新しい世界への感動と挑戦が原動力。心配性の国・日本に必要なのは文化だ


安藤忠雄(建築家) ×宮本亜門(演出家)

特選インタビュー

2017年には「安藤忠雄展-挑戦-」と題し、これまでの軌跡と未来への展望にせまる展覧会で、およそ30万人を動員。いまだ衰えぬ挑戦意欲をもつ建築家・安藤忠雄。そんな活躍に、常に憧れ、心の支えだったと語る、世界で活躍する演出家・宮本亜門。
今、建築界と演劇界の雄が唱えるもの、それは「文化の力」。そして、世界で活躍しているからこそ強い問題意識をもち、そして奇しくも同じ「心配性」だと感じたという国・日本。その行く末に必要なのは、楽しく、感動的で、振り切れた挑戦であるという。

竹内賢者の選択 Leaders、ナビゲーターの竹内香苗です。今回は特別編としまして、建築家の安藤忠雄さんと演出家の宮本亜門さんをお迎えして、「文化は力」をテーマにお二人の取り組みや思いを伺っていきたいと思います。

建築家・安藤忠雄と演出家・宮本亜門が語る「文化は力」とは?

建築家・安藤忠雄。元プロボクサーで、独学で建築を学んだ安藤は、長屋をコンクリート打ちっぱなしで一戸の箱型住宅に改築した「住吉の長屋」で日本建築学会賞を受賞。
その後は、既成概念を打ち破る斬新な建築作品を次々と世に送り出し、1990年代以降は活躍の舞台を海外に広げ、世界各国で意欲的な作品を実現させている。
2017年には「安藤忠雄展-挑戦-」と題し、これまでの軌跡と未来への展望にせまる展覧会を開催。開催期間中、およそ30万人を動員するなど、いまだ衰えぬ安藤の挑戦意欲に国内外から数多くの注目が集まっている。
そんな安藤の活躍に対し、常に憧れであり心の支えだったと語る演出家・宮本亜門。
1987年、ミュージカル「アイ・ガット・マーマン」で演出家デビュー。
オペラやミュージカル、歌舞伎など、ジャンルを超えた幅広い演出には定評があり、国内外で精力的に活動を行っている。
今、建築界と演劇界の雄が唱えるもの、それは「文化の力」。

安藤日本人の知的レベルは大衆文化からずっと上がってきた。

宮本いろいろな形で日本の魅力をもっと広げたほうが、世界が幸せになると思います。

文化とは絶えざる挑戦であり、今、ニッポンが高めるべきは「文化の力」である。
安藤と宮本が唱える、今、ニッポンに必要な変革とは?

出逢い

竹内あらためてご紹介します。本日のゲスト、建築家の安藤忠雄さんと演出家の宮本亜門さんです。どうぞ、よろしくお願いいたします。

安藤よろしくお願いいたします。

宮本よろしくお願いいたします。

竹内お二人は、お付き合いはどれくらいなのですか?

安藤この間、知り合ったとこやねん。

宮本この前ですよ。

竹内そうなのですか。

安藤展覧会のときに来ていただいて少し話をしたのですが、私は割と直感的な人間なので、瞬間的に「いいな」と思いました。

竹内どのあたりが……?

安藤全体的に、そういうものでしょう、人間っていうのは。

竹内宮本さんはいかがですか?

宮本「この人は何を考えているのだろう?」ということに大変、興味を持ちました。何か悪だくみを考えているようなこの目と合ったときに 、うれしくて勢いが出てしまってですね。

竹内これまでのお互いの仕事ぶりをお互いにご存じだったと思うのですが、どのようにご覧になられていましたか?

互いの仕事

安藤次から次へと魅力的なものを作っていくのは神経が参るものなんですよ。だから、よく続いているなと思っていましたね。

宮本舞台というのは毎回、メンバーが違うんです。私、劇団を作ったことがなくて、ある人のレールに沿って生きていくことがまったく好きではなくて、大変といったら大変ですけど、結果的には、それが好きなのでしょうね。

竹内宮本さんはこれまでの安藤さんのお仕事をどのようにご覧になってきましたか?

宮本青山にあるジムに行かせてもらって建物に入ったときに、もちろんコンクリートのとか、デザインが素敵だとかあるのですが、それ以上に中に入ったときに自分の気持ちが変わるんですよ。建築で人を育てたり、人の心や考え方を変えていくことができると思ったのが安藤さんの建物だったんですね。
だからジムの中にいるんですけど、ただそこで汗を流すのではなくて、そこは すごく瞑想空間のようなものがあって、歩いていくなかで、まるで奈良や京都のお寺の中を入っていくようで、「次にこういって、ああ、こうなってる。次、こうなるの?」ってわくわくさせてもらいました。それが僕にとっての安藤さんの第一印象です。

文化

竹内安藤さんは「文化は力」とおっしゃっていますけれども、今日は「文化は力」をテーマにお話を伺っていきたいと思います。お二人は「文化」とはどのようなものだとお考えですか?

生きる力

安藤生きるための力、心に残るもの。人生100年、随分長生きになったんですから、やっぱり、楽しく生きないといけない。そのときに芝居とか映画とか音楽とかあるじゃないですか。「これは面白いな」と思うと真剣に見る。一番、人間の心を動かすのは芝居とか音楽ですね。

宮本そういう意味では芝居とか音楽って、儚いものですよね。一瞬にして消えていくものじゃないですか。

安藤違う違う。一瞬にして消えていくけど、残る。

宮本 残るところがまた不思議な意味で、その儚さが自分も好きだったり、潔さみたいなものがあって。だけど今(安藤さんが)おっしゃったように、精いっぱい生きているということ。この一点にもっていくという点ではすごく興味があって、もちろんそこに生きているんですけど、ちょうどそういう意味では建築というものと対極にある。

竹内だけど、通ずるところがありますね。

宮本そうですね。

企業情報

  • 安藤忠雄(建築家) ×宮本亜門(演出家)
  • 放送日 2018.06.24

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