「人を育てる」教育現場で人材を育てる驚くべき組織づくりと
今後の展望


株式会社東京個別指導学院
代表取締役社長
齋藤 勝己

特選インタビュー

株式会社東京個別指導学院は、1985年から続く老舗個別指導塾だ。全国に245教室、生徒は3万5000人を抱える。その生徒たちを指導するのは、現役の大学生たち。代表取締役社長 齋藤勝己は、社会に出る前の学生たちが現場で指導できるようになるために、組織的な取り組みを行っている。生徒だけではなく講師も一緒に学び、成長する場として、これからの教育現場に求められる志を語ってもらった。

成長の仕組み

蟹瀬 具体的にどうなんでしょう。どういう成長が起こっているんですか?

齋藤 当社には、チームの力で人が成長するという仕組みがあります。社内では「TEACHERS’ SUMMIT」と呼んでいますけれども、その仕組みによって、彼ら彼女らは成長していきます。

蟹瀬 成長するときに、どういうポイントがあるんですか?

齋藤 チームの活動ですので、大きく二つの力が身につきます。一つは対話を通して、相互理解を深めるコミュニケーション力。そしてもう一つは、教室のために自分に何ができるかを考え、行動に移す主体性。この二つの力が身につくと考えています。

「TEACHERS’ SUMMIT」とは、講師自身が教室の年間計画を立て、管理業務を円滑に進める手法で、Plan、Do、Check、Actを回しながら、1年をかけて成長していくプログラム。地域ごとに定期的に報告会を開催。例年、TEACHERS’ SUMMITは9月に中間報告会、翌年1月に地域ごとの代表教室を決めるプレゼン会を行っている。また年度末には、地域代表教室が1年間の成果をプレゼンし、最優秀教室を決定する大総括会も行われている。TEACHERS’ SUMMITを通じて、講師たちはどのように成長するのか担当者に話を聞いた。

(インタビュー:第一事業部 東京第1エリア マネージャー 藤田 光さん)

藤田 TEACHERS’ SUMMITというのは目標みたいなもの、教室で目指す姿みたいなものが見えるので、ああいった会に参加して帰ってきた後は、自分たちがあの壇上に立ちたいだとか、教室の取り組みを承認されたことで、すごい喜びを得られます。そういったイベントごとに、講師たちの教育に対する愛情だとか、熱感っていうのがもうガラッと変わるんですよね。その瞬間を実際に私も教室長として、傍で見てて感じたこともありますし、地域責任者として、そういう講師たちの目の色が変わるというか。言葉に力が乗るというか、そういうのをすごく感じますね。
やはり教室長もまた自教室だけにいてしまうと、視野が狭くなってしまったりですとか、自分のやり方みたいなふうになってしまいがちなのが、そういった他の教室と接する機会が増えることで、教室長もまた原点に戻れるというか、自分が入社しようと思ったときのあの気持ちにまた戻って、純粋な気持ちで生徒さんとか保護者の方と向き合えたりだとか、また講師と協力することにやりがいを改めて感じるシーンが、何回も何回も感じます。それを感じれば感じるほど、やはりすごい成長をまた実感するというか。そういう部分が、一番やりがいとか成長に繋がってるんじゃないかなと思います。

実際に、TEACHERS’ SUMMITに参加した講師にも、話を聞いた。

(インタビュー:千歳船橋教室講師 平岩 初菜さん)

平岩 成果って言われてしまうと、実際感じていられるものってあんまりなくて、それはなぜかというと、うち(千歳船橋教室)は結構生徒のモチベーションに関する、割と定性的な部分に対するアプローチが多いので、何か数値で見られるものっていうのがあまりない状態です。ですけど、やはり教室の中を見ていると、目標シートを匿名で張り出したときに、興味を持って見てくれてる親御さんとか生徒さんが多かったりとか、結構声をかけてくれて、講師と生徒間でコミュニケーションが取れたりといった機会は増えたように思います。

(インタビュー:下北沢教室講師 齊藤 航介さん)

齊藤 どうしても、実質的な数値と向き合わないといけないときは、何度も何度もあるんですが、でもそのときに(モチベーションを)上げてあげることが、僕らがやらないといけない仕事です。どういう風に、生徒にモチベーションを保たさせてあげるのかというところとか、生徒のこれからの勉強に繋がるためには、どうするのかなっていうのをたくさん考えることが多いので、やっぱりどうしても難しいことはたくさん、一つの関わりの中で生まれてくるんですが、そこに逆にやりがいを感じているのかなっていうふうに思います。

成長の連鎖

福井 このTEACHERS’ SUMMITの取り組みで、講師の皆さんにはどのような変化がありましたか?

