手の平の銀行、を実現した顧客中心主義がつくる!想像を超える仕組みとは
株式会社じぶん銀行
代表取締役社長
柏木 英一
2008年、KDDIと三菱UFJ銀行の共同出資で、モバイルに特化した銀行として設立された「じぶん銀行」。人工知能を活用するなど、新たなサービスの開発、独自性のあるビジネスモデルを展開。じぶん銀行を牽引(けんいん)する代表取締役社長の柏木英一が、「手のひらの銀行」を実現するなかで貫いてきた、「顧客中心主義」と「デジタルエブリシング」がたぐり寄せる未来とは。銀行という言葉からは想像がつかない、既成概念を超えた「仕組み」が社会を変えつつある。
坪井さて、番組ではLeader’s Choiceと題しまして、ゲストの方に、選択の基準、敬愛の人、賢者の文、こちらの三つの中からカードで1枚を選んで、お話しいただきたいと思います。それでは柏木社長、よろしくお願いいたします。
柏木はい。では、真ん中を……。
蟹瀬「選択の基準」を選ばれました。柏木さんにとって、「選択の基準」とはどういうことになりますか?
柏木今、経営をしていて、いつも頭に置いていることはExplore(未知の分野の探索)とExploit(既知の分野の深化)のバランスを考えています。要は、見慣れた領域、よく分かっている領域でそこを深化させていくのか? あるいは、我々が知らない領域にExploreして探索していくのか?どちらでやるのか?あるいは両方をどういうバランスでやるのか?ということを経営でいろいろ判断するときには常に考えています。
たとえば、ランチへ行くときにいつも行っている所に行けば「これはおいしい」のが分かっているし、安心なわけですけれども、冒険して違うお店に行けば、もしかしたら「もっとおいしいランチが食べられるかもしれない」ということだと思っています。
経営はもう少し真剣に考えないといけないと思いますが、銀行員はとかく居心地の良い所におさまって、その中で見えている範囲で深掘りするということは得意なのですが、見えていない世界に一歩踏み出してExploreするというのはなかなかできないと思っています。
ただ、私自身の経歴は銀行の中でずっとイノベーションを担当してきたということで、割合、その難しさとか、楽しさが分かっていると思いますので、じぶん銀行で経営を判断するときには「ExploitとExploreのバランスが取れているか」ということを常に念頭に入れて判断をしています。
蟹瀬改めて、じぶん銀行のこれから目指すところとなると、何になりますか?
柏木お客様にとって本当に良いサービス、カスタマーセントリック(顧客中心主義)に考えないといけないと思っておりますので、お客様にとって本当に良いサービスを提供していく。
IoTやAIで世の中はどんどん変わっていきますので、そのなかにあって、新しいことをどんどんやっていくということで、今、いろいろ考えていますので、お楽しみにしていただければと思っています。
蟹瀬金融というのはやはり、私たちの生活の本当に血液ですから、その血液がしっかり流れるように、ぜひ、これからも頑張っていただきたいと思います。
今日はどうも、ありがとうございました。
坪井ありがとうございました。
柏木どうも、ありがとうございました。
選択の基準
「ExploreとExploitのバランス」
「未知の分野の開拓」と「その場にある安定」。
そのバランスを常に視野に入れながらも、じぶん銀行はどうあるべきかを俯瞰(ふかん)し、世の中をワクワクさせるイノベーションへの道を突き進む。
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