

失敗とは無縁!?「最大のリスクは後悔することだ」の前進力
楽天株式会社
代表取締役会長兼社長
三木谷 浩史
「営業は、もうこれはとにかく数と熱意で回る」。IT時代にあって華々しく登場した三木谷。そこには意外な哲学も潜んでいた。数ある同種の事業の中で巨大な存在へと登りつめた戦略、ノウハウとは?
三木谷アメリカに行った中での経験というのは、やっぱりすごく良かったと思いますね。やっぱり今まで大企業で出世するのがビジネスの王道だと思っていたんですけども、向こうに行くとそうじゃないんですよね。やっぱりベンチャーで会社を起こしたり小さな企業に入って活躍すると、それがビジネスなんだと、本当にそれを尊重するという文化がありますね。
森永 でもこのハーバードというのは、その興銀からの企業派遣で行ったわけですよね?
三木谷そうですね。
森永そうすると興銀は自分でお金出して三木谷さんに独立の火をつけてしまったわけで、投資としては結構損な投資をしましたね(笑) 。
三木谷その後海外から帰ってから、このM&Aというやつで相当ですね……。
森永儲けさせたと?
三木谷儲けさせたというか、私自身は一生懸命やりまして、それで辞めるときには本当に申し訳ないと、いろんなことがあって辞めさせていただきたいんだがという話をして、「君の場合はお金の話をするつもりはない」と。
森永もうお金については 、もう十分返してもらってると。
三木谷そうですね。
森永だけど「やっぱり行かないで」……。
三木谷「もうちょっと待ってくれないか」という話はありましたね。
森永「やっぱりそれでも嫌です」と言って、その銀行辞められるとう決断をされた、これ、会社を辞められるときというのは、その後飯を食っていくというめどというのはついてたんですか?
三木谷ないですね。でもこの年はやっぱり、私は神戸出身なんですけど、 1月に阪神大震災というのがございまして、私も叔父と叔母と友人3人を亡くしまして、翌日帰って岡山に飛んでいって戻っていろんな風景を見たり、須磨の区民館というのあるんですけど、これ神戸でも放送されるということなんであれですけども、そういう情景を見るに、やはり人生とういうのは1回限りだと。有限資源だ。
三木谷なんとなく死ぬのが怖いとかそういうことではなくて、やっぱり俺もいずれは死ぬんだなという、なんかふっと自分の中に落ちて、そういうのを考えたらやっぱりリスクというのは食っていけないことではなくて後悔することが最大のリスクではないかなと。リスクというのは食っていけないことではなくて後悔することが最大のリスクではないかなと。僕はリスク取らないんですけれども、最大のリスクは食っていけないことではなくて後悔することだと。
石丸食っていけないことではなくて、後悔しないこと?
三木谷はい。
石丸なかなかそこまで思えないですけどね。
森永普通のサラリーマンはそう思っても、やっぱり奥さんから「あんたの夢なんかより当座の生活だよ」と言われてしまうと、「そうだよな」というふうになってしまうですけど。
三木谷それと同時にやっぱり必ず成功させてみせるという……。
森永自信あったんですか?
三木谷根拠はないんですけど。心配するなと。
石丸言ったんですね。さて、いよいよ三木谷さんがここから本格始動をします。
32歳のときエムディーエム(現在の楽天)を設立しました。最初は社員6名からのスタートです。そして楽天市場でサービスを開始して、 2000年35歳のときにジャスダックにて株式店頭公開、 2000年からはM&Aを積極的に展開しました。 9月には本社を六本木ヒルズに移転し、ネット証券、ネット旅行業、あと検索サイト、いろいろな会社を担当しています。そして2004年、スポーツ事業を展開、1月には Jリーグヴィッセル神戸の経営を引き継ぎました。そして9月、日本プロ野球機構に加盟申請しました。
石丸ものすごい坂になってますね。
三木谷ええ。
森永当初、楽天市場を始められたときというのは、私の理解では、例えばポータルサイトだとかインターネットによるショッピングモールというアイデア自体はもうアメリカにもあったし、その中でこういう厳しい状況から、どうして楽天市場が一人勝ちのような状況に上り詰めていったのかというところが一番知りたいところなんですけど。
森永最初はどうやってお客さんを集めていったんですか?
三木谷一つは本当にいいソフトウェアをつくったんですね。誰でも簡単にインターネットショップが開けるような、そういうソフトウェアの開発というのを自前で、かなり長い期間かけてやったというのが勝因の一つだと思います。
森永それはもう三木谷さんの個人のお金を使ってやられたんですか?
三木谷そうですね。ですから2,000万円の資本金で展開したんですけども、アメリカのYahoo!さんとかAmazonとかというのは、大体IPOの前に200億とか、場合によっては500億という金を調達しているんですけども、われわれは 2,000万円でここまでガーッとやってきたんですけれども。
石丸2,000万円、有限会社みたいな。
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