壮年期を迎えた企業グループが「志」をもって次に打つ一手、バイオ事業とは
SBIホールディングス株式会社
代表取締役執行役員社長
北尾 吉孝
インターネットの爆発的な価格破壊力を武器に金融業界で急成長を遂げてきた企業グループがある。創業16年目を迎えたSBIグループである。金融サービス事業、アセットマネジメント事業、バイオ関連事業の3つのコア事業でさらなる飛躍を目指すSBIグループを率いるリーダー、SBIホールディングス株式会社代表取締役執行役員社長北尾吉孝に迫る。
北尾飛躍期を迎えるSBIグループ。
諸星飛躍期ということは、すでに幼児期は終わって人生で言うと高校生から今大学生くらいという感じですか?
北尾そう。一番いい壮年期です。
諸星そこまでいっちゃってる?
白石では今日は詳しくお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
北尾よろしくどうぞ。
北尾吉孝は1951年兵庫県に生まれ1974年慶應義塾大学経済学部を卒業。同年野村證券に入社。1978年英国ケンブリッジ大学経済学部を卒業。1989年ワッサースタイン・ペレラインターナショナル社ロンドン常務取締役に就任。1991年野村企業情報取締役に就任。1992年野村證券事業法人三部長に就任。1995年孫正義氏の招聘によりソフトバンクに入社。1999年SBIホールディングス株式会社を設立。代表取締役執行役員社長に就任。現在に至る。
諸星北尾さんのグループでは毎年ここ13年間ぐらいですか年頭でのグループの集まりで北尾さんが今年の年相ということを話されると聞いたんですけども。2015年の年相と言うのはどうなんですか?
北尾これあの乙未の年。乙という字、いつとも読むんですけど。甲乙の乙ですね。未というのは羊ですね。乙未の年って乙っていうのは曲がりくねってますよ。
諸星はい。
北尾なかなか一筋縄で行かない。前の年、甲の年に硬い鱗芽と言う皮を破って芽が植物で言うと出てきた。ところがこの乙の年というのはまだ寒気があってなかなか抵抗があってまっすぐに伸びられないでぐねぐねしている。そういう状況を表す干支の干な字なんですね。それから片方、乙未の未、これは。
諸星ひつじの未。
北尾そうです。日という字つけますとね昧になるんですね。日辺に未と書いて昧。未の時自身も木に上一本足してますね。木に上の方に枝がたくさん出て木が非常に風通しが悪くなってそして暗くなる。よくこれは根腐れの状況になっていくんですね。
小枝枯れから始まって。従ってこれどんどん刈るもの刈って剪定していかないといけない。そして暗く放っておいたらなりますから、これを明るくするように努めていかないといけない。
そういう年なんですね。筋を通して公明正大に物事を運んで行かないと、次翌年はなかなか大変な年になりますよと。
いついつというのは物事がうまくいかないであっちでぶつかりこっちでぶつかりというようなことですから。まあそういう年だという風に認識をされておいた方がいいですね。
諸星経済学をずっと勉強された方にしてはですね、年相とかですね、なんとなくその占いとは違いますけれども占いですかね一種の。そういうのにヒントを受けて。
北尾これはある意味この経験値の集積ですから、それを分析しているものですからね。それほど占いというものじゃないんですよね。だからもっと概念性がもっとあって、もうちょっとサイエンティックなものなんですね。
諸星そうですか。
北尾ですから比較的その統計学に近いとも言えるかもしれませんね。しかも何千年の統計ですから。
諸星まあまあそうですよね。そういう年にですね乙未ですか。それで最初のキーワードが飛躍期。ビックジャンプだということなんですけれども。
北尾そうですね。
諸星つまりその剪定ができるような年齢になったということなんですか?
北尾一通りのものが揃ってそこからどれを外していくかどれを取っていくかと。そういうことができるようになったと。グループ全体で子会社だけで140社以上になりましたからいらないものはこれ切っていこうと。そして何を残して何を外すかというそうゆうこともちゃんとわかる目を持つようになってきたと。それからさっきも申しましたように剪定をしていかないといけない。
北尾言い方を変えると選択と集中と言うことになり事業ポートフォリオを絞っていくそういう必要性もあるでしょうね。集中してどれとどれは、例えばグループの中でシナジー効果があるかと。したがってこのシナジーをもっと強くして行こうとか。これは全くシナジーないねとプロフタブルだけどこれは切っていこうとか。そういう判断ができるようになったと言うことですね。
諸星プロフィットが出ていてもシナジーがなければ切ってしまうと?
北尾切ってしまう。
諸星なるほど。
北尾そしてそれによって今度は財務効率を上げたり、よりシナジーが出るようなところを買収していくとか。そしてもっとグループの力を、収益力を増していくような方向に持っていこうと、こういうことですね。
我々は冒頭にどんな会社かと言われた時、21世紀の成長産業だと、これを作るんだ。まさにインターネットとバイオテクノロジー。その21世紀の中核的産業ですよ。
それを単に通しだけじゃなしにどっぷり我々もその世界に浸かって、ありとあらゆることを知って、そして投資もやるし事業もやって行くと。こういうことをやってるんですね。
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