日本ブランドは世界で「見た目と言い方」で胸を張れ!クールジャパンの苦悩
クールジャパン機構
代表取締役社長
太田 伸之
株式会社海外需要開拓支援機構。通称クールジャパン機構。2013年海外需要開拓支援機構法により官民投資ファンドとして設立。アニメやドラマなどのコンテンツを始め、食、文化、ライフスタイルなどのあらゆる日本の商品、サービスを世界に売り込み、事業化を支援している。性能と価格で訴求するだけでは世界には通用しない、そう語るのは代表取締役社長太田伸之。海外でクールなビジネスを太田が唱える。世界で戦うビジネス戦略とは?
蟹瀬賢者の選択リーダーズ・ナビゲーターの蟹瀬誠一です。
福井福井仁美です。
蟹瀬今回のテーマは日本創生。日本を作るという意味なんですけれども。2020年の東京オリンピックを控えて日本に対する関心、国際的に非常に高まってますよね。まあそんな中、日本の製品とかいろんな文化を売り出す大チャンスなんですが具体的にどのようなビジネスにつなげていくのか大きな課題なんですよね。
福井本当にこう和食だったりとか、アニメは海外でもかなり人気も出ていますけれども他にも伝統工芸だったり、あとラーメンなんかもまだまだこれから売り込む大チャンスだなという感じはしますね。
蟹瀬まあそうした日本の強み、これをどうやって市場開拓につなげていくのか、これが大きな課題となっているわけですが。
蟹瀬そこで今回は世界に日本を売り込みビジネスを展開するために必要な日本のブランディングに取り組むある組織の挑戦に迫ります。
福井本日のゲスト、株式会社海外需要開拓支援機構。通称クールジャパン機構。代表取締役社長太田伸之さんです。どうぞよろしくお願いいたします。
蟹瀬どうぞよろしくお願いします。
福井まずはじめにお伺いしたいのですが、クールジャパン機構は一言で言うとどのような会社なのでしょうか?
太田一言で言うと日本のカッコイイ、美味しいというものを世界に届けようというそういう日本の会社さんを資金面でサポートする官民ファンドでございます。
蟹瀬まあ様々な投資をなさってるということになると思うんですけれども、具体的にどんな投資をなさっているのか、今日は楽しみにしておりますのでよろしくお願いいたします。
福井よろしくお願いいたします。
福井さて太田社長のプロフィールを拝見しますと、ニューヨークでジャーナリストをされた後、イッセイミヤケの社長、そして松屋の常務など、本当にファッション業界に長く携わってらっしゃいますよね。その後にクールジャパン機構の社長を引き受けられたということなんですけれども。
蟹瀬すぐこれ引き受けてみようと思われたんですか?
太田いえいえ本当にお断りしました。どうぞ他の所行ってくださいと。最後は結局松屋の社長のところに使者が来ちゃったんで。社長と二人でこれも断れないよねと、じゃあしょうがないかと言って受けたんですけど。
蟹瀬そうなんですか。
太田ただ私がおそらく選ばれた理由というのはね、僕はその世界のブランドに対して、うちに入ってくださいとお願いしたり、世界の大きないい店にうちの物を買ってくださいということをやってきた、その上で海外の方たちとの交渉で僕は意外とタフネゴシエーターなので負けないそこだけは頑張ってやってきたので、おそらくそこをどなたかが見てらしてこいつにやらせてみようかなということだったんじゃないかなと気がしてます。
蟹瀬しかし実際に入られて、クールジャパン事業ってどこからどこまでが何なのかがよく分からない事業ではありますよね。何が必要だなと思われたんですか?
太田まずクールジャパンって何と言われると分からないです。
あの個人差あるんで。その中でその事業としてこれから海外に出て行こうという時に一番肝心なことはなんといってもブランディングということですよね。やはりあのちゃんとしたものをちゃんとしたお値段で胸張って売ると、しかもきちんと説明するということが一番どんなジャンルでも大事なことじゃないかなと思いますね。
蟹瀬まあそのブランディングがあり、そのもの自体をきちんと説明するというのはマーチャンダイジングというのでしょうかね、こういうものを相当足りないって感じでしょうか?
太田私というのは実はマーチャンダイジングを教えるプロではあったんで、私がいつも言ってるのはまずはどういう方に向けて、何をどうやっていくつ売るんですかと仮説立てなさいというのをずっと教えてきたんですね。例えば東南アジア行きましょう。いいんだけど、ど の層に行くのと。そこをきちんとまず決めないと何を持っていくのか決まらないじゃないですか。そこをちゃんと立てましょうということ。海外ビジネスでも国内ビジネスでも教えてたんですけれどもね。
蟹瀬クールジャパンのクールというのは、英語で言えばかっこいいということですけれども、この辺のご自身としての構え方というのか、戸惑いというのはなかったのですか?
太田あります。個人差がありますからね。外国人の方に伺っても、とっても伝統的なものをクールだとおっしゃる方もいれば、本当にサブカルを面白い、かっこいい、クールだと。本当に人によって全然違うので。
蟹瀬こういうカテゴリーというのは何か一応大枠で分けられたんですか?
太田当然、漫画アニメのようなメディアコンテンツというジャンル、それがファッションと日本の生活グッズを売るライフスタイル、あともう一つはやっぱり食が一つございますね。プラス最近はインバウンドもやっぱりこう向こうからいらっしゃる方たちに向けたサービスや物を売ろうという仕事についても応援しましょうということになっています。
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