国民病「アレルギー」をコントロール。患者と医師が踏み出すべき第一歩
一般社団法人 日本アレルギー学会
理事長
東田 有智
アレルギーは国民の2人に1人が持っているといわれている。しかし、アレルギーの正しい知識と経験を持つ医療従事者は非常に少ないのが実情だ。一般社団法人 日本アレルギー学会は日本のアレルギーに対する正しい知識と治療を広めるため、アレルギーのエキスパートを育てるための活動を行っている。理事長 東田有智が語るアレルギーとの付き合い方、これからのアレルギー治療の未来とは。
宮川賢者の選択 Leaders、ナビゲーターの宮川俊二です。
坪井坪井安奈です。
宮川今回は専門医ならではのアプローチで、アレルギーとの正しい付き合い方を提唱するある専門医の取り組みに迫ります。
一般社団法人日本アレルギー学会。1952年、アレルギー、アナフィラキシーの研究者が発起人となり設立。アレルギーおよび臨床免疫を共通の研究テーマとする、医学者および臨床医で構成され、会員数はおよそ1万1,000人。様々なアレルギー疾患の研究、診断に取り組んでいる。時代の変化に合わせた治療法の普及と、新たな学会づくりに邁進するのは現役の医師でもあり、理事長 東田有智。
東田アレルギーはですね、治療はかなり良くなって普通の生活ができるようになっています。うまく治療が出来てないのが現状で、我々の目指すところは完全なコントロールです。
アレルギーをコントロールし、充実した生活を!東田が唱える、アレルギーとの正しい付き合い方とは?
坪井それでは本日のゲストをご紹介します。一般社団法人 日本アレルギー学会 理事長 東田有智さんです。よろしくお願いします。
宮川どうぞ、よろしくお願いいたします。
東田よろしくお願いいたします。
宮川アレルギーと言いますと、私もいろいろ悩んでおりまして、それをコントロールして、うまく付き合う。今日はそのへんをじっくりと伺いたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。
東田よろしくお願いします。
坪井普段私たちはアレルギーと簡単に使っていますけれども、そもそもアレルギーというのは、どういうものなのでしょうか?
東田通常は物が体に入るとそれを異物と体が感じるわけです。例えば、バイキンが入ってくると体にとって必要でないので追い出そうとする。それが免疫なんです。ところが、それが体にとって悪いものでないものであっても免疫が過剰に反応してしまうことがある。例えば、食物がそうです。体が敵とみなすわけです。そして、それを排除しようとするのがアレルギーなんです。
坪井体が勘違いをしてしまうということなんですね?
東田そうです。
坪井一言にアレルギーといってもいろいろあるかと思うんですが、どのようなアレルギーがあるんでしょうか?
東田アレルギーは全身起こりますので。皮膚に出れば「アトピー性皮膚炎」、気管支に出れば「喘息」、鼻に出れば「アレルギー性鼻炎」、いろんなところに出ます。場所は特定されない、その臓器によってアレルギーというのがあります。
アレルギー反応はそれぞれ人の体質によって異なる。例えば、同じ花粉症でも鼻に症状が出たり、目に症状が出たりするように、体質によって反応する部位も変わるという。
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