「人を育てる」教育現場で人材を育てる驚くべき組織づくりと
今後の展望
株式会社東京個別指導学院
代表取締役社長
齋藤 勝己
株式会社東京個別指導学院は、1985年から続く老舗個別指導塾だ。全国に245教室、生徒は3万5000人を抱える。その生徒たちを指導するのは、現役の大学生たち。代表取締役社長 齋藤勝己は、社会に出る前の学生たちが現場で指導できるようになるために、組織的な取り組みを行っている。生徒だけではなく講師も一緒に学び、成長する場として、これからの教育現場に求められる志を語ってもらった。
蟹瀬 現在は本当にスピードの時代になって、技術的なものも科学の方もどんどん進んでいっていますよね。そういうものには、どのように対応されてるんですか?
齋藤 教育の現場では、ここから先はAI抜きでは語れない、そんな時代になると考えています。
蟹瀬 人工知能。
齋藤 そうです。実は当社でも、AIを活用した教育サービスを開発しているんですけれども、AIは子供たちの習熟度をリアルタイムに把握し、分析することができます。したがって、子供たちに最適な学習内容を提供することができるようになります。
蟹瀬 これはカスタマイズできるっていうことでしょうかね。子供によってやっぱり違うからね。
齋藤 そうです。
福井 「個別指導」と付くぐらいですから、もともと個別に見られてたと思いますけれども、そこにAIを導入することで、どのような効果があるんでしょうか?
齋藤 学習内容の最適化は、AIによってさらに質を上げることができると思っています。一方で、教育の現場では人でないとできないことがあります。生徒1人1人のやる気を引き出したり、信じて励ましてあげたり、また、小さな変化を見て褒めてあげたり、この部分は生徒に寄り添う講師、この新しいサービスでは「モチベーター」と呼んでいますけれども、モチベーターの大切な役割になる、そう考えています。
蟹瀬 やる気を出させるには、やっぱり人間の力が必要だっていうことですかね。
齋藤 おっしゃる通りだと思います。
福井 齋藤社長は、教育の未来をどのようにお考えですか?
齋藤 教育の未来を考えるというのは、子供たちが生きていく社会の未来を考えるということと重なります。今話題になりました通り、AIなどテクノロジーの進化はどんどん加速します。教育のシーンでも、このようなテクノロジーをどう活用するか、それは大きなテーマになります。AIを上手に活用しながら、それでも人と人が触れ合う、温かいシーンで人が育つ、ホスピタリティをコアにした教育サービスに磨きをかけることで、教育の未来、そして笑顔あふれる社会の未来に微力ながら貢献してまいりたい、そう考えています。
教育は人と人との触れ合いから始まり、触れ合いからは自信やチャレンジする喜びが生まれる。人によって人の心に火をともす。それこそが、東京個別指導学院が目指す教育の未来。
齋藤変えないことを大切に。新しいチャレンジをどんどん進めていきたい。
変化の時代に挑む、齋藤の教育戦略とは?
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