企業家精神を大事する会社。小売業初の総合金融グループが推し進める「次世代サービス」
イオンフィナンシャルサービス株式会社
代表取締役社長
河原 健次
イオンフィナンシャルサービス株式会社は、国内小売大手のイオングループの一員として、クレジットカードから銀行業、各種保険サービスなどを取り扱う企業だ。イオンといえば、全国各地に展開していることでも有名だが、イオンフィナンシャルサービスは実店舗の強みを最大限に活かしたサービスを売りにしている。代表取締役社長 河原健次は小売業だからこそ打ち出せる数々の施策で会社を牽引してきた。河原が語る「新時代のビジネスの本質」とは。
蟹瀬 やっぱりイオンならではの何かメリットっていうのがないと難しいですよね。
河原 そうですね、例えば今イオン銀行で住宅ローンを借りていただけますと、5年間、イオンの商業施設でお買い物をした場合には5%毎日割引になるとか、そういう特典もつけられるということですね。イオンクレジットカードについても、イオンの中でお買い物していただくとポイントは倍付けになりますので、非常にお得になっています。
蟹瀬 このポイントって本当に僕もそんなに大事じゃないかなと思ってたら、意外と貯まるのは嬉しいしね。
坪井 ね!塵も積もれば!
河原 そうですね、やはりお客様の声としてポイントが充実しているということでご支持いただいているということは多いというふうに思っています。
蟹瀬 これはすごい顧客囲い込みのツールだと思うんですよね。
河原 そうですね。
蟹瀬 やっぱり同業の小売大手は、当然のことながらこういうファイナンシャルのサービスの展開をしていると、他社との差別化は相当難しいと思うんですけども、その辺の細やかなサービスというのはいろいろやってらっしゃるんですか。
河原 例えば、審査をする過程でAIを取り入れた判断の迅速化であるとか、Webサイトでチャットのサイトを作って受け答えをするというようなファシリティも我々としては用意しています。全部が全部それをやっていますと、お客様のニーズに応えられない部分っていうのがありますので、お客様がスムーズに質問を次々と続けていっていただける範囲までがAIで誘導されていることになっています。
イオンフィナンシャルサービスでは、アプリを使い、AIを介した無人チャットサービスを展開している。
坪井 このふくももというキャラクターがいるんですね。
河原 はい。
蟹瀬 かわいいね。
坪井 ね、かわいいキャラクター。質問ができるんですね。「ふくももにチャットで質問」を押します。例えば、口座開設。「どのようなお問い合わせですか、ご選択ください。」いろいろ出てきますね。口座開設、誰でも口座を開設できますか、続きをみる、ここから開設の案内に飛べるんですね。これに答えていけばカードが開設できるということですかね。
蟹瀬 早いね!
坪井 ね、早いですね!
河原 もちろん本人確認手段っていうのは介さなければいけないので、そこはちょっと手間がかかるんですけども。手続き的にはこれで完結できるようにはなっています。
蟹瀬 なるほどねぇ。
坪井 こちらのアプリは、どういった形で導入されることになったんですか。
河原 基本的に紙の書類一切介さないでカードの発行、口座開設というところまでいけるように、というのは我々の一つのビジネスモデルとしての着地点である、というふうに認識していましたので、ここは急いでこの手続きというのは進めていたところです。
蟹瀬 今なんかサクサクとできるのも僕もわかったんですけど、その他にはどのようなサービスというのが提供されているんですか。
河原 例えばお客様のカードの磁気が不良になってカード使えなくなると、最低でも2週間ぐらい再発行するのにかかってしまって、結局その間お客様使えなくなってしまうじゃないですか。イオン銀行のATMで自動的に磁気が修復できるような機能というのを開発しまして、これは非常にお客様に便利にお使いいただいています。
蟹瀬 カードを差し込んで、「直してちょうだいな」っていうのを押せばできちゃうわけですか!なんかちょっと手品みたいだね。だって個人情報とかいろいろ入っているわけじゃないですか。
河原 そうですね、それは全部機械の中でやりますから、誰もそこに人が介するというようなことはなく、また、もっと通常の発行プロセスよりも透明性はあるかもしれませんね。
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