壮年期を迎えた企業グループが「志」をもって次に打つ一手、バイオ事業とは
SBIホールディングス株式会社
代表取締役執行役員社長
北尾 吉孝
インターネットの爆発的な価格破壊力を武器に金融業界で急成長を遂げてきた企業グループがある。創業16年目を迎えたSBIグループである。金融サービス事業、アセットマネジメント事業、バイオ関連事業の3つのコア事業でさらなる飛躍を目指すSBIグループを率いるリーダー、SBIホールディングス株式会社代表取締役執行役員社長北尾吉孝に迫る。
北尾これもだから中核的21世紀の産業になる。インターネットとバイオ、それから少し違うんですけどエナジーコンサベーションだとか、ポリューションコントロールだとか公害のコントロールですね。そういうようなことも投資するファンドを作っております。ですから常に我々の考え方というのはまんべんなくいろんな産業に投資するのではなしに成長産業に投資する、あるいは日本においてそういうものを作らないといけないと思うところに投資する。こういうやり方なんですね。
諸星そうすると視線はやはり日本に向いてるんですか?
北尾いやこれは世界の成長産業でもあるんですよ。
諸星そうでしょ。当然そうですよね。だけどこれは世界のここではダメだろうとか。という仕訳みたいなというのはかなり時間がかかることではないですか?
北尾逆に中国みたいにですね、いろんな産業がいっぺんに開花してテイクオフして成長段階に入ってくる場合は、ここだけに絞らないで他の産業にも投資すると言うこともやってきたんですね。しかし我々の集中的に投資するエリアというのはこういう成長産業だということですね。そしてしかもそれは別に日本の企業でなくても構わない。これは簡単に金融業と違って国境超えるんですから。
諸星国境を越えるということですか。成長産業いろんな所でいろんなことを考えながら世界中に投資をしていって、すでにできているアセットをマネジメントしていかれるわけですよね?完璧にグローバルな会社ですよね。
北尾ある時から僕は日本のSBIから世界のSBIと。ちょうど2005年からそんなこと言い出した。それは日本の貿易収支を所得収支が上回る状況にありましてね。もうこれから貿易立国は終わりと。
徹底的に中国に投資するぞということですぐシンガポールのテマセクと一緒に、フィフティフィフティのジョイントベンチャーを中国で作ったんですね。ニューホライゾンファンドと言うやつを作りましてね。
そして温家宝首相の息子を社長に迎えて当時大変な成功をしたファンドになりました。そこからは次から次へと中国もやり今は中国だけではチャイナプラスワンになってますし、ポリティカルなリスクもありますから東南アジアも結構やってます。
諸星なるほどね。
北尾それからいよいよいろんな種をまいてきたバイオ事業です。これをなんとか花咲かせないかん。開花させないかん。大輪の花を咲かせないかんと。そういうことを私はやらなきゃいけないなと思っているんです。
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