ガン患者にQOLを!自らの罹患と大臣経験を経た問題意識と挑戦【後編】
免疫の力でがんを治す患者の会
会長
坂口 力
免疫の力でがんを治す患者の会。2016年9月医師であり元厚生労働大臣でもある坂口力が設立。大腸がんの坂口が選択した治療は患者自身の免疫の力を利用するがん免疫療法。がん免疫療法を身近な医療として患者に提供したい。坂口が目指すいつでもどこでも誰でも受けられる治療法として、その普及への取り組みとは。
免疫の力でがんを治す患者の会では免疫療法の学会や研究会に参加して関連情報の収集や会員への提供も積極的に行っている。
坂口年年歳歳やはり新しい研究が登場して、この新しい研究をやはり多くの患者さんが受けられるということが非常に良いことだというふうに思っております。参加される先生方もだんだんと増えてまいりまして3年前と比べますと少なくとも倍以上になってるんではないでしょうかね。
宮川2006年にがん対策基本法、これ議員立法ということですね。
坂口そうですね。
宮川坂口さんもそれには中心的なですか。今現状はどういうふうにご覧になりますか。
坂口国の方の法律もかなり整備されました。そういう点では進んで来ているというふうに思いますけれども、しかしもう一歩進めて、それじゃあ免疫だけにかかわらず他の治療方法も含めてそれが多くの選択肢が増えてきているかというとそうでもないわけですね。やっぱり旧態依然たる状況が続いているという状況もなきにしもあらずと。私はそういう意味でもっと色々ながん治療の選択肢がやはり増えないといけないという気持ちがいたします。だからそのための研究も必要でしょうし、研究費もつけなきゃいけませんし、またその治験と申しますかそれを実際に患者さんに使いました時に、どういう効果があるかということについてのこともしていかなきゃいけない。それはもう患者のためですから。
坂口患者のためにどうしたら幅広い治療方法ができるかということをやはり考えていくのが医療従事者の私はこれからの仕事ではないかというふうに思っております。
厚生労働省がまとめたがん対策加速化プランの中でもがん治療の副作用に苦しむ患者は多いが改善への研究は不十分でありその対策が課題だとしている。
宮川それでやっぱり一番大きいのは患者さんの金銭的な負担の問題ですよね。
坂口まあそうですね、それもありますね。今はかなり患者さんに負担がかかる。これをですねどうしていくか。保険の中でこの免疫療法というものが診られるようにしていくということが、大事なんだろうと思うんです。多少は専門的な話になりますが保険外併用療養費があるわけなんです。
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