山形・天童で型破りの和牛肥育経営挑戦 割高輸入飼料を国産化切り替えが面白い


時代刺激人 Vol. 275

牧野 義司まきの よしじ

経済ジャーナリスト
1943年大阪府生まれ。
今はメディアオフィス「時代刺戟人」代表。毎日新聞20年、ロイター通信15年の経済記者経験をベースに「生涯現役の経済ジャーナリスト」を公言して現場取材に走り回る。先進モデル事例となる人物などをメディア媒体で取り上げ、閉そく状況の日本を変えることがジャーナリストの役割という立場。1968年早稲田大学大学院卒。

世の中で、何事に関しても、型破りなチャレンジがイノベーションを生み、新たなビジネスチャンスをつくりだす。そればかりか時代を変えてしまうことがある。

世の中で、何事に関しても、型破りなチャレンジがイノベーションを生み、新たなビジネスチャンスをつくりだす。そればかりか時代を変えてしまうことがある。そんな事例に出会うと思わず畏敬の念を持ってしまう。あらゆるリスクをモノともせず、自身のチャレンジの正しさをひたすら信じてまい進し、見事にやり遂げる勇気があるからだ。

先例では米GOOGLE、マイクロソフトは
グローバルベースの型破り企業

米GOOGLEの動きをみていると、まさにそれが言える。なかなか先が読めないインターネットの時代に、誰もが必要とするニーズを素早くつかんで検索エンジン、クラウド・コンピューティング、オンライン広告などインターネットにからむあらゆるビジネスを生み出した。日本人の発想では、ここまでスケールの大きい取り組みはなかなか難しい。まさにグローバルベースでの型破り企業の典型だ。

以前は、米マイクロソフトの動きを見ていて、コンピューターの時代にハードウエアよりも、コンピューターを動かすソフトウエアにビジネスチャンスがあることを見抜いたビル・ゲイツ氏らの時代の先を見る眼力のすごさにスケールが違うな、と思ったが、GOOGLEもその先を見据えているようで、とても歯が立たない、というのが実感だ。

畜産企業和農産の矢野さんの取り組み、
成功すれば日本の畜産にとって画期的

さて、同じ型破りでも、スケールが小さくて恐縮だが、今回、ぜひ取り上げてみたいと思ったのは、山形県天童市の畜産企業の話だ。飼料用米はじめ、大豆、トウモロコシなどさまざまな飼料用の穀物などを使って飼料の完全国産化にチャレンジ、脱輸入穀物飼料の和牛肥育をめざしている事例だ。
私がメディアコンサルティングでかかわる日本政策金融公庫の雑誌の企画取材で出会った株式会社和(なごみ)農産の矢野仁さんの取り組みがそれで、成功すれば、日本の畜産農家や企業にとって画期的なことであり先進モデル事例になるので、ぜひご紹介したい。

多くの方々はご存じだろうが、日本の畜産は、その飼料、とくにトウモロコシ、大豆、小麦、大麦に関しては、いずれも日本国内での生産力が弱く、価格面でも割高のため、圧倒的な生産力を背景にコスト競争力で強みを発揮する米国産に、ほとんどと言っていいほど、依存している。それらが輸入されて、国内の飼料メーカーで、いわゆる混ぜ合わせた配合飼料となり、農協系統あるいは専門商社などの流通ルートを経て、畜産農家や畜産企業に供給されているが、数々の問題をはらんでいる。

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