32億円の赤字からの脱却。医薬品卸売の老舗企業が抱く「不易流行」の思い
アルフレッサ ヘルスケア株式会社
代表取締役社長
勝木 尚
平均寿命が伸びる昨今、我々の健康への意識も少しずつ高まりつつある。アルフレッサ ヘルスケア株式会社は医薬品の卸売りを中心に事業展開している企業だ。120年を超える老舗企業だが、一時期は深刻な経営不振に陥っていた。代表取締役社長 勝木 尚はこの赤字脱却のためにイノベーションを起こした。勝木が唱える「人生100年時代」に生き残る企業戦略とは?
蟹瀬 これまで伺ってますと、この専売商品ビジネス相当力を入れてらっしゃると、今後の展開はどのように考えていらっしゃるのでしょうか?
勝木 この一つの商品をメーカーさんにとって、丹精込めてといいますか、やっぱりきちっとお客さんにそういう商品の情報を届けるということ。専売商品は、販売ありきじゃないので、もっと深堀をして、もっとこうお客さんに情報提供することってたくさんあるんですよ。アルフレッサ ヘルスケアに行ったら何かやってくれるみたいと、というふうな部分もやらせていただくと、いうように思ってます。
売れる商品の発掘と仕掛けの提案力で、メーカーと小売店の架け橋となり、人々の健康を支える。それがアルフレッサ ヘルスケアの存在意義。
勝木 総合プロデュースをできる会社であり続けたいと。
人生100年時代 、美と健康を支える勝木の戦略とは?
福井 さて番組ではリーダーズチョイスと題しまして、ゲストの方に選択の基準、敬愛の人、賢者の文、この三つの中からカードで一つ選んでお話しいただきたいと思います。それでは勝木社長、よろしくお願いします。
勝木 王道っていいますか、真ん中で行きます!賢者の文でございます。
福井 はい。では引いたカードは賢者の文ということで、心に秘めた言葉を書いていただこうと思います。それではお願いいたします。
勝木 はい。「不易流行(ふえきりゅうこう)」でございます。
福井 はい。
蟹瀬 これ大変有名な言葉ではあるわけですけれども、どういう思いが込められていますか?
勝木 私が10年前にアルフレッサ ヘルスケアの前身の丹平中田の社長で入りましたときに、幹部社員70名の方々にこの「不易流行」を申しました。丹平中田に脈々と続く120年の歴史。これは否定してはいけない。誰もついてきません。これを大事にしながら、流行、新しいこと、革新をどんどんやっていこう。という意味合いで、不易流行を思い出しました。
蟹瀬 なるほど。変えていいものと、変えていけないもの。この見極めはやっぱり難しいですね。
勝木 物流の分野もそうだし、我々のお薬、医療衛生の分野、どんどん進化します。もっとやっぱり学習をして、また学習するだけではなくて、それからどうやってイノベーションを変革していくかと、いうことがとても重要なことになると思うので、日々、私も含めて、大勢らはより勉強していくべきではないでしょうか。
福井 今後の展開はどのようにお考えですか?
勝木 人生100年時代に向けてですね、生き生きと歳の年齢に関係なくそういったことの支援をやっぱりしていきたい。そしてやはり、そうは言っても生身の人間ですから、何かそういうとこあったときには、お薬であり、我々の医療用医薬品であり、ということをきちっと適切な処置と、それから提案と総合プロデュースをね。できる会社であり続けたいというふうに思っております。
蟹瀬 今お話ずっと伺ってきて、やっぱり企業の中で常にやっていかなきゃいけないことの価値創造だっていうことが、非常に良くわかりましたね。
勝木 ありがとうございます。
蟹瀬 新しい価値をどう発見していくのか、あるいは作り出していくのか。それからもう一つ、人事面では自分の頭で考える人材をどれだけ育てられるか。ここのところがポイントだっていう気がしましたね。今日はどうもありがとうございました。
勝木 ありがとうございます。
福井 ありがとうございました。
賢者の文-「不易流行」時代と共に増え続ける情報を知識に変えて、人々の健康のため、イノベーションに挑み、学び続ける。120年の歴史を繋いだ先人たちの知恵を未来へ活かすために。
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