齋藤 チームの活動ですので、講師同士で互いに学び合ったり、高め合ったりするようなシーンがたくさん見られるようになりました。人の成長は連鎖するな、そんなことを実感しています。それぞれの講師が気づいたことやナレッジを、教室の中でそして教室を超えて、他の教室の講師たちとも共有するような、そんな場面が見られるようになりましたね。

リーダー育成

蟹瀬 このTEACHERS’ SUMMIT、講師自身が成長していくプログラムっていうのはよくわかるんですけども、その中にやっぱりリーダーっていうのも育ってくるわけですか?

齋藤 講師の中に教室をチームとして束ねる「リーダー講師」という存在があるんですね。このリーダー講師の存在がとても重要になります。

蟹瀬 そのリーダーを育てるためのプログラムもまたあるわけですか?

齋藤 2017年度から、リーダー講師の中で特に手を挙げて学びたいという、学ぶ姿勢のあるリーダー講師を対象として「リーダーシッププログラム」というのを、スタートいたしました。

福井 具体的にはどんな取り組みなんですか?

齋藤 リーダーとして、自分の思いを言葉にして伝えていくリーダーシップコミュニケーション。ゴールからの逆算。戦略思考としてのバックキャスティング。それから、対話を通して関係性を作っていくコーチングスキル。こういったことを彼らは学び、そして教室で実践することで自分のものにしていきます。

蟹瀬 このバックキャスティングというのは、なかなか日本ではまだ定着していないところもあると思うんですけど。きちんと目標を立てて、それに向かって今何をやればいいかということがわかってくるというトレーニングですよね?

蟹瀬 はい、そうです。

こちらはリーダーシッププログラムの会合。講師は社長を含めた幹部社員で、初年度は60名、2018年度は120名の講師が参加。今後、年々参加者を増やしていく予定だという。ここではどのような学びを提供するのか、担当者に話を聞いた。

(インタビュー:第一事業部 部長 神原 真也さん)

神原 求められているレベルよりもちょっと高い、大学とかでもそんな教えないような。ただ、企業でビジネスをしていると必要になるような、そういう力を養うために半年ぐらいかけてですね、うちのこれまでやってきた仕事と内容をリンクさせながら、プレゼンテーションのやり方とか、人とのコミュニケーションのやり方とかのレベルを高く上げるような、そういうプログラムにして、自分らしい人生を歩んで欲しいなって思ってます。

リーダーシッププログラムに参加した講師にも話を聞いた。

(インタビュー:大宮教室講師 久保 健太さん)

久保 全部で6回あって、最後にプレゼンをさせていただきました。その中の一つ一つの内容からすると、目的から考えてそこから逆算して今の行動を決める、というテーマを扱った回がありました。それは今でも結構、自分の真髄のところまで浸透していて、自分で何かしたいと思ったときは、必ず目的を考えて、そこから逆算して行動するっていうのは、習慣化されたこと、すごい得られたものだと思います。

(インタビュー:下北沢教室講師 吉田 麻美さん)

吉田 実際リーダーシッププログラムに参加してみて、自分と同じくらい、もしくは自分よりも志の高い人たちが集まっていて、なおかつ日頃の塾の仕事に対しても熱い思いを持ってる方に、こんなにたくさん出会えると思っていなかったので、そういった方々と繋がるきっかけを得られたのは、とてもいいことだなと思います。

出演者情報

  • 齋藤 勝己
  • 1964年
  • 埼玉県
  • 中央大学

企業情報

  • 株式会社東京個別指導学院
  • 放送日 2018.10.28
  • 業種
  • 教育
  • 所在地住所
  • 東京都新宿区西新宿一丁目26番2号 新宿野村ビル25階
  • 資本金
  • 6億4,215万円

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