「地域共生」の精神で、人とのつながりを大切にする証券会社の成長戦略

蟹瀬　賢者の選択 Leaders、ナビゲーターの蟹瀬誠一です。

ドーキンズ　ドーキンズ英里奈です。

蟹瀬　今回は対面営業で地域との共生を目指す、ある証券会社の取り組みに迫ります。

むさし証券株式会社―1919年創業の山文証券を前身とするそしあす証券が、2010年、武蔵証券と合併し、むさし証券株式会社が誕生。以来、拠点を埼玉県に移し、地域密着型の対面営業を基本戦略としつつ、安価な手数料と金利に定評のあるネット証券、トレジャーネットなどを展開。
また、地域貢献の一環として、学校や自治体と協力し、証券や株式に親しんでもらうための活動などを行っている。2019年で創業100年を迎え、むさしブランドのさらなる確立を目指すのは、取締役社長 小髙富士夫。

小髙　地域に根付き信頼の輪を広げ、地域の皆様に親しまれる、地域密着型の証券会社を目指してまいりたいと思います。

地域と共に歩み続けていく。小髙が唱える、地域密着型証券会社の成長戦略とは。

ドーキンズ　それでは、本日のゲストをご紹介します。むさし証券株式会社 取締役社長 小髙富士夫さんです。よろしくお願いします。

蟹瀬　どうぞよろしくお願いします。

小髙　本日はよろしくお願いいたします。

蟹瀬　いや私もねぇ、実は60を過ぎてから、遅ればせながら資産形成を真剣に考えるようになったんですけども。小髙さんは地域密着型の証券会社を目指していらっしゃる。

小髙　はい。

蟹瀬　どこに成長戦略があるのか、ぜひ今日はじっくりお話をお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。

小髙　はい、わかりました。よろしくお願いいたします。

ドーキンズ　よろしくお願いします。

100年の歩み

ドーキンズ　さて、冒頭のVTRでもご紹介がありましたが、むさし証券は2019年に100周年を迎えられました。これまで100年はどのように歩んでこられたんでしょうか？

小髙　はい。弊社は1919年創業の山文商会、のちの山文証券が始まりでして、その後2001年に当時のあさひ銀行の子会社として、山文証券と千代田証券が合併し、あさひリテール証券となりました。その後、そしあす証券として再スタートし、2010年にむさし証券として誕生いたしました。
むさし証券の名前も非常に私も悩みまして。お客様目線で覚えやすくて書きやすい、ひらがなのむさし証券にすることによって、旧社の方もすべて新しい会社がスタートするという思いで、むさし証券という名前にいたしました。

拠点を埼玉県へ

蟹瀬　不思議だなと思ったのは、通常証券会社なんかは日本橋がメインの場所ですよね。2010年にそこからあえて埼玉県に移られてる。これはどういう経緯があったんですか？

小髙　合併することによって、埼玉に15店舗を有しておりますので、この時期地盤を活かす、選択と集中ですか。埼玉県というのは県民の数が730万人。

蟹瀬　そうですね。

小髙　それから経済規模も大きい、成長もしているという、そういった埼玉県に根付くという覚悟で本社を移転いたしました。

独自の戦略

蟹瀬　都心のマーケットと埼玉っていうマーケットは違うと思うんですね、その辺の戦略というか、どういう展開をなさっていますか？

小髙　地域の人たち、または地域と地域、法人と法人、そういったあらゆるところと繋がる。そういったことを総称して私は「スパイダーズウェブ営業」の展開をしております。