ガン患者にQOLを!自らの罹患と大臣経験を経た問題意識と挑戦【後編】
免疫の力でがんを治す患者の会
会長
坂口 力
免疫の力でがんを治す患者の会。2016年9月医師であり元厚生労働大臣でもある坂口力が設立。大腸がんの坂口が選択した治療は患者自身の免疫の力を利用するがん免疫療法。がん免疫療法を身近な医療として患者に提供したい。坂口が目指すいつでもどこでも誰でも受けられる治療法として、その普及への取り組みとは。
そこで免疫機能検査など特別な検査で患者の免疫状態とがんの特徴を把握した上で治療を行うことが重要となってくる。
免疫細胞療法を受けた坂口はその後8年間、再発もなく元気に過ごしているという。そして自ら経験した免疫細胞療法を含むがん免疫療法を選択肢に加えるべく免疫の力でがんを治す患者の会を立ち上げた。
白石さてこの番組では免疫の力でがんを治す患者の会の今を象徴する物をご持参いただき紹介させていただきます。坂口会長今日は何をお持ちいただいたんでしょうか。
坂口「要望」です。これは皆さん方に署名していただいているものでありますが、がん治療のために免疫療法の研究や普及促進を図るための署名、現在多くの皆さん方に署名をしていただきつつあるところです。もうかなりたくさん溜まっております。
坂口今日はその一部をお持ちをしたわけですが。これは患者の声であり、それを支援する皆さん方の声でありますから、いわゆる医療を受ける側のほうがこういう治療方法に対して支援をしてますよということを分かっていただけるようにしたいというふうに思います。
宮川やはりそういった声というのは必要ということなんですね。
坂口そうですね。やはり国民の皆さん方の声、患者の皆さん方の声というのはこれは無視できないわけでありますので、私はこの患者の力あるいは患者の家族の力、あるいはそれを支援する皆さん方の力によって治療方法というものの幅を拡大していきたいと。
ですから治療方法が増えると今までの抗がん剤だったら抗がん剤をやってるところからみますと競争相手が増えるわけですね、これは。競争相手が増えるということは大変なことなんですけれど、しかし競争相手ができることによってより良い抗がん剤を作って行かなきゃいけない。やはりその副作用のもっとない患者さんを元気にする抗がん剤を作っていかなきゃならんという新しい発明にも発見にもこれは結びついて行くわけですね。だからそういう競争相手が増えるということは新しい発展につながるということではないかという気もするんですね。
坂口は会の目的としてがん患者を取り巻く社会環境の改善とがん医療の発展及びがん撲滅を掲げ、活動方針の第一として国に対してがん対策基本計画にがん免疫療法を記載するよう要望している。
坂口今のところ免疫療法というのは入っていないものですから今度はその中に免疫療法も入れてもらいたいとこう思っております。
出演者情報
企業情報
関連コンテンツ
カテゴリー別特集
リンク