屈指のリーダーシップ!「一人の熱狂から全ての創造は始まる」の決意


株式会社サイバーエージェント
代表取締役社長
藤田 晋

特選インタビュー

創業2年目で公言した通り上場を果たし、変化のスピード、企業間の競争が激しいIT業界でトップを走るサイバーエージェント。業績だけでなく、女性が活躍できる環境づくり、新入社員に一つの事業を任せるなど、常識にとらわれないイノベーションを続け創業者の哲学とは?

白石はじめまして。

藤田こんにちは。はじめまして、よろしくお願いします。

白石早速なんですけども、サイバーエージェント、この社名に込められた思いというのは。今日の社長の服装のように、カジュアルな気持ちで作られたって感じなんですか?

藤田カジュアルというか、適当に作ったんですけど。

白石適当ですか(笑)?

藤田最初ゼロから立ち上げるときに、できるだけ怪しくない名前。

怪しくない(親近感のある) 社名にした

藤田今ではなんか結構、「社名かっこいい」とか言ってくれる人もいるんで。

白石まずそこからだったんですね。

藤田まあそうですね。

サラリーマンとして学んだこと

白石藤田社長は、サラリーマンを経て起業されましたよね?

藤田はい。

白石起業しようと思われたきっかけというのは、どんな思いだったんですか?

藤田1回就職して 1年経って、将来起業しようと思ってたんですけど、なかなか、周りにはみんな起業するっていう若い子がいたんですけど、本当にする人がいないんで、自分がやろうと。

白石そのサラリーマン生活の1年では、どんなことを学びました?

サラリーマンとして学んだこと

藤田やっぱりその1年があって、本当にいろんなものがショートカットできるぐらい様々なことを学んだんですけど、やっぱり会社っていうのはどのように回っていて、みんながどのような気持ちで働いていて、あとビジネス社会の常識とかマナーとか、そういうものが結構短時間で学べました。

白石基礎となるところを 1年で学ばれたということですね。

藤田そうですね。そこで学んだものを自分が会社作るときに生かしましたし。だから学生からいきなりやるよりは、ずいぶん早かったと思いますけど。

白石でもなぜこのIT業界に目をつけていたんですか?

IT企業を目指した理由

藤田目をつけたというか、まず会社を作ることを決めて、自分たちでも通用しそうな産業、業界って考えたら、やっぱりまだ新しいインターネットというのがいいんじゃないかと。もっとみんなやればいいのにと思うかもしれないんですけど、僕が起業するときはインターネットなんていうのは学術的な目的で作られたもので、そういうビジネスには向いてないというふうに言われてたんですよね。

1年のサラリーマン生活を経て、藤田は1998年にサイバーエージェントを設立。以来躍進を続け、 IT業界のトップを走り続けている。

サイバーエージェントの「今」を象徴する物とは?

Ameba→Abema

藤田もともとこういうアメーバマークみたいなのが、結構あれ見たらアメーバと思えるぐらい普及したんですけど、 10年経った区切りで全然違う、この犬だか猫だか熊だかわからない生物に変えたというか。

白石この子、正体はなんていう?

藤田これAbemaくんという。

白石藤田Amebaの順を並べ替えただけなんですけど。

白石そうなんですね。こちらはどういったコンセプトで作られたキャラクターになってるんですか?

Abemaくんのコンセプト

藤田会社全体としてクリエイティブに力を入れていこうと。今までインターネットって、ガラケーと言われている昔の携帯とか、パソコンの世界とか、あまりクリエイティブが重要じゃなかったんですよ。それがスマートフォンになって、クリエイティブがそのまま世界的にも通用するような競争力になる環境に変わったので、クリエイティブの強い会社になるぞ、という気持ちで、古いそれなりに浸透したロゴを捨ててリフレッシュしたという。

白石結構、前のロゴの印象がすごく強かったんで、すごくびっくりしました。

藤田そうなんですか。

白石はい。

藤田インターネットの世界ってやっぱり古い、オワコンとかいう言葉を使う人多いんですけど、終わってるコンテンツ。やっぱりちょっと古いものにされてしまうと、あっという間にはやりが廃れてしまうので、やっぱりこれからスマートフォンで新しいものをまたどんどんやっていくんだというような気持ちを込めて、このロゴに変えました。

白石スマートフォンに変わって、引きが強くないとみんなが勢いよくついていかないという感じがする世界かなと思うんですけど。

スマートフォンの登場

藤田スマートフォンになる前は、例えば動画を再生したりとか音楽を聞いたりするのも、ガラケーとか想像したらわかりますが、あれで動画を見ようとはなかなか思わないし、パソコンもやっぱり目の前にキーボードがあるのであまり動画を見るのに向いてなくて、スマートフォンの場合、それがそのままオーディオプレイヤーみたいな位置付けになるので、実はいろんなものをガラッとスマートフォンが変えたんですけど、使ってる技術はインターネットで一緒だから、なんかそんな大きな変化が起きたように思ってないかもしれないですけど、実はすごく大きな変化。

白石そうですよね。

(動画)定額制音楽配信サービスAWA

白石今、新たに進められてる事業というのは、どういったものがありますかね?

