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葬儀業界に求められるサービスの質と未来展望。


燦ホールディングス株式会社
代表取締役社長
野呂 裕一

特選インタビュー

燦ホールディングス株式会社は、1932年に大阪で創業した葬儀会社だ。業界に先駆けて葬祭専用会館を作り、現在も葬儀業界を牽引し続けている。代表取締役社長、野呂裕一は時代の流れに合わせたサービスの変革だけでなく、社員の働き方にも注目、社内変革を推し進めている。野呂が見据える、人生100年時代に求められる葬祭サービスとは?!

葬儀後のサポートとはどのようなものなのか。ライフエンディングサポートについて担当者に話を聞いた。

(インタビュー:株式会社公益社 カスタマーサービス担当 次長 山口 隆司さん)

坪井 葬儀の後のサポートというと、あまりイメージが湧きづらいんですが、具体的にはどういったことがあるんでしょうか?

山口 実はご遺族はご葬儀を終えられても、手続き等、進めないといけないことがたくさんございまして、そういったところを円滑に進められるようにサポートをさせていただいているっていうことになります。

坪井 ご遺族の方からは、どういった相談が実際にはあるんでしょうか?

山口 はい。仏事のお話に関しましては、葬儀が終わった後の仏事の流れという質問が多いんですけども、やはり相続の話であったり、今問題になっている空き家の処理の問題であったり、様々な部分のご相談を受けます。

坪井 人と人の仕事になりますので、やっぱり毎回違ったご相談とかお悩みとかあると思うんですけれども、そういった対応はどうされているんでしょうか?

山口 当然、遺族の方々すべて違うことでお悩み、お困りになってらっしゃるんですけれども、私たちは今までさまざまなご遺族を担当させていただいて、ご遺族の皆様に学ばせていただくことってたくさんあるんですね。
なので、今まで経験してきたことをご遺族にお伝えすることで「同じことで困っている方がいるんだ」「同じことで悩んでる方がいるんだ」っていうことをお伝えするだけでも安心を与えることに繋がると思っています。

こちらは半年前、父親を亡くされ、燦ホールディングスで葬儀を行った元サッカー日本代表の北澤豪さん。現在も利用しているというライフエンディングサポートについてお話を伺った。

(インタビュー:元サッカー日本代表 北澤 豪さん)

北澤 (葬儀の)経験がないので、葬儀の後にどうしていけばいいのかっていうことがありました。ある意味、葬儀が終わったら終わりっていうものありましたけど。その後にやっぱりいろんなものが出てくるということも知識として教えていただきながら、実際に何をしたらいいのかっていうのはわからなかったんです。

坪井 今はどういったご相談になっているんでしょうか?

北澤 まだ決まってないのが、お墓の問題があったりするので。そこをどうするのかということです。振り返ってみたら、最初に電話したときにはそんな話をこの公益社でずっとしていくと思わなかったです。
葬儀だけだというふうに思っていたのですが、ゴール設定が全然違うって言うのかな。だから関わってみて、すごく人生において大事なところを感じていただきながら、多分その必要なものをちゃんと考えてもらっているなって感じしますけどね。
ただ、葬儀のときの担当の方と、そのアフターフォローの担当の方が代わるんですよ。その代わったときにすごく「あれ?」っていうふうに思ったんですよね。代わってしまうと今まで話してきたことなど、人が代わると本当に引き継がれているのかどうかってちょっと心配があるじゃないですか。
ただ、非常にうまく移行されて進めてくださったので、その後に必要な仏壇も持っていなくて、僕が持たなければいけない初めてのことなので、その仏壇をどうしたらいいのかっていうところもあるし。その仏壇に向けたその宗派によって整え方っていうのも違ってくるので、非常に知識が必要な中で、僕に合うっていうか僕に合わせなければいけないところを提案してくれる、その場所に案内してくれたりとかっていうことは、知らなければ時間のすごくかかることだから、スムーズなことは、ありがたかったです。

葬儀会社の役割

宮川 昔に比べまして核家族化が進んでいますし、また少子化でお子さんも1人しかいないとなりますと、1人で悲しみを抱えたり、誰か共有してくださる方があるといいなあ、というようなことを思われる方も多いと思うんですけれども。
何かこういうサービスといいますか、ケアはやってらっしゃるんですか?

野呂 はい。葬儀会社の役割といたしましては、本当に遺族の方の悲しみを癒すということが大切だというふうに考えております。当社におきましては、ご遺族の方を支援する会といたしまして2003年に「ひだまりの会」という会を発足しております。

グリーフケアの一環として、深い悲しみへの支援を目的に、月に1回開催されている「ひだまりの会」。この取り組みについて、担当者に話を聞いた。

(インタビュー:株式会社公益社 カスタマーサービス部 泉原 久美さん)

泉原 グループに分けて皆さんお話するっていうだけだったんですけれども、それだと男性の方が来られないんですね。やっぱり「話をするのになんで外に出ていかないといけないんだろう」と。そこで、専門家による先生方の講演ということで、「悲観のプロセスとしては、こういうふうになりますよ」「心と体にこんな変化が起きますよ」っていうのを第三者的に専門家の先生にお話いただくようにしましたら、やっぱ男性の方は参加するようになりました。

坪井 「ひだまりの会」の中での変化といいますか、何か感じられますか?

泉原 今まではやはり「どうしていけばいいかわからない」っていうふうな状況で、うつむき加減で…案内を握りしめて参加されるんですけども。やっと来たときに分かち合いの中で「ワッ」と泣き出されたりとか。そういうふうなところから、ただ皆とお話された中では「自分だけがおかしいと思っていた」とか「自分だけじゃなかったんだ」っていうような話から少しずつ、ちょっとだけ笑顔になって帰られたり、皆さんに「私も同じよ」って。「私もそのようになっていたのよ」っておっしゃっていただく言葉で、みんなで意気投合されて、本当に顔の表情が初めは固かったのが、お帰りになられる頃にはだんだん柔らかくなっていかれる。これは本当に1回来てもらわないとわからないぐらいの変化です。

出演者情報

  • 野呂 裕一
  • 1962年
  • 東京都
  • 法政大学

企業情報

  • 燦ホールディングス株式会社
  • 放送日 2018.09.16
  • 業種 
  • 葬祭業
  • 所在地住所
  • 大阪市北区天神橋4-6-39
  • 資本金
  • 25億6,815万円

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