雇用の「三方よし」がある社会へ!「とらわれず」進める手法は「社内国会」


株式会社パソナグループ
代表取締役 グループ代表 
南部 靖之

特選インタビュー

今日本は少子高齢化に伴い労働人口の減少化が危惧されている。その一方で派遣切り、リストラといった雇用問題が顕在化している。日本の経済を左右する労働と雇用の問題。その中で新しい働き方の提案で革命を起こしている賢者がいる。パソナグループ率いる南部靖之である。雇用革命による人材派遣業、その成長戦略に迫る。

個人自立社会

起業してから終始一貫、社会の問題点を解決するという思いで雇用革命、雇用創出に取り組む南部靖之。その先に見据えるものとは

白石リーダー&イノベーション賢者の選択。今回お招きしていますゲストは人材派遣をはじめ人材紹介、再就職支援、アウトソーシングなどのサービスを提供する。株式会社パソナグループ代表取締役グループ代表の南部靖之さんです。先ほどからお話を伺っていると企業当時のベンチャースピリッツを終始大切にしてらっしゃるなと印象を持ったんですけども。起業家として社内、社外に対してイノベーションをやり続ける南部代表の大事にするベンチャースピリッツについて、お話おきかせていただけますか?

南部ベンチャーを起こすというときはみんな、あれもこれもしたいけどもお金もないし、とかいろんなこと思いますよね。だからまず、ミスを怖がらない。

「ミスを怖がらない」「答えはひとつと思はない」「ルール的にものを考えない」

蟹瀬そうでしょうね。

南部答えは一つと思わないこと、ルール的にモノを考えないこと、上げればいっぱいあると思うんだけど、僕やっぱりねこれは大切かなと思いますよね。

蟹瀬やっぱり自分で枠を作ってしまったらそこから出られないですもんね。

ベンチャーは活力

南部そうですよね、もう一つ言うならば、ベンチャーというのは、やっぱり活力だと思うんです。自分で自分は運があるんだ、と。運がついているんだ、と思い込むことですよね。失敗したら、うまくいかないかも、もう絶えずその繰り返しかもしれない。
それでも、いや待てよ、やっぱ俺は運があるんだと、これ失敗したのはたぶんこういう将来があるからだろう、とかね。こういう風にね思い込むことだと思うんですよね。

蟹瀬それは大事ですよね。

南部かつて発明家のエジソンが、失敗したことないと、失敗一つするとそれは成功へ一歩近づいたことなんだという。僕もそういう風に思います。いや本当は失敗の連続かもしれないけども、失敗は成功の母だと思い込むんですよね。それよりも行動することが大切だと思います。

蟹瀬それと3つ目の変革のキーワードでですね、「個人自立社会」とおっしゃってますよね。これは具体的にはどういうことを指すんですか。

南部今までは例えば組織に依存すると。たとえば会社に入って安定を好む、こういう社会ですよね。これからは自分が中心、これだけライフスタイルがどんどん変わってきていますから。楽しい音楽をやりながらあるいは、農業をやりながらとか。自分の人生の人事権を握って、そして自分で将来を作り上げる。だから人事権は会社の人事部長じゃない、ということを言いたいんです。

蟹瀬もちろんそこにはリスクはあるけれども、あえてそういう物にチャレンジしていかなないといけないということでしょうね。

個人が強くなれば 企業が強くなり 国が強くなる

南部そうですよね、そして個人が強くなれば、企業が強くなって、国が強くなる。自分の将来に対して、ベンチャーに臨む、戦うということを皆さんに持ってもらいたいなと思いますよね。

蟹瀬まあ真の意味での自立心というのを、一人一人が持たないとなかなかそういう社会は実現しないですよね。

南部僕なんて子供のころからあんまり自信なかったですし、勉強は全然できないし、先生に怒られてばっかりいるしね。その僕が、自分で俺はできるんだと、ちっちゃなこともできるんだと、何かあったらできるんだとこういう風に思い込むようにしたんですよ。そうすると一歩一歩こう、うまくいき始める。そして人生振り返ってみると、ここまで僕でもこれたんだと。こういう風になったんですよね。

蟹瀬不思議なもんですよね。

南部不思議ですよね、もう一つ親父から大学を卒業するときにもらった言葉があるんですよ。親父の言葉ではなかったんだけれども、後でなんだと思ってその時思い込んで、親父っていいこと言うなと思ったけど。「英雄は若者から生まれる」、これ後でわかったんだけれども、ナポレオンの言葉だったんです。なんだみんな若者から生まれるんだ、平等にみんなスタートラインで社会人になるんだと、こう思い込んだんです。勉強できなかったですよ、本当に勉強ができなかった学生がね、英雄は若者から生まれる、それだけで変われた。

蟹瀬思ったとたんに。

南部とたんにね、よしやったろかとか思ってね、頑張りました。

蟹瀬気の持ち方は大事ですね。

南部そうですよね。

白石リーダーとしてもそういう所が大切ですか?

「活力」「思い込み」

南部うん、リーダーとは活力、そして思い込み。俺はできるんだ、と小さくてもできるっていう風に自分を信じ込むこと。

白石はい。

蟹瀬企業経営者として、これだけはやっぱり心がける必要がある、というものがあるとしたらそれは何なんでしょう?

「人の為に役に立ちたい」

南部僕の場合は、とにかく「人のため」というのかな。みんなの役に立ちたい、という気持ちだけは持つように思って努めてます。これをやればみんなが喜んでくれるかな、とか。多分。これはみんなが持っている心だと思うんですよね。だから企業人であればあるほど、ベンチャーを起こせば起こすほど、みんなのためになっているかどうか、ということを考える必要が僕はあると思いますね。

蟹瀬まあそれが本当の自然な社会貢献だという気がしますね。

「後で利益がついてくる」

南部だから後で利益がついてくる。

白石後で。

蟹瀬そう考えなきゃいけない。

南部今もそう思ってますから。

蟹瀬はい、どうもありがとうございました。

白石ありがとうございました。

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出演者情報

  • 南部 靖之
  • 1952年
  • 兵庫県
  • 関西大学

企業情報

  • 株式会社パソナグループ
  • 放送日 2011.09.11
  • 社名
  • 株式会社パソナグループ (Pasona Group Inc.)
  • 業種
  • 人材派遣・人材紹介 コンサルティング・シンクタンク・調査 専門・その他サービス 教育
  • 本社
  • 東京都
  • 所在地住所
  • 東京都千代田区大手町2-6-2
  • 資本金
  • 50億円
  • 売上高
  • 連結:2,804億円
  • 従業員
  • 連結:8,682名

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