資源循環型社会の一翼を担う鉄鋼業の老舗企業。そのトップが目指す未来
共英製鋼株式会社
代表取締役社長
廣冨 靖以
大量生産、大量消費の現代において、再生利用可能な資源を有効に活用することは至上命題となっている。共英製鋼株式会社は、70年を超える歴史を持つ老舗鉄鋼メーカーだ。そのトップである代表取締役社長 廣冨靖以は、会社の成長のためには3つの柱が重要と説く。廣冨の未来を見据えた経営哲学と、これからの鉄鋼業界の可能性を紐解く。
蟹瀬 今人材を集めるというのは、いろいろ大変なことは多いと思うんですけれども、今後社員の方にはどういうふうに育っていってほしいというふうにお考えですか。
廣冨 やっぱりチャレンジ精神を常に持っていってほしいなと思います。現場の中でいろんな工夫をしながら仕事をしていく中で、リスクもあるわけでありますよね。そういった意味でいろんなものにチャレンジすることによって自分たちを磨いていってほしいなと。一方で謙虚さみたいなもの。うまくいったときも自分の努力だけじゃなくて周りの人との協力でできたということで、そういった意味で、謙虚さというのも大事かなと。
福井 今後の展開はどのようにお考えですか。
廣冨 トップメーカーになった共英製鋼はそういった技術を、環境だとか地域だとか自然などにつぎ込んで、人と企業と自然と環境、地球環境と共生する企業を目指そうということを言っているわけですね。資源循環型の社会の実現に向かって「つくる責任 つかう責任」をしっかり果たせる将来の企業像を目指してですね、共英製鋼としての100年企業を作り上げていきたいっていうのが1つの大きな目標なんですね。
共英製鋼株式会社 代表取締役社長、廣冨靖以は1954年、広島県で生まれる。大学卒業後、大和銀行、現在のりそな銀行へ入行。銀行退行後、2014年、共英製鋼株式会社に入社。2018年、代表取締役社長に就任。現在は共英製鋼のトップとして、資源循環型社会構築の一翼を担うべく、会社を牽引している。そんな廣冨は、幼き日どんな夢を見ていたのだろうか。
廣冨 プロ野球の選手になりたいという夢があったわけですね。草野球ですけどチームも入って。ただ、世の中全体が貧しかったし、私どもも家も貧しかったんで、グローブとか。ユニホームだとか、お古しか使えなかったんですね。新しいのが買いたくて買いたくて、おねだりをした記憶があります。グローブを買ってもらったとき、それを抱いて寝たのが一番の記憶ですね多分一緒だと思いますけれども。そういった時代でしたねー。
蟹瀬 本当にグローブはね、貰ったとき嬉しかったですね。買ってもらって、一生懸命油で磨いてというね。今はそういう意味じゃ物を大事にしない時代にはなってしまいましたけど。ご自身にとって夢ってなんですかね。
廣冨 今この歳になって考えるとやっぱり人生の糧かなと。生きる糧というか、人として生きていく中で、夢がないと生きていけないですよね。仕事をしてる中でもこういうことできたらいいなとか、ああいうことをしてみたらどうかなと、いうことを思い続けていくこと。年取ってもうやることがなくなったんではなくて、あの人と会おうとか、そういった小さなことでもいいと思うんですけれども、そういうことを持ち続けることが大事じゃないかなと思ってて。生きる糧かなというふうに思ってます。
蟹瀬 その通りですね。
あの頃に見た夢―夢とは人生の糧。人は人として生きていく中で夢を持ち続けないと生きていけない。何かを思いその思いを続け、成し遂げる。それこそがきっと人生という果てしない夢の実現なのかもしれない。
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