「誠心誠意」の対話と「科学の力」で挑戦!世界の生活空間をどう変えた?
リケンテクノス株式会社
代表取締役社長執行役員
常盤和明
リケンテクノス株式会社。1951年、理化学研究所をルーツとする理研ビニル工業株式会社設立。主に塩化ビニル樹脂を中心に、独自の配合、混練技術を軸に業績を伸ばして行く。国内だけでなく海外への輸出も積極的に行い、1989年には、タイに生産拠点を立ち上げる。その後、欧米、インドネシア、中国に生産拠点と販売拠点を設立するなど、グローバル化を図っている。2001年、リケンテクノス株式会社に社名を変更。グローバルな営業戦略で拡販を目指すのは、アメリカ赴任15年、その間5年の経営経験を持つ、代表取締役 社長執行役員 常盤和明。
遠藤何度も使えるのですよね。普通のラップだと、何かに巻きつけて剥がすと、ベリベリっとなっちゃって、ところがリケンラップって、伸ばしてまた(使える)。自分たちは生物を常に包んでいるので、注文を受けてその都度その都度やるから、普通のラップだとダメなのですよ。もう自分がこの世界に入ってからずっとですから、40年近く、もうこれしか使っていないですね。それと、ピタッと貼り付いてくれるのですよね。特に出前なんかで持っていくときには、器にピタッと貼り付いてくれるので、非常にそれがいいですよね。例えば二つに重ねて……一つでは間に合わなくて……二枚(の器)では、普通のラップだとそれがきれいにピタッとくっつかないのですよ。どうしてもこれになっちゃう(笑)
坪井リケンラップの特徴というと、どんなところになるのでしょうか?
常盤伸びやすい。これは素材が塩化ビニル樹脂という素材をつかっておりますけれども、引っ張ってきっちり何の形でもぴったりくっつく。ですから、例えば、ゴツゴツしたキャベツ、レタスとかございますけれども、それにラップをきっちりかけると、きれいにラッピングされます。
宮川空気がいっぱい入ったり、ゴワゴワっとしますけれど、これはピタッといくわけですか?
常盤はい、そうです。素材の違いがございまして、塩化ビニル樹脂という樹脂の特徴を活かしたラップになっております。それではリケンラップの良さを具体的に実演させていただきます。よく伸び、よくくっつくということで、ワイングラスにラップをさせていただきます。(ワインの入ったグラスのリム部分にラップをかける) これを反対にしても……。(こぼれない)
坪井ああ!
常盤非常によく食器に密着しております。
坪井まったくしわができないのですね。この表面にも。
宮川なるほどね。
宮川日本初の塩ビラップの開発から50年ということですが、この50年、どういうふうに見ていらっしゃいますか?
常盤1990年に、塩素を含む物質が不完全燃焼をするときに、ダイオキシンが発生するという問題が発生して、脱塩ビの動きがございました。しかしながら現在では、しっかりしたダイオキシンの理解ができて、焼却炉の設備をきっちり管理することで、ダイオキシンは発生しないのだということが、世の中に認知されております。それもありまして、塩化ビニル樹脂のラップの評価が再度高まってきたという状況でございます。
宮川海外展開としては、どのようなことを考えていらっしゃいますか?
常盤はい、実際2003年に、中国で、理研食品包装有限公司を立ち上げております。中国では業務用のラップを製造販売して、中国をはじめとして、アジア地区で日本品質の良さというものを前面に押し出して拡販を進めております。
科学の力で素材を変え、快適な生活環境を生み出す。たゆまぬ努力と高品質なモノ作りこそチャレンジメーカーリケンテクノスの真骨頂。
出演者情報
企業情報
関連コンテンツ
カテゴリー別特集
リンク