手の平の銀行、を実現した顧客中心主義がつくる!想像を超える仕組みとは


株式会社じぶん銀行
代表取締役社長
柏木 英一

特選インタビュー

2008年、KDDIと三菱UFJ銀行の共同出資で、モバイルに特化した銀行として設立された「じぶん銀行」。人工知能を活用するなど、新たなサービスの開発、独自性のあるビジネスモデルを展開。じぶん銀行を牽引(けんいん)する代表取締役社長の柏木英一が、「手のひらの銀行」を実現するなかで貫いてきた、「顧客中心主義」と「デジタルエブリシング」がたぐり寄せる未来とは。銀行という言葉からは想像がつかない、既成概念を超えた「仕組み」が社会を変えつつある。

蟹瀬賢者の選択 Leaders、ナビゲーターの蟹瀬誠一です。

坪井坪井安奈です。

蟹瀬今回はモバイルに特化し、新たな金融サービスのあり方を創造する、ある銀行の取り組みに迫ります。

モバイルに特化し新たなサービスのあり方を創造する ある銀行の取り組みとは?

株式会社じぶん銀行。
2008年、KDDIと三菱UFJ銀行の共同出資により、モバイルに特化した銀行として設立。支店のないインターネット銀行としてサービスを展開。2017年には、全国のセブン銀行ATMで日本初となる、スマートフォンを使った入出金サービスを開始。2018年、人工知能を活用した外貨預金サポートツールをリリースするなど、新たなサービスの開発に力を入れている。独自性のあるビジネスモデルでじぶん銀行を牽引(けんいん)するのは代表取締役社長 柏木英一。

柏木これからもイノベーションをどんどん起こしていく。デジタルでお客様の役に立つ。
その時代その時代でお客様の身近な存在になりたい。

新しいサービス、利用者に最も身近な銀行になる。柏木が目指す、新たな銀行サービスとは?

坪井それでは、本日のゲストをご紹介します。株式会社じぶん銀行 代表取締役社長 柏木英一さんです。よろしくお願いいたします。

蟹瀬どうも、よろしくお願いいたします。

柏木よろしくお願いいたします。

蟹瀬今回は、今、ITがすごく進化していますよね。そんななかで銀行のサービスがどのように変わってくるのか。この辺りについて、じっくりお話をお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

柏木よろしくお願いいたします。

手のひらの銀行、「じぶん銀行」とは

坪井さて、まず始めにお伺いしますが、じぶん銀行というのは失礼ながら、とてもユニークな銀行名だと思うのですが、どのような意味が込められているのでしょうか?

柏木確かに、ユニークな名前だと思いますけれども、じぶん銀行というのはお客様にとって身近な銀行でありたい、あるいは、親しみやすい信頼できるパートナー銀行になりたいという思いが込められています。ちょっとこれを手に取っていただけますか?スマートフォンなのですが。

坪井はい。

柏木じぶん銀行の取引はすべてスマホで完結いたします。そういう意味ではお客様の手のひらの中にある銀行、「自分の銀行」という意味も込めています。

坪井なるほど。これがもう、ここに銀行を手にしている。

柏木そうなのです。自分銀行はお店とか、印鑑とか、通帳はないのですね。ですので、お客様がどこかお店に行くのではなくて、「じぶん銀行のほうからお客様自身のところに行きます」。そういう思いが込められています。

蟹瀬当然、口座は開かなければいけませんよね。その辺りの手続きというのは、どうなのでしょうか?

スマホで完結し、使いやすさを追求

柏木これもお店に行きたくてもお店がありませんので、すべてアプリケーションでやっていただきます。スマホで申し込みをインプットしていただいて、銀行の場合どうしても本人確認が必要なのですが、それはたとえば、運転免許証みたいな資料は必要ですが、それもスマホのカメラで撮っていただいて、アップロードしていただくことで完了します。

蟹瀬銀行のサービスっていろいろありますよね。たとえば、住宅ローンなども含めて。

柏木はい。個人のお客様がやるようなすべてのお取引はほとんどスマホでできます。普通預金にしても、定期預金にしても、外貨預金もできますし、仕組預金もできます。
今、ご質問にあった住宅ローンやカードローン、無担保のローンもなど全部スマホでできるようになっています。
特に、住宅ローンはヒット商品なのでお話しさせていただくと、すべてスマホで完結するのですね。ですから、「最初にシミュレーションをやりたい、いくらぐらい借りたら毎月どれくらいの返済になるのだろう?」というところから始まって、申込み、それから、不動産担保が必要ですので、どうしても不動産の書類がいろいろ必要になります。そういう書類もすべて写真で撮ってアップロードしていただきます。

蟹瀬どのくらいの金額の物件、高額だと……。

柏木1億円くらいまで大丈夫です。

坪井へえ……。

蟹瀬なんか、ここ(スマホ)でそれが完結してしまうというのは、僕の世代は心配なところがあるのですが……。

坪井私もここ(スマホ)で「1億円が……」というのはちょっと、すごいですね。

柏木実は、私もこの住宅ローンの商品が出たときは「本当に行くのかな……」と思っていたのですが、もう2年近くやっていますが、かなり好調に伸びていまして、今のお客様はかなり感性が変わってきているなということを実感しています。

蟹瀬今、銀行はほかのところも「スマホを使って」というところが多くなりましたよね。この辺りの差別化はどのようにやっていらっしゃるのですか?

柏木まず、じぶん銀行のアプリがあります。これは大変な力を入れています。これはなぜかということなのですが、普通、お客様はじぶん銀行のアプリを使う際に、たとえば、Facebook(フェイスブック)とかTwitter(ツイッター)とかLINE(ライン)など、いろいろな最先端のアプリを提供している会社のサービスを使って、じぶん銀行に来ます。
そのときに使いにくいと思うと、お客様ががっかりしてしまいますので、これは大変力を入れないといけないということで、定期的に常に使い勝手を良くするように、じぶん銀行のアプリはバージョンアップをしています。

出演者情報

  • 柏木 英一
  • 1965年
  • 東京都
  • 早稲田大学

企業情報

  • 株式会社じぶん銀行
  • 放送日 2018.06.17
  • 業種
  • 都市銀行・信託銀行・その他金融/インターネット関連
  • 所在地住所
  • 東京都中央区日本橋1丁目19番1号 日本橋ダイヤビルディング14階
  • 資本金
  • 500億円
  • 売上高
  • 32,140(単位:百万円)
  • 従業員
  • 258人(2017年12月31日現在)
  • Webサイト
  • https://www.jibunbank.co.jp/

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