原点こそ大事!「色々なところに手を出して成功している人を見たことがない」の信念
カーコンビニ倶楽部株式会社
代表取締役社長
林 成治
「厳しい状況であれば、じっくり根を張っていくのが一番だ」。各分野に広がりを見せるフランチャイズビジネスにおいて一大成功を収めた男の、一貫した姿勢から生まれる戦略的イノベーションとは?
白石さっそくなんですが、カーコンビニ倶楽部、一言で言うと、どのような会社なんですか?
林カーアフターマーケットにおいて、全国で板金車検のブランドを展開している会社でございます。
林事業内容は、フランチャイズの事業でございまして、お客様がおそらく2種類おりまして、加盟店の方々と、一般の消費者の方々、その2つのお客様に対して、よりよいサービスを提供するという会社でございます。
蟹瀬車の面倒は全部見ると、私も車大好き人間ですので、今日は楽しみにしておりますので、よろしくお願いします。
カーコンビニ倶楽部株式会社代表取締役社長 林成治は、1958年北海道で生まれる。青山学院大学経営学部卒業後、プロミス株式会社に入社。2008年、カーコンビニ倶楽部株式会社代表取締役に就任するも、およそ1年で退任。2011年1月、自己資金でカーコンビニ倶楽部株式会社の全株式を取得。代表取締役社長に就任。現在に至る。
白石林社長のプロフィールを見ますと、もともとは金融関係に就職されていますよね。どういった経緯で、金融関係からカーコンビニ倶楽部へ入られたんですか?
林もともと金融会社が、カーコンビニ倶楽部を買収しまして、その時私は金融会社の役員をやっておりましたので、そのカーコンビニ倶楽部の経営が思わしくなかったので、立て直しをしてほしいということで、1年間社長をしたということがあります。
蟹瀬いわゆる出向で行かれたという感じですか?
林おっしゃる通りです。
蟹瀬立て直しに行かれたのに、途中でスパンとやめられておりますよね。これはどういう理由だったんですか?
林これは、一年間で突然解任になりまして、ざっくばらんに言いますと、色々な利権がありまして、経営を立て直しをする際に、そういったものを全て綺麗にしていかなくてはいけない。それによっての経費の削減が第一になりますので、それをやっていく過程の中で、私のやり方を面白く思っていない方がたくさんいらっしゃいまして、そういった方々の色々な思惑の中で、結局一歩取られたということですね。
蟹瀬その時はどういう感じだったんですか?
林悔しい思いが一番でしたね。
蟹瀬わずか一年ですもんね。
林私が一年間やったことによって、必ず経営が上向くと確信してましたので、もう1年、もしくはもう2年やればというのがありました。そういう思いがありましたので、非常に悔しかったですね。半年くらい葛藤がありまして、本当にこの会社は、会社全体のことを考えているのか、どうなのか色々なことを考えまして、結局解任になってその半年後に、親会社もスパッと辞めましたね。
蟹瀬すごい決断ですね。
林もともと元の会社に愛想をつかしたというのもありましたけど、同時に、元の会社がカーコンビニ倶楽部を売却するという発表をしましたので、このタイミングで会社を辞めて、カーコンビニ倶楽部を自分の会社にしていこうと思いました。
蟹瀬だけど解任されたところでしょう?
林おっしゃる通りなんですよ。
蟹瀬それを買収しようというその考えが、僕はすっきり入ってこないです。
林私はカーコンビニ倶楽部というネームバリューに非常に魅力を感じておりまして、やり方次第では、必ず成長を遂げると思っておりまして、またその1年間で、色々な加盟店の方々とお話をさせていただいたんですけども、その加盟店の方々は一様に皆さんまじめです。一生懸命やっていて、そういう方とお話をするにつけて、その方々を助けていきたいという思いもありました。
蟹瀬買収というのは大変ですよね。うまくいったんですか?
林今年で54歳になりましたけど、この54年間で、一番大変な一年間でしたね。買収するまでの。
蟹瀬どの辺が一番大変だったんですか?
林世間一般では、MBOというような感覚の中で思われてる方がいらっしゃったんですが、私は完全に元の会社を辞めておりまして、辞め方がなかなか厳しい辞め方をしていたんですね。親会社からすると、林だけには売りたくないというところがあり、そういう状況でしたので本当に大変でした。ですから私は一般の一入札者として入札をさせていただいたんですけれども、個人は私一人だけでした。
蟹瀬買収資金はどうなさったんですか?
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