藤田今、方向性としては、このAbemaくんを象徴して、音楽とか映像の事業に参入してるんですけど、もうすでにAWA(あわ)という、音楽配信サービスをリリースしていて、これはエイベックスとの合弁で作った会社なんですけど、定額で聴き放題のサービス。

白石こういった事業やろうと思われたきっかけは、どういった思いだったんですか?

AWA誕生秘話!?

藤田これはきっかけはもうしょうもない、しょうもないってこともないですけど、エイベックスの松浦社長と釣り仲間なんですけど、ずっとその音楽の定額配信の事業に参入したいけど、技術力がないとか海外との交渉がうまくいってないとか悩みを聞いていたときに、「じゃ、うちがやりましょうか」ということになって始めたんです。

白石そういった中で新事業を始められたということで、どうですかね?

生き残るサービスとは?

藤田やっぱり生き残るサービスというのは、例えばプラットフォームと癒着できているとか固定したユーザがいるとかじゃなくて、これまでのインターネットの歴史から、やっぱり最もいいプロダクトを作った会社がそのままwinner-takes-allというんですけど、1社頭一つ抜けてそのまま10個抜けるという展開になると思ってるので、そういう意味ではAWAはプロダクトベースでは負けていないと思ってますから、今、曲数を年内に 3,000万曲まで増やし、細かい検索の精度を上げていったり、今サービスを磨き上げてる最中です。派手なことをやるというよりは、ひたすら地道に磨き上げることが 一番大事だと思っています。

渋谷である意味

白石サイバーエージェントは創業以来、ずっとここ渋谷に拠点を置かれてますよね?

藤田はいそうです。

白石何かそれは理由があるんですか?

藤田やっぱり若者が多く働いているんですよ、うちの会社も。若い人に日本橋と渋谷でどっちが働きたいかって言ったら、やっぱり渋谷に来るんで、渋谷のほうが人を集めやすいというか。

白石そうですよね。とてもそれはわかります。皆さん先ほどもおっしゃいましたけど、働く方がお若いとおっしゃいましたけども、そういった若い社員の方とのコミュニケーションというのはどうやって取られているんですか?

社員とのコミュニケーション

藤田もう社員数3,500人なんで、細かく取っていくのは難しいんですけど、ただ僕、日常的にブログとか 755(人気アーティストや著名人同士のトークを自由に閲覧コメントができるスマートフォン向けアプリ。リアルタイムで有名人と会話ができるなどの特徴がある)っていうサービスとか Facebookとか、いろんなところで発信してるので、おそらく相当身近には感じてくれてると思いますね。

白石じゃ、発信して、社員の方からの反応というのもやはり早いですか?

藤田社員もみんな SNSで発信してるので、そういうものをわっと僕が見て、やる気があるんだなとか悩んでるんだなとか、やる気があることをアピールしてるなとかですね。

白石そういったコミュニケーションの取り方というのもあるんですね。

藤田これは新しいですけど、昔の組織のリーダーはなかなかできなかったと思うんですよ。そういう会社の方針をブログとかに書いて、なぜそうなったか経緯を説明したり、何かを変えるときになぜ変えるのかという説明できるというのは、そういう意味では新しいですよね。

進化し続けるIT業界の中で、競争力を高めるためには変化を恐れない。
トップ自らが常に発信し続けることで目指すべき道が社員に示される。
技術が進化しても、決して忘れてはならないのはコミュニケーション。

社員のモチベーションはどのように上げているのか?

社員のモチベーションはどのように上げているのか、社内を案内してもらいながら話を聞いた。

白石すごく開放的なスペースですよね?

藤田まあそうですね。レイアウトはフロアによっていろいろなんですけど。

白石実際、サイバーエージェントで働いてみていかがですか?

社員1やっぱりすごいみんな前向きで、すごく志が近い人がたくさんいるので、刺激をお互いしながら切磋琢磨して働くことができてるかと。

白石 すばらしいですね。

社員2人間関係のところで本当にストレスがないので、それが多分一番。
ちょっと仕事がやっぱり遅くなっちゃったりとか少し量が多いなと思っても、やっぱり周りの人がサポートしてくれたりとか、相談できる人がいるので、あんまり思った以上に仕事を重く感じないというか。

白石いいですね。でもやはり全体的に見て、皆さんお若いですよね?

藤田そうですね。大体平均年齢30ぐらいですけど。

白石そうなんですか。これだけ若い方が働いていらっしゃいますと、モチベーションを保つということ、とても重要だと思われますけども、そういった点はどういうふうにされているんですか?

