人のためと書いて「偽(にせもの)」と読む。超高齢社会を見据えた成長戦略とは?


株式会社メディカル一光
代表取締役社長
南野 利久

特選インタビュー

調剤薬局の経営を事業目的として設立された、株式会社メディカル一光。以来医薬品卸、介護付き有料老人ホームの運営を手掛け、JASDAQ市場への上場を果たした。その代表取締役社長・南野利久は今、医療と介護の10年先、20年先を考えた新しいビジネスモデルを構築しようとしている。超高齢者社会を見据えたさらなる成長戦略、その全容に迫る。

研修の目的

蟹瀬本当に緊張感のあふれる、そして真剣な研修ですね。

南野人の命をお預かりする仕事ですので、緊張感なくしてはできないと思います。

蟹瀬研修といっても新人の方が入ってきて、本当にゼロから教える、手を取って指導するというのもあるでしょうし、ミッドキャリアでベテランの薬剤師さんなんか、こういう場合はどうなさるのですか。

南野ミドルマネージメント研修というのをおこなっておりまして、当社も中途で入社する社員もおりますので、それから新人でスキルを積んでも、現場のことはよく分かっても、経営のことは分からないという、いい医療はいい経営からだというふうに思っていますので、経営も少し勉強してもらいたいと思っています。

白石そういうことを学んでらっしゃるのですね。ということで、今回そのミドルマネジメント研修の様子もご覧ください。

ミドルマネジメント研修は、外部交渉を含めた社内外の講師から、リーダーとしての心構えや、部下とのコミュニケーションスキル、モチベーションアップの方法など、幅広い知識を学ぶほか、実際に薬局を運営していく上で必要となる財務知識など、楽しく勉強することをモットーとしているという。この研修は入社3年以上で、本人が希望すれば、誰でも参加できる。研修参加の目的を聞いた。

薬剤師・古市どうしても薬局の責任者として薬局をみていこうと思うと、計算書をみていくとか、数字を見たりする仕事、リーダーシップを発揮していかないとダメというかたちになりますので、応募したというかたちになります。

薬剤師・東出薬局を運営していくという立場にいますと、継続してやっていくためには、それ相応の利益、売り上げというのも管理していかないといけないと思い参加したいと思いました。

薬剤師・濱口コミュニケーション能力というのも、学んでいきたいなと思って、薬局内だけではなく、薬局外、医療機関さんとの連携であったりとか、患者さんへのトラブルなどがあったときの対応を学んでいきたいなと思って、これに参加させてもらっています。

薬剤師・清水経営の数字のこともそうですし、コミュニケーション能力だ、コーティング能力だとか、そういったことを学んでいきたいなと思っています。

蟹瀬やはり先ほどの新人研修とは違ったかたち、共通しているところもあるのでしょうけれども、違ったかたちという感じがするのですけれども、改めて映像でご紹介した、ミッドキャリアの人たちの研修のポイントというのは、どういうことになりますか。

研修の目的

南野やはり指導者になるかと思いますので、新人研修は会社に入る入り口ですよね。そういった人を教える立場でなければいけないということで、中途入社もおりますので、そういった人たちに哲学的なこととか、経営的なこと、決算書はどうしたら読めるのかとかですね、そんなことを研修しています。

蟹瀬知識と先ほどの行動という理念がありましたけれども、知識の部分もキチンと、それと同時に人の上に立つ立場として、行動もキチンとやっていくと、このあたりが研修のポイントということになるのでしょうか。

南野そういうことですね。

白石では3つ目のキーワードは何でしょうか。

南野「更なる成長」です。

蟹瀬ビジネスで重要なことですよね。

マンパワーが成長の鍵

人と育て事業を拡大してきた南野利久。次なるキーワードは「更なる成長」。超高齢社会を見据えた新しいビジネスモデルとは。

蟹瀬さていよいよ3つ目のキーワードなのですけれども、「更なる成長」という言葉を選ばれていますね。現在のかたちというのは、どういうようなかたちのサービスになっているのでしょうか。

新ビジネスモデルの仕組み

南野今ビジネスモデルを構築中でございまして、当社は調剤薬局を経営しております。その前には必ず、医療機関がございます。例えば大きな病院の近くに、調剤薬局だけではなくて、老人ホームでありますとか、メディカルモールでありますとか、そういったものを誘致いたしまして、ワンストップでサービスが提供できればなというふうに考えております。

