アメリカからロシア料理にも!?
「万能調味料」醤油で開く
「挑戦」の経営
キッコーマン株式会社
代表取締役会長
茂木 友三郎
目まぐるしく変化する世界経済と地球環境。かつてない変化とスピードの違いに我々はどう向き合う。時代を牽引する賢者のターニングポイント賢者の選択。日本の食卓には欠かせない醤油を世界ブランドに育て上げた企業がある。老舗醤油メーカーキッコーマン。戦後日本企業の中でもいち早く国際化戦略を打ち出し、1951年のアメリカ市場に進出。それからおよそ半世紀頃現在では世界100カ国以上にその販路を広げている。グローバル展開を加速させ更なる成長戦略を描くキッコーマン株式会社会長茂木友三郎、その経営理念とは。
茂木それから次はやっぱり国際語である英語ですね。英語がある程度できないとこれはやっぱりグローバルに活躍できませんね。
茂木3番目はね、異文化への適応性ですよ。やっぱりね異文化に適応する能力がないと駄目ですよね。
蟹瀬おっしゃる通りですよね。
茂木この三つがね主な資格要件じゃないかなと思いますね。
蟹瀬そうするとそういう条件を持った若者とは限りませんけれどそういう労働力を作っていくためには何が必要になってくるんですかね?
茂木やっぱりその仕事ができる人を見つけると、まあその人がたまたま言葉ができてれば一番いいけれど、できていなければ訓練すると。こういうことになりますね。ただ最近日本でも小学校から英語を教えたりしてまして、国際語である英語をある程度マスターする必要も層がだんだん大きくなりつつあるということは非常に結構なことだと。そういう国際語である英語ができる人の中から仕事ができる人が選べるという、だんだんなってくると。
蟹瀬確かにパイは大きくはなってきているわけですよね。英語ができると言うね。
茂木仕事のできる人をピックアップして、言葉ができなければ教えると言うのが私どもではやっていますけどね。
蟹瀬グローバル化というのを語るときに当然労働力としての人材、グローバル人材というのもありますけど、一方でグローバル化と経営者はどうこの流れに対応したら良いのかという問題も出てきますよね。このあたりは経営者としてはどういう風に考えればいいですか?
茂木経営者としての専門能力ね、それから国際語である英語、それから異文化の適応性、これは経営者にとっても同じことですが、それに加えてやはり経営者の場合は先見性ですよね。
茂木それだけやっぱり世の中が変わる時代に先見性持つ必要がある。先見性を持ってですね、やはりリスクテイクしなきゃいけないと言うことだと思いますね。リスクをある程度とらないと良い仕事はできないと。
蟹瀬リターンも帰ってこないと?
茂木なおかつやっぱりその会社をまとめて行かなきゃいけませんから、ですからそのためのリーダーシップ。そこら辺じゃないですかね。
蟹瀬その先見性といった場合にじゃあ先見性ってどうやってつくのって質問する方いらっしゃるんですけどね。これは生まれもっての資質なのか、あるいはいろんな情報ネットワークに接触するものをきちんと作ることによって先が見えるようになるのか。この辺りはどうなんでしょう?
茂木やっぱりあのいろんなものを読む見るということは必要ですけど、それ以上に必要なのはやっぱりいろんな人に会うということじゃないでしょうかね。これは外国人も含めてね。人から人へというのは案外大事なんですね。
蟹瀬おっしゃる通りだと思いますね。
茂木それはやっぱり重要なことだと思いますね。
蟹瀬今だからインターネット時代になってね、何か調べろって言うとだいたい若い人はみんなパソコンの前に座ってねやりますけど、そうじゃなくて実際に会ってみて、そこから何か得られるものを大事にしたほうがいいということですかね。
茂木そういう意味じゃね、人脈ですね。これは必要なんですね。ちょっと何か分からない時、電話で何か〓(31:31)〓とかね、ということはできるようにしておくということは必要じゃないでしょうかね。
蟹瀬もうひとつのリーダーシップはどうなんでしょう?これは頑張って努力すればつくものなのか、あるいは先天的なものなのか、二者択一ではないと思いますけどね。
茂木リーダーシップというのはやはりある程度努力必要があると思いますね。私がねコロンビアビジネススクールの卒業する前に、ジョルディンと言う当時ドラッカーぐらいに有名な学者がいましてね。ジョルディンが最後の講義の時に言ってましたけど、皆さん方、このビジネススクールがあったことを人を説得するために使ってくれと。つまり100点満点でも100%正しい答えであっても部下がついてこなければだめだと。
蟹瀬説得する力。
茂木だから70でもいいからみんなが100パーセントの力で結集してやれるようにするにはやっぱりビジネススクールで習ったことをプレゼンテーションの仕方も含めて人を説得するのに使いなさいということをいったのを覚えていますね。
加速するグローバル経済に直面し、否応なしに変革を迫られる日本企業。激動の時代を生き残るための茂木の提言とは?
蟹瀬まあこのグローバル化というのは言ってみれば浮世絵の大きな波がありますよね、富士山の上に乗っかってくるようなあんな感じの日本じゃなくて世界中に荒波のように押し寄せてきているわけですけれども。
蟹瀬そんな中で日本の経済をどうするのかという大きな問題がひとつ。それからその中で経営者はじゃあどうするのか、企業はどうするのか、これは今相当曲がり角ですね、考えなきゃいけないところに来てると思うんですけど。茂木会長はどういう風にご覧になっていましたか?
茂木これだけグローバル化が進んでくるということは、やはり世界中で自由な競争が行われるということですよね。その中で経営者はどうするかということですけど。一番大切なのは戦う覚悟を決めるということですよ。
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