藤田社員総会というのを半年に1回やって、それはすごいお金も時間もかけた演出で、ほんとグラミー賞みたいな表彰をするんですけど。一応それで「壇上に立つ!」みたいな、「表彰されたい!」みたいなのもあります。

白石そういったことがあるとうやる気にもつながりますよね?

藤田そうですね。あと毎月1回そういう、その月のMVPを表彰したりとかっていうのとか。意外とそういうのがわかりやすいモチベーションになるのはあると思います。

白石なるほど。

サイバーエージェントでは、女性マネジメントの活用に力を入れており、2014年10月に新卒入社7年目の女性社員が、初の女性執行役員に就任。また新たな人事制度として2014年にマカロン(macalon)パッケージを導入、これはママがサイバーエージェントで長く働くという意味が込められており、会社全体でママ社員を支援している。

社員を育てる

白石モチベーションはそういったことで上がりますけども、やはり若い人の才能というのを早くから見極めて、育てていくということもとても重要だと思いますけども、そのへんはいかがですか?

藤田育てるというのは、本当、経験すればみんな育つんですけど、経験できないと育たないので、早めに抜擢して重要な役職につけてしまうと。

白石それはどういった役職ですか?

藤田例えば子会社の社長とかですね。

新卒社長。新卒社長とは、新卒としてサイバーエージェントに入社、そして若くして子会社の社長に就任する社員のこと。その狙いとは?

新卒社長

藤田社長になるのを学びたい人というのは、やっぱり本を読んだり研修を受けたりMBAみたいな授業を取るより、何より早いのは、もう社長になってしまうことなので、それを早くから経験させて、そういう経営者人材を育成しています。

白石なかなかないですよね?

藤田インターネット業界だからできるというのもあるんですけどね。ほとんど先行投資がかからずに、頭にあるアイデアとパソコンがあれば形にして事業が始められたりするので、それを実際にやってもらいプレッシャーを背負ったりしていく中で、経営者として経験を積んでもらっていく。

白石トップに立つと視界もまた変わってきますからね。

藤田そうですね。

白石そこで見れるものというのは、大きいのではないでしょうかね。

藤田目線も上がるので、社員としてどうというよりは、経営者から考えると仕方ないんだよ、みたいなのがわかってくれたりする。

白石藤田社長の思いというのが。

藤田社長も大変なんだと。

白石(笑)共感できるというわけですね。

藤田はい。

社員のモチベーションを高め、思い切った人事で経験を積ませる。それが会社が成長し続ける原動力となる。

そして藤田が目指すサイバーエージェントの未来とは?

不可能を可能にしたい

藤田不可能を可能にしてしまいたいと思ってます。

賢者の文(ふみ)

白石さて、番組では賢者の文と題しまして、いつも心に留めているお言葉を一筆書いていただければなと思うんですけども。

賢者の文「熱狂」

藤田親しくしてもらってる幻冬舎の見城社長のお言葉で、『全ての創造はたった一人の熱狂から始まる』という言葉を聞いたんですけど、やっぱり僕もブログ事業をAmebaで立ち上げて、世界的にもブログ事業を収益化した会社って実はないんですけど、僕はブログがそうなると思っていたし、自分自身も熱狂してたし、それを会社でいろんな人を結果的に巻き込んで、最終的になんとかしちゃったんですけど、またその原動力って何かというと、やっぱり熱狂、やっぱり何か新しいものを作り上げるとか、会社自体もそうですけど、やっぱりたった一人の熱狂から全ての創造は始まるということで。熱狂!みたいなタイプのではないんですけど。

白石確かに(笑)。

藤田心の中では熱狂して。

白石心の中では、もう「よー!」というような感じですか?

藤田はい。

白石熱狂、大切ですね。

藤田はい。

白石藤田社長、今後の展開はどのように考えていらっしゃいますか?

今後の展開

藤田来年の春に、AbemaTVという事業をスタートするんですけど、今それの準備にものすごく時間使っているんですけど、一応今まで言ったことをちゃんと形にしたし、成立させたということで、結構みんな信用してくれるんで、この勢いで、もう不可能を可能にしてしまいたいと思っています。

白石これからもIT業界だけではなく、日本の企業のリーダーとして新しいものを次から次へと。

藤田いえ、恐れ多い。

白石見せていってください。本日はどうもありがとうございました。

※出演者の会社名・役職など掲載情報は、収録当時のものとなります。
※著作権保護の観点から、動画の無断転載・流用などを禁じます。

出演者情報

  • 藤田 晋
  • 1973年
  • 福井県
  • 青山学院大学

企業情報

  • 株式会社サイバーエージェント
  • 放送日 2015.11.22
  • 業種:
  • サービス業
  • 本社:
  • 東京都
  • 所在地住所:
  • 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂一丁目12番1号
  • 資本金:
  • 7,203百万円(2017年9月末現在)
  • 従業員:
  • サイバーエージェント単体 役員・正社員(1,509名)

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