コンサルタントは語る!「失敗から何を学んでいるか」の重要性


株式会社プロノバ
代表取締役社長
岡島 悦子

特選インタビュー

日本に一人でも多くの経営者を輩出したい。そして、40歳の社長を生んでいきたい。こう提唱しているリーダーシップ開発コンサルタントがいる。注目を集めるコンサルタントが語る、なぜ「40歳」なのか、これからの時代に必要なリーダーとは?

松田今回は、岡島社長の会社、プロノバにお伺いしております。ここでじっくりといろいろなお話を聞いていきたいと思います。岡島社長、よろしくお願いいたします。

岡島よろしくお願いいたします。

松田まず、お聞きしたいのはプロノバの社名なのですが、これはなんでしょうか?

社名の由来

岡島これは、「プロの場」なんですよ。

松田やはり、そうなのですか(笑)

岡島プロフェッショナルの場という言葉を縮めてプロノバというのが、一応、もともとの名前の由来です。あと、ノバはラテン語でスターという意味なんですね。スターを作っていくということも掛け合わせて、プロノバという名前にしたんです。なんか、リクルート的な名前の付け方みたいな感じです。

プロノバ=プロフェッショナルの場 ノバ=ラテン語でスターという意味――社名の由来

松田なるほど。まず、最近書かれた本「40歳が社長になる日」。
タイトルを最初、見たときに、私は「40歳の社長って結構、いるんじゃない?」と……。たとえば、ベンチャーの世界では20代で起業して社長になる方も多いですし、実際、読んでいくと、そういう会社ではなくて、大企業、ラージコーポレーション、こういった会社の社長ということなんですね。

岡島はい。2025年に、数万人の企業で40歳の社長を創るということを書いた感じですね。

今回のテーマである「リーダー論」について、著書の中で岡島は、世界の変化が予測できない今の時代、これまでのカリスマ型リーダーではなく、新しい時代に合ったリーダーが必要だと述べている。

新たなリーダー論

岡島今まではアメリカに追いつけみたいなところもあったと思いますし、全体がある程度見えていて、そこにどう追いついていくかみたいなことが主流で来たと思うんですけれども、複雑性も増して、あいまいでとても先が見えにくいという時代になってきたときには、今までのように目指す星、ビジョンですね、ここをなにかカリスマリーダーが見つけて、そこにみんなを引っ張っていくということが、この星自体が結構動いていて、決めきれない時代になっていると思います。
それで、お客様のニーズもすごく多様化しているし、経営者の意思決定しなければいけないことの複雑性はもっと増している。そのときにビジョンを「これだ!」って決めるカリスマリーダーだと、もう……もたない、というところが今回、本を書かせていただいていることの一つ、根底に流れているところですね。

松田そういう時代だからこそ、ますます経営者が「これだ!」と、一つを決めるのが、……決めるのはあまり意味がないという考えなのですか?

岡島おそらく、市場というか、顧客のなかに、私は答えがあると思っています。もちろん、短期のサイクルの中でいうと、顧客代表であるリーダーが「自分はこういうものが欲しい」と思ってやるのは、全然ありだと思っています。
なので、ベンチャーを否定しているわけではないんですけれども、顧客インサイトにとって、言い古された言葉なんですけれども、それを引き出していくことをしないと、非連続な成長の柱は作っていけないと思っている感じですね。

松田なるほど。言うは易しなのですが、どうやって、顧客インサイトを引き出せる組織を作ればよいのかというところに、常に葛藤があるわけですけれども……。

岡島リーダーの仕事は何かというと、もっともお客様から引き出せる人たちを一番フロントに集めて、そして、その人たちに権限委譲をして、そして、意思決定をしていくことです。
会社の中のありとあらゆるリソースを使って、それをお客様と一緒に作っていく環境を整備するということがリーダーの仕事だと思っています。そうでもしない限りは情報が入りきらないと思うんですね。
なので、リーダーは一番後方から……、「追い込み漁」とか「羊飼い」と話していますけれども、環境設定をして、時間軸も切って、スピーディーに仮説検証をしていくということをできるリーダーが、グーグルやピクサーなどでも、どんどんそうなっているんですけれども、日本企業でも出てきている感じです。

近年、リーダーたちが唱え、実践している現場主義。実はこの取り組みにも、大きな認識の違いがあると岡島は言う。

現場主義という考え方

岡島本当かというと少し違っていて、現場に丸投げするという話でもなければ、やはり、なんらかの仕組みとして、そこでイノベーションが起きるように、つまりバイアスを外すということなので、イノベーションって言っているのは。
もしかしたら、これをやり始めると、このサービスをやり始めたり、このビジネスモデルをやったら、うちの会社の本体でやっていることとカニバってしまうことについても、よしとしていかないといけないので、今の延長戦上にあるところで権限委譲している話とはまったく違う話なんですね。

