人のためと書いて「偽(にせもの)」と読む。超高齢社会を見据えた成長戦略とは?
株式会社メディカル一光
代表取締役社長
南野 利久
調剤薬局の経営を事業目的として設立された、株式会社メディカル一光。以来医薬品卸、介護付き有料老人ホームの運営を手掛け、JASDAQ市場への上場を果たした。その代表取締役社長・南野利久は今、医療と介護の10年先、20年先を考えた新しいビジネスモデルを構築しようとしている。超高齢者社会を見据えたさらなる成長戦略、その全容に迫る。
ただ団塊の世代といわれる方がですねこの2025年に75歳以上になるんです。その準備が大変だということなんですね。これが2025年問題だと思います。
蟹瀬介護ビジネスだとか、先ほどの調剤薬局もそうですけれども、こういうものが人口の高齢化に追いついていけるのかどうかということなのでしょうか。
南野というよりも、財政の問題も大きいかと思います。特に本人の負担金が年々増えていくのではないかと言われておりますし、国家の消費税が上がりますけど、財政がそれでもつのかどうかと、そういう問題が一番大きいと思います。
蟹瀬社会福祉30兆、40兆、このままいくと100兆を超えてしまうというような、いかに負担が大きくなるかというのは、その数字だけ見ていても分かるわけですけれども、現在運営されている、この住まうことのできる有料老人ホームというのでしょうか、住居系というのですか、専門の言葉では、このへんのご自身独特の理念というのはおありになるのでしょうか。
南野これはですね、当初は医療の事業を行っていますので、医療を充実させて、医・食・住・遊といっております。
蟹瀬普通、衣食住といったら、着るほうですよね。
南野そうです。
蟹瀬そうではなくて。
南野医療の。
蟹瀬医療の医が最初にきて。
南野そうなんです。食事がおいしくて、快適なアメニティーで、毎日楽しく遊んでいただくというのを理念にしております。
白石では続いてのキーワードは何でしょうか。
南野「経営哲学を持つ」ということです。
薬局経営から介護ビジネスへも参入した南野利久。次なるキーワードは「経営哲学をもつ」その哲学とは。
蟹瀬2つ目のキーワード、「経営哲学を持つ」と、どのような経営哲学をお持ちなんですか。
南野人間の心、気持ちというのはブレやすいと思うんですね。ですから自分の考えをしっかりと持たないといけないということで、私は3つ持っておりまして、「知行合一」そして「多逢聖因」、「寸善尺魔」という、この3つの言葉を私は自分の経営哲学として持っております。
蟹瀬「知行合一」っていうのは、これは陽明学ですよね。具体的にはどういうような考え方なのでしょうか。
南野まずは知識があってもですね、行動が伴わなければ、これは全く知らない人と同じ結果であるということなんです。
蟹瀬耳が痛くなります。
南野知ることは行うことだと、知って行って合わせて一つということだと思います。
白石そうなんですね。
蟹瀬知識と行動は一体であるということですね。ご自身はこれがピッタリ合っている感じですか。
南野あまり闘志をむき出してやるタイプではありませんが、心に秘めた闘志というのは、それなりに持っているつもりでおります。
白石すごく感じます。
蟹瀬お侍さんとお話をしているような、凛としたところがあって、そして2つ目が多逢聖因ですね。
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