「自分自身と自分の運命を信じて」前向きに努力した結果は中国国営企業と対応の立場に?!
大黒屋ホールディングス株式会社
代表取締役社長
小川 浩平
ブランド品の取り扱いを開始し、関東、関西を中心に展開。ホールディングス化された現在、グループ全体で全国22店舗、海外100店舗以上に拡大。そんな大黒屋ホールディングス株式会社を率いるのは代表取締役社長、小川浩平。世界で戦う一番の武器は人材である。小川が唱えるブランド中古品で世界一になるための戦略とは?
福井本日のゲスト、大黒屋ホールディングス株式会社、代表取締役社長、小川浩平さんです。どうぞ、よろしくお願いいたします。
蟹瀬よろしくお願いいたします。
小川よろしくお願いいたします。
福井まず始めにお伺いしますが、大黒屋ホールディングスは一言でいうと、どのような会社なのでしょうか?
小川ブランド中古品でグローバルナンバーワンを目指す会社です。
蟹瀬なかなか高い目標を立てていらっしゃっていますね。ただ、今、インターネット上ではいろいろな新しい販売網が始まっていますから、そのあたりを含めて、じっくりお話をお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
福井よろしくお願いいたします。
小川よろしくお願いいたします。
福井さて、小川社長のプロフィールを拝見いたしますと、大学卒業後、商社に入社されていらっしゃいますよね。もともと、商社希望だったのですか?
小川そうですね。やはり、グローバルな仕事をしたいということで商社を希望しました。
蟹瀬実際に商社に入られて、またここからステップアップしようという気持ちはすぐ芽生えたのですか?
小川入社して3年目にニューヨークに駐在して、アメリカを見たことがきっかけとなって、もう一段、上に行きたいと思いました。
蟹瀬学校で勉強されて、そのあと、どうされたのですか?
小川ゴールドマン・サックス、アメリカの国内に入りました。
蟹瀬そこでは具体的にはどういう仕事をなさったのですか?
小川日本にはあまりないのですが、プライベートファイナンスという、その中で特に買収ファイナンスとかLBO(レバレッジド・バイアウト)、それに付随するファイナンスです。
蟹瀬そして、1994年に香港の会社の社長になったのですね?
小川そうですね。ゴールドマンにいるときから、中国、アジアのことを考えていまして、で、向こうから社長、厳密にいうと、香港の上場会社、メインボードの社長の持ち株会社の社長ですね。
福井その香港の社長になられて、具体的にはどのようなお仕事をされたのですか?
小川香港では10番目以内のトップテンの会社なのですが、そこは全世界に200社以上持っていたわけですね。そこの投資のすべての管理と、会社の経営をやっていました。
蟹瀬買収した会社の中に、やはり、日本企業はかなり多かったのですか?
小川1997年に、2社買収しまして、グループなんですね。そのあと、何社か買収しました。
大黒屋は小川が買収した日本企業の一つ。ブランド中古品ビジネスに成長性を感じた小川は大黒屋の経営に参画することを決めた。
福井この番組では大黒屋ホールディングスの今を象徴するものをお持ちいただき、番組を進行させていただきます。今日はどのようなものをお持ちいただいたのでしょうか?
小川はい。電子顕微鏡です。
蟹瀬電子顕微鏡。それはなぜ、大黒屋ホールディングスの今を象徴しているのですか?
小川今、私どもの商品というのは、少量多品種なので、二つありまして、少量多品種を鑑定するために電子顕微鏡を使います。
福井その電子顕微鏡で鑑定するというのはどういうところがいいのですか?
小川電子顕微鏡で200倍くらいはいけますので、200倍で生地の要素まで倍率を上げて、それをIBMのワトソンで分析して、画像のマッチングをして解析します。
蟹瀬僕らの若いころのイメージはどちらかというと、虫眼鏡やルーペなどで見ていたというイメージだったのですけれども。
小川まさしくその通りで、うちの鑑定も実はルーペで見ているのですが、勿論、AIで真贋するというのはありますけれども、値段の問題とか、ものによっては少量多品種なので、やはり、人間の力がある程度あって、初めて、真贋鑑定を補完するAIだと思います。
蟹瀬それを聞くと、少し安心はしますね。
小川そうですね。やはり、あくまでも人間の職人気質の力がベースになっていて、それを補完する意味ですね。
質屋はいろいろなお客様がいらっしゃるので、それをどのように扱うかは人間のコミュニケーションが実は大事なのです。ドライに鑑定するだけではなくて、お客様とコミュニケーションして、お客様がどういうニーズを持っているとか、お客様がどのような背景でこれを売りに来ている、どのようなことを考えている、どれくらいのニーズが今後あるのか、ということを的確に把握することが非常に大事だと思います。
実は、質屋ですから、盗品もありますし、人を見る目というのがすごく大事、お客様を見る目ですね。
福井そういう意味では本当に人が重要なのですね。
小川そうですね。まさしく、人が中心になっているビジネスだと思います。
福井私は今、大黒屋新宿店に来ています。こちらで鑑定士の方が買取り、鑑定、値付けをどのように行っているのか、伺ってみたいと思います。
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