エネルギー転換という時代の節目にさらされた、プラント建設企業の戦略と組織作り
日本建設工業株式会社
代表取締役社長
笹岡 智充
戦後、日本の爆発的な経済成長を支えてきたのが電力だ。日本建設工業株式会社は発電所の建設、保全業務をメイン事業とする。これまで数多くの発電所を計画、施工してきたそのノウハウは建設業界の財産といえる。しかし、エネルギーの在り方が見直される昨今、発電所建設の見通しは決して楽観視できるものではない。代表取締役社長 笹岡智充はいかに会社の事業を転換し、社員と一丸となって会社を未来に残すのか、その舞台裏に迫る。
唐橋 福部選手をサポートすることで、社員同士の繋がりも強くなりますね!
笹岡 そうですね。やはり目標に向かって頑張っている人からパワーをもらえますよね。それにみんなで応援に行くことによりまして、団結力、それから愛社精神というのは、非常に向上したというふうに感じております。
唐橋 結構な変化がありましたね。
笹岡 そうですね、プラスになってますよね。
唐橋 そうですね。なんか副産物がたくさん入ってるような気がしますけれども。
唐橋 そもそもの質問になるんですけど、どうして社会貢献にスポーツ振興を選ばれたんですか?
笹岡 元々スポーツが好きな人がたくさん居て、それでお客様が催す駅伝大会とか、その地区の市民の方たちも多数入ってきまして、230チームぐらい出てくるんですが、そういう駅伝大会にもうちの社員でチームを作って、出たりしております。230チームぐらい出てるんですけど、34位ぐらいになってましたね確か。その他にお客様がやはり催し物でソフトボール大会とか、マラソン大会とかそういうのにも参加しております。それからあと、フットサルのチームもございましてね、そのチームもお客様と試合をしたりしておりますね。
唐橋 クラブ活動も福利厚生の一環だと思うんですけど、何かその他にありますか?
笹岡 人材を募集するという一貫もありますので、10年ぐらい前には、明石市で独身寮を建設いたしましたが、柏市でやはり独身寮を作りました。50部屋の独身寮。昼間いないので宅配ボックスがあった方がいいんではないのかとか、そういうものをいろいろな意見を聞いて、プロジェクトの人間で話し合ってこだわりを作っていろいろ入れました。2018年の7月に竣工いたしました。
こちらが、千葉県柏市にある柏たなか寮。福利厚生と人材確保の一環として作られたこの寮は、土地の購入から建物の設計まで、全て自社で行っているという。宅配ボックスの設置、エントランスのセキュリティー対策、共有のユーティリティースペースなど、内装には社員の意見が数多く取り入れられている。この寮は独身者だけでなく、単身赴任者や出張の際の長期滞在にも利用ができるという。
唐橋 さて、日本建設工業は2019年で創業74年を迎えられました。100年企業も見えてきたわけですけれども、100周年に向けてどのように展開していきたいと思ってらっしゃいますか?
笹岡 諸先輩が築いてきてくれました、今の会社をさらに強固なものにして、先ほどお話しましたように、これから先、仕事量が減っていく傾向にあるので、将来日本建設工業として、どういう方面に進むのが良いのかというような方向づけをつけて、次の代に引き渡していきたいと思っています。
それで100年を必ず越えていただく。そういう気持ちで今頑張っているところであります。
日本建設工業株式会社 代表取締役社長 笹岡智充は1955年、北海道で生まれる。現場の技術者として、これまでいくつもの発電所建設に従事。現在は、トップとして時代の変化に合わせた、事業の転換を図りながら、これから訪れる創業100年を見据えている。幼き日の笹岡は、どんな夢を見ていたのだろうか。
笹岡 最初に夢見たのは、やはり野球の長島選手を見まして、野球の選手になりたいなと思ったのが最初ですね。
唐橋 笹岡社長にとって夢とはどういうものですか?
笹岡 夢、すなわち一つの目標ですよね。それに向かって頑張っているのは、人間を成長させる上で非常に大事だと思っています。ですから、みんな夢を持ってもらいたいと思っていますし、新入社員とか、いろいろ教育するときに必ず目標を立てて、目標に向かって頑張りなさいという話はさせていただいてます。
若い社員、ぜひ目標を持って、それに向かって頑張っていただく、それによって自分が成長していく、というふうに考えております。
あの頃に見た夢―幼き日に見た夢が、時を経て形を変えたとしても、常に夢に向かって突き進む。夢に向かって頑張ることが、きっと成長に繋がるはずだから。
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