亡き夫の意志を継ぎ、
モノづくり精神を組織に
浸透させた環境・働き方改革
株式会社ユーシン精機
代表取締役社長
小谷 眞由美
株式会社ユーシン精機は1973年設立の工業用ロボットメーカーだ。京都の小さな町工場からスタートし、後発ながらプラスチック成形品取出ロボット分野で世界トップシェアを誇るまでに成長している。代表取締役社長 小谷眞由美は創業者である亡き夫の意志を継ぎ、いまなお従業員にモノづくり精神を伝えている。小谷が推し進める「働き方改革」の現場に迫る。
2016年、小谷は社員が働きやすく、働きがいのある工場をコンセプトに新本社工場を完成させた。
小谷 元々が街中にいて、途中ちょっとずつ買っていって徐々に変えながら建てていって6棟あったんですよ。建物がいくつかあると第三工場からトラックに乗せて、クレーンで釣って、すぐそこの30メーターぐらいに行ってまたクレーンで下ろしてと。半日以上かかるんですね。今それが隣同士でやっていて、こっちのクレーンで持っていけばそっちに行けるんで効率も良くなっています。
蟹瀬 なるほどね。
(インタビュー:総務部 責任者(兼人事・採用担当責任者) 働き方支援担当 責任者 小田 康太さん)
小田 こちらが当社の工場エリアになります。今ちょうど取出ロボットの検査をしています。こちらは面積も従来よりも広く確保しまして、生産の効率化に努めています。大きなプラスチック製品を扱うには大きな取出ロボットが必要になります。
ドーキンズ うわー。天井が高い!
小田 そうですね。かなりの高さを確保しております。
大型の取出ロボットの組み立て・検査を行う大型エリアでは、4階建ての工場の3層を吹き抜けにして高さを確保している。
(インタビュー:製造本部 製造部 検査課 小川 宏樹さん)
ドーキンズ 旧社屋と比べて新社屋っていうのはどんなところが良さですか?
小川 以前の社屋は建物が分かれていたので、移動するのに時間がかかっていたんですけども。今一つの建物になったんで、移動が少なくなったんで生産性も上がって効率よく仕事できているとこだと思います。夏も冬も快適に仕事できていますし、皆喜んで仕事をしています。
小田 検査が終わりまして、実際に出荷するときにはこちらに搭載されているような状態です。
ユーシン精機の工場では、トラックが工場内まで入れるようになっており、トラックへの製品の積み下ろしが容易にできる。本社棟4階。こちらには資材製造部門以外の営業、開発、設計、管理の各部門がワンフロアに集まっている。
小田 こちらはオープンコラボエリアといいまして、いろんな打ち合わせスペースをたくさん設けて、社内のコミュニケーションが活発に起こるような環境作りを進めています。
(インタビュー:総務部 総務課 山本 友貴子さん)
ドーキンズ 少しお話をお伺いしてもいいですか?
山本 はいどうぞ。
ドーキンズ 今日は一体どのようなミーティングをされていたんですか?
山本 今日はですね、いろいろな部署がまたがっているんですけれども、みんなでこの会社をどういうふうにレイアウトを変更していったら、みんながより働きやすい空間になるかということをレイアウト図を見ながら打ち合わせをしておりました。
こちらは社員食堂。一般的な食堂と違い、厨房が見えないよう正面奥に壁を設置。様々な社内イベントに活用できる空間に設計されている。また、少しでも社員の気持ちが癒されるようにと、窓の外には庭園が作られている。
小田 こちらが研修室になります。どうぞ。
ドーキンズ 失礼します。こんにちは。あ、ロボットがあるんですね。
小田 はい、こちらで社内での研修に取り組んでおります。
(インタビュー:総務部 人事課 責任者 山田 純子さん)
ドーキンズ こちらの部屋でどのようなことをされているんですか?
山田 弊社の機械を実際に使うにあたって、注意する点であるとか、仕組みというところの説明を行ったりということをしています。
小田 続いて健康支援室をご紹介します。
ドーキンズ 健康支援室?
小田 こちらの本社では働きやすい環境作りというのに取り組んでおりまして、保健師による活動も本格的に取り組んでおります。
ドーキンズ 失礼します。
ユーシン精機では、保健師を含む働き方支援チームを組織し、健康作りサポートや働き方の質の向上を目指す取り組みを行っている。
(インタビュー:総務部 働き方支援チーム 保健師・認定心理士 前岡 かおるさん)
ドーキンズ 具体的には今後どのようなことを考えてらっしゃいますか?
前岡 今、健康管理ICTの導入を計画しまして、そういうのが入ることによって、海外にいる社員なんかもフェイス・トゥ・フェイスで電話会議システムなんかを使いながら、タイムリーに心の悩みの相談であるとか、体調不良についてだとか相談できるような体制を目指しているところです。
現在の職場環境について社員に話を聞いた。
(インタビュー:営業本部 営業管理部 責任者 大野 直美さん)
大野 産休・育休はもちろんしっかり取れますし、私の前の部署とかは時短勤務の人がたくさんいたり、パートの方がいたんですけども、そういう人もわりと気軽にじゃないですけど、小さい子供がいる場合は急な休みとかもあるんですけど、そういうのもすごい取りやすい感じです。
小田 当社の女性の働きやすさにも配慮をしておりまして、続いてトイレをご紹介したいと思います。
ドーキンズ トイレ!?じゃあ、バトンタッチでよろしくお願いします。
山本 よろしくお願いいたします。どうぞ、こちらになります。
ドーキンズ (トイレ内には)絵があって、わぁー鏡が大きい!全身映るのは良いですね!すごい、広いですね。
山本 そうなんです、明るくて。本当にたくさん棚があって、みんないれて収納することができるようになっています。
ドーキンズ これ誰でも入れて良いんですね?
山本 そうですね。
ドーキンズ 女性って結構ポーチとか、持って行くものが多いのでこういうふうに置いておけるといいですね。
山本 そうですね。本当に助かりますね。
ドーキンズ しかもまたこちらも鏡がすごく広いし、ちょっと置ける台があるのもいいですね。
山本 そうですね、こういったところも本当に配慮されて働きやすいというか、ここで他部署の人と一緒に少しコミュニケーションをしたりとか、そういう本当にいい機会にもなっているなというふうに感じます。
ドーキンズ 素敵・・・。
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