世界を変える。従来の経理業務を劇的に変革する業界の革命児の野心と起業秘話
Bank Invoice株式会社
代表取締役社長
手島 太郎
Bank Invoice株式会社は経理情報をクラウド上で管理し、取引先からの請求書をスピーディに処理できるサービスを運営しているベンチャー企業だ。代表取締役社長 手島 太郎は自身のサラリーマン時代の経験から、経理処理に対する不合理性を改善するべく起業を決意する。構想から何年もかけてシステム化し、世界の慣習を変えるほどの可能性を秘めたサービスの誕生秘話と手島の野望に迫る。
蟹瀬賢者の選択 Leaders、ナビゲーターの蟹瀬誠一です。
福井福井仁美です。
蟹瀬今回はSNSを使い、経理に業務革新的なシステムをもたらす、あるIT企業の取り組みに迫ります。
Bank Invoice(バンクインボイス)株式会社。2015年、紙をなくす会社として代表取締役社長 手島太郎が設立。請求書データをクラウド上で共有し、ペーパーレス化を実現したSNSサービスで、特別なソフトをインストールすることなくシステムを導入できる。
手島全ての経理が抱えていた課題を解決する仕組み。紙が問題です。そのデジタル化を実現する仕組みがBank Invoiceです。
新システムで世界中の経理業務を変えたい。手島が挑む、経理業務を革新的に効率化させる取り組みとは?
福井それでは、本日のゲストはご紹介しましょう。Bank Invoice株式会社 代表取締役社長 手島太郎さんです。よろしくお願いいたします。
蟹瀬よろしくお願いします。
手島よろしくお願いします。
蟹瀬企業にとって経理っていうのは本当に大切なセクションだと思うんですけどもね。その経理のIT化に特化したサービスを始められた。今日その話、じっくりお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
手島よろしくお願します。
福井さて、手島社長は経理のIT化のために、新しいシステムを作られたそうなんですけれども、こちらはどういったシステムなんでしょうか?
手島一言で申しますと、請求書の送り手と受け手の間に弊社が入り込んで、弊社のデータベース上で、取引の請求書データを確定してもらう。そして、それを相手側が閲覧する、10年後もそれを検索して見られる、そういう仕組みです。
蟹瀬もう今、請求書なんかをひとまとめにしてね、クライアントとしては、1回そこで全部預ければ大丈夫だっていうシステムがあったり、経理のIT化って進んできていますよね?どの辺りが違うんですか?
手島だいたい30年、40年ぐらい前から、経理のIT化というのは進んでおります。ただ、そこと違うのは取引先が1万社あったときです。今までの仕組みですと基本的に1万部の請求書をもらいます。それが弊社の仕組みを通しますと、1万社の取引先から請求書もらっても、基本的には一つの請求にまとまる。
手島よく経理には「勘定を締める」というのがあるんですが、月末に請求書出したり、請求書をもらったりして、その後に勘定が締まる。そういう少し専門的なところがあります。それが月末から1時間以内には勘定が締まっている。そして2時間後にはもう連結も全て終わっています。
経理が一人で終わる、そういう姿を弊社の仕組みを使えば、出来うる仕組みになっています。
Bank Invoiceのシステムは特別なソフトウェアをダウンロードする必要がなく、Webブラウザ上でアクセスできるようになっている。アカウントを登録し、ログインをすると請求書を作成するページが開く。作成した請求書はクラウドに保存され、請求先のお客様と共有ができる。
また、PDF出力することで、紙で保存することも可能。データ自体が原本となるので、紙の請求書のみ取り扱う企業でもプリントアウトするだけで、郵送の必要がない。さらに、送り先が開封し、確認したかどうかのチェックやコメントのやりとりなども保存され、いつでも確認することができる。
このシステムを使えば、今まで経理ソフトに手入力していた請求書データをCSVデータで抽出し、経理ソフトに反映させることができる。反対に、CSVデータを取り込み、請求書を作成することも可能。そのため、入力ミス、入力作業時間の軽減が見込め、経理業務を劇的に効率化させることができるという。
蟹瀬ただ僕らの世代ですと、やっぱり紙で見ないと安心できない。日本人は銀行なんかでもやっぱり銀行の通帳っていうのを見て安心するし、これまでのお金の動きを確認できますよね。海外なんかでも通帳のない銀行もたくさんありますけれども、このペーパーレスへの流れっていうのはどういうふうにご覧になっていますか?
手島今までは紙の保存が面倒くさいとか、紙の保存にコストが図るとか、そういう形のペーパーレス化だったんですが、最近のペーパーレス化というのは基本的にITを利用してデータを活かす方向でのペーパーレス化。紙に情報を載せると、その時点でデータが死んでしまうんです。例えば、日本の北海道帯広で請求書をもらいました。そうすると本社で全くわからないんです。その情報は紙に載っているので、帯広の情報は帯広の担当者がデータ化してくれないと、手入力してくれないと、東京ではわからない。
ところが弊社の仕組みで請求書をもらえば、その時点で本社でわかります。そういう意味で、ペーパーレス化っていうのは今までの「保存をなくす」というペーパーレス化、もしくは「検索を簡単にする」というペーパーレス化ではなくて、空間的な距離をゼロにするという意味でのペーパーレス化です。
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