食育ビジネス 広がる共感の輪(vol.30)


BUSINESS FLASH

人生のクライマックスは70代―50代で起業し、60代で「大阪スローフード協会」を立ち上げ、初代理事長に就任した不破三枝子さん(74)は、新しい〝食育ビジネス〟の仕組みを次々と生み出している。

不破さんは40代後半まで専業主婦だったが、ひょんなことから広告代理店に就職し、50代で企画会社をつくって社長に就任した。
不破さんが作り出した仕組みが「若い女性の商品モニター隊」である。

不破その頃、高校生になった子供が、私には理解できない商品を、理解できない方法で使っていたのです。それを見ていて、女子高生自身が商品開発に携われば、その商品は売れるはずだと思いました。

狙いは的中。
大企業から続々と新商品のモニター依頼が舞い込んできた。
不破さんは追われるように「女子高生モニターチーム」を結成し、企業へ連れて行って、直接、商品に対する生の声を聞かせた。
その風景は何度もマスコミで紹介され、「ユーザーの声を生かした商品開発」として絶賛された。

しかし、長くは続かなかった。企画やマーケティングの世界にインターネット調査が浸透してきたためだ。
ネットを活用する方法は格段に費用が安く、調査サンプル数も多い。結果を出す時間も速い。調査を依頼していた企業も次第にネット調査に切り替えていった。

不破時代の流れでインターネットの利用が主流になったので悔しかったですね。でも、そんなことを言っていても仕方ないし、そこで別のことを始めました。

そこで立ち上げたのが「大阪スローフード協会」。
66歳のときだった。
以降、仕事のテーマは「食育」である。  

スローフード協会は全国各地にあるが、イタリアの本部がつくった規定内で活動するのが普通。不破さんは規定ではできない活動をするため、「大阪食育連絡会議」という別組織をつくり、共催の形でユニークな食育イベントを次々と開催した。

たとえば、子供に旬の食材の魅力を伝える「子ども職人チャレンジ」では、参加した子供に「子ども職人認定証」を発行して達成感も経験させた。その意義に共感した官公庁や教育委員会が後援してくれた。また、企業に対しては「こちゃんと」というPR冊子をつくり、「こちゃんと食育サポーターズ」として協賛金を募った。

不破何より嬉しかったのは、以前女子大生モニターだった女性たちが、大人になって再び集まってくれたことです。当時仕事をくれた企業も、協賛企業になってくれています。

いまやPR冊子「こちゃんと」はスーパーやJAに置かれており、発行部数は急増した。
不破さんを中心に「食育」の和が膨らんでいる。

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