賢者になろう!
賃貸経営の賢者になろう!
~管理会社選択のポイント~
第2回 ポイントその1 『入居者募集業務』
もうひとつの[4]については、これぞ「PM専業型」の腕の見せ所であると言えます。
なぜ空室が埋まらないのか、その原因をさまざまな角度から分析し、対策を講じ、オーナーに提案します。
自分たちの広報が行き届いていないのではないか、あるいは広報エリアがまちがっているのではないかなど自省するところから始め、募集条件の見直しや物件に競争力をつけること(設備やデザインを工夫すること)などをオーナーに提案するところまで、ありとあらゆる営業対策を考え実行します。
「店舗兼業型」もこれは行っていますが、接客業務にかなりの労力と時間をかけなければなりませんから、それを委託している分、「PM専業型」は物理的に有利であるとも言えます。
ただし、「店舗兼業型」のように地域に密着することはなかなか難しいですし、お客様の“生の声”は「店舗兼業型」の営業マンを通してしか聞くことができないので、それを克服するためにはかなりの努力が必要です。
自主管理をしているオーナーは「PM専業型」のシンキング機能はご自身で果たしているとも言えます。そのため独自に「店舗営業型」にお客様付けを依頼されているのだと思います。
しかし依頼できる店舗の数にはどうしても限りがありますので、「PM専業型」の「情報を広める能力」は見直しされてもよろしいのではないかと考えます。
次回は「入居者募集業務」以外のPM基本業務について、その求められるレベルと「店舗兼業型」「PM専業型」の“強み”についてお話したいと思います。
PM会社を選択する際、空室を埋める営業力に注目されるオーナーは非常に多いですが、地道な基本業務のレベルはともすれば軽視されがちです。
しかし、このレベルの違いがオーナーの収益に大きく影響しているということを理解していただきたいと考えております。
企業情報
- 公開日 2012.11.05
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