権利は武器だ! その権利で武装しろ!! 知的財産の大切さと今後のあり方について問う
山本特許法律事務所
代表
山本 秀策
男は、知的財産のエキスパートになった。キッコーマン中央研究所の研究職から弁理士の道に進み、スタッフ200人以上の規模を誇る山本特許法律事務所を育て上げた、前代表、山本秀策。知的財産問題に関して国際的に高く評価されるにいたった経緯と、知財の権利について山本の考え方とは?!
津島1991年、外国人弁護士、科学者を採用します。1999年、奈良先端科学技術大学院大学客員教授。2003年、大阪大学客員教授。2006年、崇城大学客員教授。そして2007年、年間依頼件数およそ7,000件ということです。
蟹瀬山本さんの事務所には、随分いろんな国の方々が働いてらっしゃるというふうに伺っているのですけど、何カ国ぐらいの方がいらっしゃるのですか?
山本今、8カ国、日本人を入れると9カ国になりますかね。
蟹瀬どんな国の方が多いですか?
山本英語国の国はほとんど、アメリカ、イギリス、それからカナダ、オーストラリア、それからシンガポール、あと台湾、アイルランド。
津島まさにグローバルビジネスという感じですね。
山本そうですね。私がアメリカですごいなと思ったことがいろいろあるんですけど、やはりアメリカというのは、もう今は3億超えていますけど、当時日本の倍、2億6,000万人とかですよね。人口が多いということもありますけど、やはり人種が多い、これダイバーシティーって日本語で多様性といいますよね?
蟹瀬多様性ですね。
山本多様性なんですよ、要は、アメリカの強みというのは。で、その多様性というのはずっと頭にありまして、まず日本に帰って事務所を開くときには女性の能力を活用しようと、男社会に女性を加える、これ多様性ですよね? で、そのうち外国人をと思っていた、それで今30人あまりいますけれど、近々50人ほどにしようかと。
蟹瀬それとともに、日本でも大都市だけではなくて、いろんな所に?
山本全くそのとおりです。
蟹瀬あれは支店とはいわないのでしょうか? なんというのですか?
山本ブランチオフィスといいます。
蟹瀬ブランチオフィスをつくられていますよね?
山本はい。
蟹瀬ブランチをつくっていくメリットというのは、あるわけですか?
山本お客さんをどうのというよりも、そこの地域の人材、優秀な人材に来ていただく。
蟹瀬なるほど。
山本東京、福岡、大阪、これも日本における多様性ですよね。そんなので人材を頭に置いて。
蟹瀬優秀な人材を吸収すると?
山本欲しいから。
蟹瀬そのためにブランチオフィスを置くと?
山本はい。
蟹瀬そこでお客さんを探すとか、そういうことではないのですね?
山本一切ありません、人材です、ひとえに人材です。
蟹瀬それに手元の資料をちょっと拝見すると、お客さんの9割が海外?
山本そうです。
蟹瀬これもすごいですね。
山本はい。9割のうちの9割がアメリカですね。で、残りはヨーロッパ、それからアジア、特に中国、韓国ですね。
蟹瀬だからこそ、やはり働いている人も、非常に多様な方が必要だってことになるわけですよね。
山本そうです。結局、私が大体、戦略の基本をこれはこうですよ、これはこういう方針で行こう。と決めるわけですけど、私はそもそも日本的発想で決めているというよりも、国際的な、アメリカだと、アメリカのお客さんはおそらくこう考えるだろうというの分かっていますので、こう方針決めるんですけど、やはり日本人だけで考えるよりも、外国の人たちが複数人寄って考えますと、また発想が全然違うんですよね。そういう意味で非常にメリットがあります。
蟹瀬だけど、そういう特許分野というと、かなりその仕事をなさる弁理士さんも、サイエンスとかそういう分野で学位とかお持ちの方ということになりますよね?
山本外国人は弁護士の資格を持っている人が7人いるんです。それからあとPHDを持っていたり、少なくともマスターディグリーを持った人、私のような弁理士も、博士号を持った人、それから修士課程を卒業した人たちですね。
蟹瀬だからこそ人材を集めるということは、とっても大変なポイントになるわけですね。
山本はい。この200人という規模ということですけど、本当、お客さんもすごくいいお客さんに来ていただいているわけですけど、ひとえに人材ですよ。そういう優秀な方との出会いがあってこそですね、今日は。
蟹瀬それともう一つは、知的財産ということが随分ニュースなんかでも出るようになりましたよね? 日本と海外と、この知的財産。知財、これに対する考え方というのはどうなんでしょう? 山本さんからご覧になってかなり違いますか。
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