日本の課題「観光事業」の先駆者の事業づくり、「対話」に始まり「対話」に行き着く!?
株式会社カトープレジャーグループ
代表取締役兼CEO
加藤 友康
28年の歴史と海外展開の実績も持つ「つるとんたん」に始まり、いまや地域再生の中心にもいる、レジャー産業の雄・株式会社カトープレジャーグループ。クリエイティビティ溢れる、アッパー層向けの施設も手がければ、公設の施設運営を任されることも。地域、社員、お客様をも強く巻き込む「トータルプロデュース」の事業づくり、その根幹にある思いやエッセンスは何なのか。代表取締役兼CEO、加藤友康の語りの中には「対話」というキーワードが、そこかしこに出てくる。
松森最初にお出しした料理を目で見ていただいて、心をつかみます。そのあと、五味五感、甘味、辛味、苦味などをいろいろ盛り込んだお料理づくりということでやっております。
ドーキンズ皆さんでお料理を新しく考えて生み出していらっしゃるということですか?
松森そうですね。KPG(カトープレジャーグループ)の全国の料理人が集まって、月に一度くらい意見交換など、いろいろする会議があります。そのときに、フレンチの料理人や和食の料理人などがディスカッションをして、いろいろな料理のアイデアを頂いて、このようなお料理を作っています。最終的にはお客様においしいと言っていただける、満足していただけるお料理を目指しています。
ドーキンズ宮川さん、いかがでしたか?
宮川やはり、設え(しつらえ)とヒトのサービス、そして、見た目の料理もすべて上質という感じがいたします。
加藤ありがとうございます。
宮川これはターゲットとしてはやはり、かなり上のほう……。
加藤そうですね。日本の中でも、そして、海外のお客様がこれから増えられると思いますけれども、プレミアムカスタマーの方々に喜んでいただけるリゾートを目指しています。
加藤バケーションレンタルでの、日本の究極を作ろうということで、こちらは西熱海にあります。2500坪の土地の中の一軒家なのですが、ある著名な方の別荘をフルリノベーションしまして、4ベッドルームをワンゲストのためにオープンいたしました。
宮川はっ?……という感じですけど、2500坪に一つということですか?
加藤このシーンというのはこの場所から立っていただいて、海と森と風しか感じないという施設です。最近、バケーションレンタルという言葉もレジャー業界には出てきています。しかしやはり、スモールラグジュアリーリゾートの私どもが目指すものです。「ふふ」もそうなのですが、施設のプライバシー感は非常に高いという評価を頂いております。複数のお客様がお越しになるなかで、完全にプライバシーを尊重したものをというお声が多いものですから、今回のこのチャレンジをさせていただきました。
宮川確かに熱海は東京から近いこと、そして、温泉という大きなソフトコンテンツがあるということで……。
加藤私どもは、一番古いのが「ふふ」なのですが、そちらから「ATAMI 海峯楼(かいほうろう)」というものがございまして、これももともと著名な経営者の迎賓館だったものなのですが、これをお願いして旅館として開放させていただきました。
建築家の隈研吾先生の作品でして、4ルームしかありませんが、こちらも素晴らしい建築に加えて、私どものホスピタリティーで非常に人気を博しております。あと、もう一つは伊豆山(いずさん)にあります「ATAMI せかいえ」という、世界に発信できるリゾートを作ろうということで、世界的コンサルタントの大前研一先生とのコラボレーションなのですが、研修もでき、旅館やリゾートとしてもくつろいでいただけるという、二つの方向をもった日本では珍しいリゾートです。
宮川そうすると、熱海全体としてはどういうものを展開されているとうかがえますか?
加藤さまざまなニーズやご要望がございますので、先ほどのバケーションレンタルや海峯楼、せかいえ、ふふ、特徴がそれぞれ違いますので、お客様のご要望に合わせて、ご利用いただければと思っています。
宮川若い方ですとか、ファミリー向けで何かやっていらっしゃることはございますか?
加藤特に公共施設の運営を私どもは20年前から手がけております。最近では、伊王島という長崎の離島なのですが、2003年にもともと第3セクターで破綻したビーチリゾートだったのですが、それを15年前に私どもが再生を請け負いました。昨年、民間移譲されまして、これを機にネーミングも新たにエンターテインメントリゾート「i+Land nagasaki(アイランド ナガサキ)」として、2018年4月にオープンいたしました。
長崎市内から車でおよそ45分。伊王島大橋で結ばれた伊王島。これまでは公設民営の施設として運営され、「やすらぎ伊王島」の名で好評を博していたが、2017年、カトープレジャーグループに民間移譲。2018年4月、エンターテインメントリゾート「i+Land nagasaki(アイランド ナガサキ)」としてリニューアルオープン。
坪井こんにちは。坪井安奈と申します。
加藤いらっしゃいませ。お待ちしておりました。カトープレジャーグループの加藤と申します。よろしくお願いいたします。
坪井今日は本当に楽しみに来ました。
加藤ありがとうございます。それでは早速、新しくなったアイランド ナガサキをご案内させていただきます。
坪井よろしくお願いいたします。
広大な敷地にはさまざまな施設が配され、目的別に楽しめる工夫が施されている。そして、ゲストをおもてなしするお部屋がこちら。
加藤こちらがNAGI HOTELのデラックスツインルームです。
坪井広いですね!
加藤こちらは全室オーシャンビューとなっていまして、基本的にお二人のお客様のみのご宿泊となっていますので、非常にリッチなお部屋となっております。
坪井二人でこんな広いお部屋なのですか?
加藤はい。非常に景色の良いオーシャンビューがご覧いただけます。
坪井うわぁ~、気持ちいいですね~!
加藤今回、もともと2メートルだったバルコニーを3メートル50センチにさせていただきました。
坪井拡大されたのですね。
加藤はい。広々としたバルコニーとなっております。
加藤それでは、ジャパニーズレストラン うららか へご案内します。
坪井わぁ、ここも窓が大きいですね。
加藤テーブルのサイズも大きなものにして、ゆったりとお食事をしていただけるようになっています。
レストランには大人数で楽しめる空間のほかに、静かな空間を楽しみたい方向けに半個室も完備。お食事は種類豊富な長崎の魚を始め、旬の食材を使った和会席が楽しめる。また、朝食は品数豊富なお膳スタイルで提供。
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