競争力の源泉!「自分の基準を高く持つ」という誇り
株式会社リブセンス
代表取締役社長
村上 太一
「自分が幸せになるためには、多くの人に喜んでもらわなきゃだめだ」。インターネットの技術力を駆使して新たなビジネスモデルを起こし、ベンチャービジネスのリーダーとなった村上が掲げるスピリッツとは?
村上スタート時は私が高校時代に感じた不便さですね。それを解消するという考えのもと、アルバイト情報サイト「ジョブセンス」をスタートいたしまして、その後同じようなことが正社員領域にも言えるだろうということで、「ジョブセンスリンク」、派遣領域で「ジョブセンス派遣」というような人材関連のビジネスを展開していきました。2010年には、不動産の情報サイト「DOOR賃貸」というビジネスも立ち上げました。私自身が、不動産を探す際、色々なサイトで見ていて感じたのが、同じサイトなのに、なんで同じ物件がたくさん載っているんだろうと。渋谷1LDKで調べてみると、同じ物件ばかり載っています。
これは不便だなと。どうにか解消できないかなと考えたのが、同じく成功報酬型のビジネスモデルで「DOOR賃貸」というサイトになっております。そのような形で、不便や問題の解決というので、新規事業を着々と展開しています。
宮川村上さんのお話聞いていると、本当に真っ直ぐですよね。怖くないですか?順調に行き過ぎて。
村上順調に見えるところもあるんですけど、創業1年目事業を売却するかもというくらい苦しんで、それがあるから今強くいられるというのもあるかもしれません。
白石そういったときに、前向きな気持ちに思うのは、どういうところから生まれるんですか?
村上私自身常に大事にしているのは、基準は高くです。
村上人というのは頑張るのではなく、自分の基準に合わせているんだという考えを持っていて、その基準をどこまで高められるのかというのが、自分自身の成長にもつながります。サービスを提供していく上で、サーバーのトラブル等がまれに創業時はあったんですが、そういった際、基準が低いと「ちょっとなら止まってもいいや」というような考えだと思うんです。でも、高い基準であれば深夜2時、3時でもトラブルがあった場合は、社員を呼び出して復旧するという形で、学生の身分ながらサービスに対してのプロ意識、高い基準を持ちながらサービスを提供しておりました。頑張るのではなく、そこを維持する。結果として頑張るのですけれど、その基準を高く持つというのを大事にしています。そのためにも、様々な経営者の方、大きな成果を出している経営者の方とお会いして、基準を高くするような行動をしております。
白石続いての成長戦略を象徴する言葉は何でしょうか?
村上「幸せから生まれる幸せ」です。
宮川これはどういうことですか?
村上こちらは当社の経営理念でもあるんですが、人を幸せにすることによって感じる自身の幸せを大きくしていこうと。他人のためというより、最後は自分のためであるという自覚を持つことが大事だなと思っておりまして、自己犠牲的な意味での人に幸せになってもらえればなという思いではなく、自分が幸せになるためには、多くの人に喜んでもらわなきゃだめだという自己実現的な意味、そういった軸での考えを大事にしています。
例えば友人、両親にプレゼントをあげて、そのプレゼントをあげるという行為も、喜んでくれてる姿を見て、結果としてそれを見ている自分も幸せだなと。幸せから生まれる幸せ。誰もが持っている考えであると思うんですけど、そういったものを誰よりも最大化できるような組織でいたいという考えでやっています。
白石私もそうですよ。誕生日プレゼントをもらうよりも、誰かのことを考えてプレゼントを選ぶときはすごく幸せじゃないですか。そういうことがすごく大切だと思うんですが、やっぱり私たちバブル崩壊後の世の中を見てきたわけじゃないですか。だから不況の世の中を見てきたということで、どうしても自分のことで精一杯というか、自己中心的になってしまうなと思っていまして、でも村上社長の考え方は、基本的な部分であってとても大切だなと思いますね。逆に宮川さんから見て、私たちの世代というのは?
宮川私は団塊の世代で、高度経済成長期で大きな船に乗っていけば、何か見えたんですね。皆それなりの努力をしてきたと思うんですけど。私最近の学生さんを見ていて思うのは、色々なことができているので、自分のやることはもうないんじゃないかと思っている学生さんがすごく多いんですね。やっぱりそうじゃないですよね?
村上まだまだ私たちがやらなければいけないことはあるなと思います。
白石村上社長と話していると、とてもしっかりなさっていますけれども、村上社長のご家庭はどんなご家庭で育ったのかなと思うんですけれども。
村上両親は普通のサラリーマンをやっていて、特別な教育を受けたというとそうではないんですけれども、両親からビジネスの考えを教えてもらいました。
村上例えばスーパーで母と買い物に行った際、原材料が上がっている時期は、値段は変わらないんですけれど、グラムが変わっていたり、値段が上がってしまうと、消費者に購入されない理由になってしまうので、値段を変えずにグラムを変えるというビジネスする側に騙されない視点を持っていたので、ビジネス視点を得ました。
宮川独身だと伺っているのですが、どういうお嫁さんが理想でしょうか。
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