壮年期を迎えた企業グループが「志」をもって次に打つ一手、バイオ事業とは
SBIホールディングス株式会社
代表取締役執行役員社長
北尾 吉孝
インターネットの爆発的な価格破壊力を武器に金融業界で急成長を遂げてきた企業グループがある。創業16年目を迎えたSBIグループである。金融サービス事業、アセットマネジメント事業、バイオ関連事業の3つのコア事業でさらなる飛躍を目指すSBIグループを率いるリーダー、SBIホールディングス株式会社代表取締役執行役員社長北尾吉孝に迫る。
北尾野村の中でガンガンいって最終的にどうなのとなったときに、まず野村の意思決定に関与できなかったらしょうがないですね。ですから、まず関与できる人間にならないといけない。そういう風になるためには人の何倍も勉強もしないといけない、努力もしないといけない。当然こうなるわけですね。
だけど初めからDay1から若い子はみんな夢を持つべきだと、志を持つべきだという風に思ってるんです。僕は吉田松陰の言葉で非常に好きな言葉。夢なきものに理想なしと。理想なきものに計画なし。計画なきものに実行なし。実行なきものに成功なし。ゆえに夢なきものに成功なしと。この吉田松陰の言葉、夢を、言葉を変えれば志。志を持って行かないといけない。
北尾志というのは、これはそもそもが世のため人のために他の気持ちを志というわけであって。そうじゃなくて自分のためだったらこれは野心というんです。
北尾だから僕は最初から世のため人のために、野村に入っていようが、あとソフトバンクに入ったけれど、すべて世のため人のためになる活動をしなければならない。そう思ったんです。
諸星全然そこにはブレがなかったんですか?
北尾ブレがないです。一点もないです。例えばソフトバンクにいる。ソフトバンクにいてどういうサービスを提供したら社会のためになるんだと。こういう考え方ずっとしてました。野村證券にいても同じでした。
諸星必ずしも企業の中での企業内倫理と言いますか企業の中での人間関係であるとかもちろん上と下の関係とかで、ご自分のお考えになっているようなことが可能ではなかったですよね?
北尾ところが僕は全部可能にしてきたんです。だから摩擦軋轢は大変だったと思います。
諸星だと思います。
北尾上司からしてみてこれだけ扱いにくい人間はなかったと思います。しかしそれを実績で通したんです。だからこれは難しいことだったと思います。
諸星そうですよね、はい。それができたということは非常に強運な方であろうと思いますよね。よくサラリーマン社会ってすぐ上にいる人、上司によって本当に運命がある程度左右されてしまいますよね。
北尾この運には二つあって、どうにもならない運。男で生まれる。日本に生まれる。これはどうにもならないですよね。
諸星ただの偶然ですよね。
北尾これ宿命なんです。ところが変えられる運がある。
北尾自分で切り開く運命がある。これ立命と称するんですけど。だから僕は自分で変えるものがある。自分で最大限の努力をして変えていこうと、強い意志を持ってきたんですね。
諸星これぞ賢者がずっと選択してきた人生なんですよね。この番組を代表すると言うか本当に生きてこられた。その通り具現化されて生きて来られた方が今日のゲストでしたね。
白石はい。
諸星ありがとうございました。
北尾若い人は僕は絶対に志を持つべきだと思います。この志と野心の違いが分かってくる歳がきっとあります。そしたら分かったどんどんその志を高い志に変え大きな志に変えて世のため人のためになってもらいたいという風に思います。
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