松田なるほど。枠から飛び出すために、組織、環境を整えていかなければならないということなのですね。それが「破壊的イノベーション」とおっしゃっていることなんですね。

破壊的イノベーション

岡島そうですね。なので、私たちは連続のイノベーション、持続的なイノベーションみたいなこと、改善みたいなことは企業の中で死ぬほどやっていただいていると思いますので、ただ、これが習い性みたいになっていますので、逆に言うと、失敗しないように課題解決をしていく、効率的に課題解決をしていくことが最適なメカニズムとして、体の中にみんな入ってしまっている感じですね。
それで、今、申し上げている破壊的イノベーションは全然、枠組みが違って、理論的に、論理的に出てくるようなものではなくて、どちらかというと、直感的だし、共感的だしという、今と違う連続性の中にあるので、黙って現場に任せておけばできるという話ではまったくないですね。

松田そうですね。

岡島なので、方向性は決める。その中でリーダーが環境を整備するということだと思いますし、よい摩擦を起こすみたいなこともやっていかないと……。

松田敢えて、摩擦を起こす。

岡島はい。できないってことですし、縦割りの組織の中ではできなくて、やはり、横を通していく、離れたもの掛け算ですし、それから仮説検証していかないといけないので、失敗ありきなんですよね。
先見的な企業さんではチャレンジした数みたいな……、成功した数ではなくて、失敗した数をKPI(重要業績評価指標)に置こう、みたいなことをやり始めていかないと、このバイアスを壊すようなトライアルができないので、現場に任せるという現場主義をやっているよ、ということとは全然違いますよね、と申し上げているのですけれども。

松田面白いですね。KPIに失敗の数を置くというのは確かに面白いですね。これだけ失敗したから、これが生まれたんだということが明確に残るので、そこがなかったら、ただ単に成功事例だけが残ってしまいますからね。

岡島そうなんです。そうなると失敗したくないので、みんなチャレンジしないので、母数がないんですよね。母数が出ない限り、イノベーションなんて生まれないので、そこをどんどん進めていくという意味でいうと……。
今の感じでいうと、オーナー、経営者がいらっしゃるところはやるとおっしゃっていただくので、この破壊的イノベーションを経営者が後押しするということがすごくできている企業は多いですね。

今まで日本の企業ではなぜ、破壊的イノベーションが起こりにくかったのか? それは日本独特の企業文化にあるという。

岡島破壊的なイノベーションは何かというと、なるべく遠いものの掛け合わせなんですね。ここで新結合みたいなことが起きるのがイノベーションの基本なんです。
まったく違う組織、同じ会社の中なんですけれども、職域が違ったり、機能が違ったり、事業部が違ったりというところの、掛け算、三遊間みたいなところで、おそらく、イノベーションが起きる。
ただし、お作法がみんな違うので、いろいろな部署にサブカルチャーがありますので、明らかに摩擦が起きるようになっているんですね。
摩擦を起こさないように、今まで部分最適で来ていたところを、これは起こすことをしていかなければいけないので、「そんなお作法なの?」みたいなことがやはり、そろわない。
でも、そろわないからこそ、多様性みたいなことだったりもする……。

松田面白いですね。今までの日本の文化って、和を重んじるというか、協調性をすごく利用してきていますが、逆ですね。逆にこう、ぶつかって……。

岡島だから、ダイバーシティって、皆さん、おっしゃっていて、女性活躍みたいに矮小化されているんですけれども、これって違う視点を持っている人たちが集まる。

出演者情報

  • 岡島 悦子
  • 1966年
  • 東京都
  • ハーバード大学経営大学院修士課程(MBA)

企業情報

  • 株式会社プロノバ
  • 放送日 2017.10.29
  • 業種:
  • 人材、コンサルティング
  • 本社:
  • 東京都
  • 所在地住所:
  • 東京都新宿区西新宿6-15-1-3910
  • 資本金:
  • 750万円

Share this article

URL

Follow us on

Twitter FaceBook

関連コンテンツ

運営会社

株式会社矢動丸プロジェクト
https://yadoumaru.co.jp

東京本社
〒104-0061 東京都中央区銀座6-2-1
Daiwa銀座ビル8F
TEL:03-6215-8088
FAX:03-6215-8089
google map

大阪本社
〒530-0001 大阪市北区梅田1-1-3
大阪駅前第3ビル23F
TEL:06-6346-5501
FAX:06-6346-5502
google map

JASRAC許諾番号
9011771002Y45040