白石ということで今回は、現地を取材してまいりましたので、こちらをご覧ください。

三重県津市にある、独立行政法人国立病院機構三重中央医療センター、この総合病院の向かいに、メディカル一光が運営する、久居センター薬局と有料老人ホームがあり、すぐ隣に3つのクリニックが誘致されている。HISAIメディカルモールと名付けられたこのエリアには、津メンタルクリニック、澤田眼科、英(はなぶさ)クリニックが開業している。クリニックを建設する際は、開業する医師が外科や内科、眼科など、自分の診療科目に合わせて自由に設計できる契約になっている

英クリニック院長・佐々木建物も自由に僕が建てて、設計も全部自分でして、そしてただ中に入って、借家代だけ出すと、そういう条件だったんです。ちゃんとした手術室もあるし、カメラ室もあるしってことを作れたわけです。自分の思う通りのクリニックができたわけです。

佐々木院長は、ハーモニーハウス津に入居する、35名の高齢者の主治医でもある。久居センター薬局の薬剤師と一緒に、2週間に1度入居者全員の回診を行っている。

佐々木よし、大丈夫やな。

薬剤師ご飯、食べられましたか。

入居者はい、いただきました。

薬剤師全部食べられていますか。

入居者はい。

薬剤師お通じもいいですか。

入居者はい。

回診に同行する薬剤師の存在は、医師の立場からも大きなメリットがあるという。例えば。

佐々木この患者さんにこの薬出したいんだけど、どうでしょうと僕が聞くことがあるんです。少しきついなと思ったときは、ただ心臓の薬とか、「先生この薬のほうが少しやわらかく効く薬だから、この患者さんにはいいんじゃないですか」というのを教えてくれるので、専門的に。全部患者さんの今の状態を共有しているわけだから、それが一番いいことですよね。

さらに薬剤師は薬が変わったときの説明をしたり、新しい薬の効果や、さまざまな体調の変化を聞くときも、直接高齢者に会いに行く。

薬剤師少し追加してくださったんです。このお薬血流よくしていくお薬なので、ゆっくり眠れるようになれば、よろしいので。

入居者1時間ぐらい延びたかな。

薬剤師1時間ぐらい延びた。

薬剤師・裏川患者さんの腹痛の訴えだったりだとか、毎日の睡眠状態だったり、服薬しやすいお薬とかも情報収集、実際患者さまとお会いしているとできるので、こういうふうに薬剤師が施設にくるというのは大事だなと思います。

そして老人ホームの看護師や、ケアマネージャーとも頻繁に情報交換を行う。

裏川…訴えってありますかね。

看護師前は結構言っていたんですけど、常時飲んだほうがいいのか、頓服でこのまま続けたほうがいいのか。

ケアマネージャー以前に比べたら大丈夫ですね。痛みの訴えも少なく…。

介護スタッフにとっても薬剤師が身近にいることは、大きな助けになっている。

看護師お薬で今こういうのがあるからっていう話を、薬剤師の先生からしてもらうのが、本当に効果的です。本当にいていただいて安心だなというのがありますね。

ケアマネージャー・愛須副作用だったりとか、そういった関係が私ども、医学的な知識がありませんので、そのへんのアドバイスをいただくと、とても心強いです。

クリニック、薬局、老人ホームを一カ所に集め、高齢者の健康を日々の暮らしを支える、医療と介護のワンストップサービスを提供しながら、ビジネス面では薬局と老人ホームのシナジーに加え、誘致したクリニックからの賃貸料収入が見込めるという、新しいビジネスモデルである。

出演者情報

  • 南野 利久
  • 1956年
  • 三重県

企業情報

  • 株式会社メディカル一光
  • 放送日 2014.11.23
  • 業種:
  • 調剤薬局
  • 本社:
  • 三重県
  • 所在地住所:
  • 三重県津市西丸之内36番25号
  • 資本金:
  • 9億1,700万円
  • 売上高:
  • 294億8,900万円(2017年2月期)
  • 従業員:
  • 1,767名 ※グループ全体 (メディカル一光 708名 内、薬剤師 425名)

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