「士業」という枠にとらわれず、
起業支援分野で躍進する
会計事務所の展望
ベンチャーパートナーズ総合会計事務所
所長
東 岳夫
税理士法人ベンチャーパートナーズ綜合会計事務所は税理士、行政書士、社会保険労務士といったグループ法人を持つ。起業支援コンサルタントという分野で数々の実績を出しており、起業に関するサポートをワンストップで請け負うことが強みだ。金融業界から税理士の道へ転身し、新たな士業の道を開拓に邁進する所長 東岳夫の見据える業界改革とは。
宮川 賢者の選択 Leaders、ナビゲーターの宮川俊二です。
坪井 坪井安奈です。
宮川 今回は企業支援に特化したビジネスモデルで、独自のサービスを展開するある会計事務所に迫ります。
税理士法人ベンチャーパートナーズ総合会計事務所。2003年、現在の所長でもある東岳夫が、札幌市で個人税理士事務所として創業。現在は税理士業務だけでなく、行政書士事務所、社会保険労務士法人などをグループに持ち、起業支援や起業後のサポートまで、コンサルティング事業を総合的に展開している。
東 起業支援、経営支援を通して1人でも多くの起業家たちの夢を応援したいと思っております。地域社会のため、起業支援、税務会計という分野から日本を元気にしたいと思っております。
起業家たちの夢を後押ししたい。東が目指す、起業支援のための会計事務所とは?
坪井 それでは本日のゲストをご紹介します。税理士法人ベンチャーパートナーズ総合会計事務所 所長 東岳夫さんです。よろしくお願いします。
宮川 どうぞ、よろしくお願いいたします。
東 よろしくお願いいたします。
宮川 今日は会計事務所が行う起業支援。これがどういうものかじっくり伺いたいと思います。
東 よろしくお願いします。
坪井 さて、冒頭のVTRでもご紹介がありましたが、ベンチャーパートナーズは起業支援に特化した事業を行っていらっしゃると伺いました。具体的にはどのような事業なんでしょうか?
東 我々は起業支援、節税、あとは資金調達という、この三本柱を中心に業務を展開しております。
宮川 そうしますと相談については、どういうものが一番多いですか?
東 やはり7割方は資金のお金が不足している、というところからのご相談が多いですね。これも銀行融資だったり、あるいは公的な金融機関だったり、あとは融資以外にも、助成金だったり補助金と言われるものがあります。こういったものがあるものですから、立ち上げだけじゃなくって、その後の継続性というものも経験からしっかりよく理解ができているので、起業して終わりというサポートではなく、その後の永続性というか、継続性みたいなものを支えられるような形の中でのサポートという立ち位置でやらせていただいています。
こちらは、ベンチャーパートナーズの支援のもとで起業した、アースマシン株式会社。建設機械に取り付けるアタッチメントの開発・製造・販売で事業を展開している。
(インタビュー:代表取締役 櫻庭 健さん)
櫻庭 起業当初からお手伝いいただき、登記から始まったものですから、いろいろこちらの考え方を熟知していただいておりますし、雇用の状態も含め、入っている保険ですとか、そういうものも全部わかった中で、トータル的な大きな目線で提案をいただけるので、そういった点がやはり信頼できる部分の一つであります。
アースマシンの起業支援を行った担当者に話を聞いた。
(インタビュー:コンサルタント 山谷 祐貴さん)
山谷(アースマシンの)社長自身もずっと同じような業界で働かれていた方で、事業自体の経験はかなり豊富な方で、経営に関しての知識はおありだったんです。ただやはり税務ですとか、会計・労務の面でちょっと知識不足の面がおありだったので、そういうのは私どもの方で、どういった形にしたいのかというのを丁寧にヒアリングして、アドバイスを差し上げて、実際に行動に移すという、そういったことを支援させていただきました。
こちらは2009年にベンチャーパートナーズの支援を受けて起業した、株式会社メディカルジョブセンター。
(インタビュー:代表取締役社長 岩橋 成典さん)
岩橋 医療・介護業界に特化した人材紹介事業を行っておりまして、特に看護師さんであったり、あと介護職の方、薬剤師の方など多く紹介しております。スタート当初は事業計画を見ていただいて、適切なアドバイスっていうのをいただいたことによって、やはり創業当初、スムーズに滑り出すことができたというのは非常に大きかったなというふうに思います。
ベンチャーパートナーズでは起業支援だけでなく、事業戦略にまで踏み込んだコンサルティングを行っているという。
岩橋 特に、他エリアに対して新規出店をする場合なんかは、今このタイミングで現状の会社の状況でトライすべきかどうか、当然経営者として、重要な判断にもなるかなと思いますが、そういった部分もやはり初めて他のエリアに出店する経験がない中で、そういったトライもこれまでする機会があったんですけれども、そういったフェーズではしっかりとサポートをいただいておりましたね。
新規エリアへの進出という重要な局面で、どのような支援を行ったのか担当者に話を聞いた。
(インタビュー:副主席コンサルタント 鹿内 吉晃さん)
鹿内 他の拠点への進出の際には、やっぱり会社の状況を把握しなくちゃいけませんので、その辺はしっかりと打ち合わせさせていただきながら、一番いいタイミングで事業者の採用ですとか、他の拠点の進出とかをしていただいてるといった状況です。やっぱり他拠点になっていくと全体は見えはするんでしょうけど、拠点ごとの数字というのか、財務関係ですよね、とても見えにくくなるので、現在に関しては、拠点ごとに財務分析をさせていただいて、経営の安定化を図っていただいてるという状況です。
坪井 そもそもの質問になりますが、会計事務所と聞くと、税理面でのお手伝いというイメージがあるんですけれども、なぜ起業前から支援をしようと思われたんでしょうか?
東 自分が独立開業しまして、起業のご相談というのが割合増えてきまして、そうすると、起業の支援というのは、実はその税務面だけではなく、非常に経験も必要ですし、幅も広いという業務、そういったことに私自身気づきまして、ぜひこれは私のやりたい方向性として、起業支援ってすごく面白いなと非常に強く感じたものですから始めることにいたしました。
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