失敗とは無縁!?「最大のリスクは後悔することだ」の前進力
楽天株式会社
代表取締役会長兼社長
三木谷 浩史
「営業は、もうこれはとにかく数と熱意で回る」。IT時代にあって華々しく登場した三木谷。そこには意外な哲学も潜んでいた。数ある同種の事業の中で巨大な存在へと登りつめた戦略、ノウハウとは?
三木谷そうですね。ですからあと営業は、もうこれはとにかく数と熱意で回るということで、例えば夏なんかですと、玄関の前でもも上げ100回ぐらいやって汗ダラダラになってから入っていくとかですね。
森永それ、三木谷さん自身がやられたんですか?
三木谷やってますよ。今でもそんな、似たようなことやってますけど。
石丸昔の行商に近いところがありますよね?
森永そうすると、世間のイメージだとITの普及に乗って急速に事業を拡大して、ある意味で先駆者利益を取ったみたいなイメージもあるんですけど、そうではなくて、実際はもっと泥臭くてどぶ板踏むようにして、営業を積み上げていって大きくなってきたという感じなんですか?
三木谷そのどぶ板を踏むようなところも必要ですし、それからやっぱりITを使って、いかに先進的な技術を取り入れていいサービスを提供していくかって、これ両方でやれば両方でやるほど強いわけですよね。
森永同じようなアイデアを持った会社っていくつもあったと思うんですけれども、その最大の差というのは、その技術力と営業力ということだったんですかね?
三木谷そうですね。あとはやっぱり時代時代によってどういうものが、これもう8年間の歴史の中でも変わってきているわけですよね。その中で新しい価値創造というのを常にやってきたということだと思います。
森永楽天というのは、インターネットの世界ではちょっと違和感があるというか和風の名前になっていますけれども、これは三木谷さん自身がお付けになったんですか?
三木谷そうですね。最後はコピーライターにいろいろ考えてもらったんですけども、基本的なコンセプトは織田信長の楽市楽座から楽天市場というふうに、ちょっともじってつくったんですね。
森永それは楽天的という意味も含めてない?
三木谷それも入っていますね。
森永これも多分、反対されますよね? なんか……。
三木谷私以外全員反対です。デジタル何とかとか、そういうかっこいい名前にしようと。
そして2000年にはジャスダックにて株式を店頭公開、その後M&Aを積極的に進めるなど、楽天の快進撃が始まる。
森永いよいよ会社が株式公開になって、私、新聞で見たんですけど、フォーチュンという雑誌の40歳未満の米国以外の富豪ベストテンの6位かなんかに入ってらっしゃいましたよね? 本当かどうか知らないですけど、個人資産2,590億円! 1万円札にしてトラック何十台とかというぐらいのお金ですよね? そのお金が入ってきたときってどういうふうに思われました?
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