日本は二流、三流の先進国に陥った?


時代刺激人 Vol. 311

牧野 義司まきの よしじ

経済ジャーナリスト
1943年大阪府生まれ。
今はメディアオフィス「時代刺戟人」代表。毎日新聞20年、ロイター通信15年の経済記者経験をベースに「生涯現役の経済ジャーナリスト」を公言して現場取材に走り回る。先進モデル事例となる人物などをメディア媒体で取り上げ、閉そく状況の日本を変えることがジャーナリストの役割という立場。1968年早稲田大学大学院卒。

専門家「三菱重工業の自前主義こだわりが裏目」

航空機製造に詳しいある専門家は「ホンダエアクラフトの藤野さんの経営手法は素晴らしい。ビジネスジェットとはいえ、グローバル市場で評価を得るには闘いの主戦場ともいえる米国でもまれながら競争し、顧客ニーズに合った航空機をつくるというのが重要だ。加えてイノベーション好きな米国人を刺激する、エンジンを主翼の上に、という技術者藤野さんの発想が評価対象になった。それに比べ三菱航空機の場合、親会社の三菱重工業の自前主義のこだわりや指示が常に働き、自由度を確保できなかったことが大きい」という。

私もこの専門家の分析が正しいと思っている。ホンダエアクラフトは自動車メーカーの発想で乗り心地を最優先に、顧客ニーズに対応した作り方に腐心すると同時に、ライバルと同じ技術でない、いわばオンリーワンの技術をめざした。それに対して三菱航空機は親会社の意向を受け、供給先行型の、早い話が「いいものをつくれば売れるのだ」という発想が抜け切れていない。この点は、モノづくりの世界で重要だ。

オープンイノベーションで事業連携を

私の長年の友人で東レ副社長OB、イノベーションオフィス田中代表の田中千秋さんは最近、「サステナブルな社会の構築と日本のモノづくり産業の再生」というレポートをまとめオープンイノベーションを軸に事業連携と融合を訴えている。一部をご紹介しよう。
「私は長年、開発や事業化の際、目標設定や課題解決は可能な限り内外を問わず連携し総合力で価値ある製品作りを行ってきた。連携と融合がキーワードだ。グローバル競争においてもしかり。ところが日本の組織はバラバラで、国内での攻め合いに終始している。ラグビーワールドカップのワンチーム精神を含めダイバーシティの発想が必要だ」

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