコピーというのですか、こういうほとんど見極めがつかないものも出てきています。そのあたりはどういうふうに対応されているのですか?
小川 私どもは先ほどのAIの力以上にやはり、人間の見る目を大事にしています。特に私どもは商品を大量に扱っているので、ある程度、人間を判断できます。だから、私どもは真贋に関しては自信があるので、基本的にはコピー品を売った場合にはすべて買戻しします。
蟹瀬そのあたりは、企業の信頼、信用に関わってくるわけですものね?
小川信用もそうですし、私どもの根幹だと思っていますので、やはり、責任を持って、お客様に100パーセント自信があるものを提供するということだと思います。
蟹瀬最近はお客さんでも、外国から来られる方が多いというお話を伺いましたが、このあたりはどうなのでしょうか?
小川私どもの免税売り上げの半分以上は中国人の方ですね。特に、中国では私どもの大黒屋の値札が付いたまま売られている、転売するというケースもありますね。
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