働き方改革大激論!今後、日本の経営者と職場環境づくりはどうあるべきか?
青野 慶久(サイボウズ株式会社 代表取締役社長)
芦田 敏之(税理士法人ネイチャー国際資産税 代表税理士)
残業、給与、定年問題、育児休暇など、日本企業はいまだに前時代的な体質を脱却できていないのが実情だ。今後、従業員と企業はどのような関係を築いていくのか、経営者はどうあるべきなのか、についてをサイボウズ株式会社 代表取締役社長 青野慶久と税理士法人ネイチャー国際資産税 代表税理士 芦田敏之の両名を招いてそれぞれの思いを語ってもらった。日本の働き方の未来とは?
蟹瀬賢者の選択Leaders。ナビゲーターの蟹瀬誠一です。
ドーキンズドーキンズ英里奈です。
蟹瀬今回は働き方がテーマです。働き方と言いますと、今政府が一億総活躍社会と言うのをスローガンに、働き方改革と言うのを進めているわけですけどもね。背景には、やっぱり人口が非常に減少してきて労働力が不足してるとか、過労死の問題とか、あるいはもうちょっと大きく見ると日本自体の生産性をどういう風に高めていくのかと言う大きな問題がやっぱりあるんですよね。
ドーキンズはい。私は働き方に個性があるのはすごくいいと思いますし、選ぶことが出来るのもいいと思うんです。しかしその働き方が会社でのやりがいだったり、働きやすさにも、より繋がるにはどうしたらいいんだろうなぁ、ということは思います。
蟹瀬色んな働き方があっていいと思うんですけども。企業の収益だけじゃなくてね、やっぱりそこで働く人たちが、どのぐらい豊かさをこう実感できるかね。それがこれからの在り方だと言う感じがするんですけどね。そこで今回は特別編としてワークスタイル変革を実践する企業の取り組みに迫ります。
今回のゲストは、サイボウズ株式会社 代表取締役社長 青野慶久。1997年創業のサイボウズは、グループウェアを中心としたサービスを提供するソフトウェア開発会社。個人のライフスタイルに応じて、「100人いれば100通りの人事制度を作る」をテーマに2005年頃からワークスタイルの変革に取り組んでいる。税理士法人ネイチャー国際資産税 代表税理士 芦田敏之。国際資産税の専門企業として2012年ネイチャー国際資産税事務所を設立。「Treat as a family」を基本理念に従業員を家族と捉え独自の制度を考案し、働きやすい職場環境作りに努めている。賢者の選択特別編、働き方改革は成長戦略である!一億総活躍社会実現に向けたワークスタイル変革とは?
ドーキンズそれでは本日のゲストをご紹介します。サイボウズ株式会社 代表取締役社長青野慶久さん。そして、税理士法人ネイチャー国産資産税 代表税理士の芦田敏之さんです。よろしくお願いいたします。
蟹瀬どうもよろしくお願いします。
青野芦田よろしくお願いします。
蟹瀬青野さん、お久しぶりです。
青野ご無沙汰してます。
蟹瀬今日は、働き方というのがテーマで。お二人の会社が非常にユニークなことをやってらっしゃると言うことで、是非じっくりお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。
青野芦田はい、よろしくお願いします。
ドーキンズさて、冒頭のVTRでも紹介がありましたが、青野社長は早くからワークスタイルの変革に力を入れていらっしゃいますが、なぜワークスタイルの変革に力を入れようと思われたのですか?
青野理由はですね、離職率が大変高かったからですね。離職率が28%もありまして。
蟹瀬業界トップですね。
ドーキンズ業界トップ!?
青野もう4人に1人は一年後いないみたいな。そういう会社だったので、これは何か変えないと、もうこれはもういくら採用しても追いつかないぞ、ということで。改革に取り組みました。
蟹瀬その状況をどうやって脱するかですけども。具体的にはどういうことをやられたんですか?
青野非常にシンプルに言うと、もうメンバーの意見をこう聞きながら、一つ一つ叶えてあげるということなんですね。例えば「残業したくないわ」という人がいれば、「じゃあ残業しなくてすむ制度を作りましょう」とか。「短時間で働きたいわ」と(いう人がいれば)、短時間勤務制度を作るとか。「在宅で働きたい」っていったら、在宅勤務制度を作るとか。こうやってこう一個一個やってきたら、だんだん離職率が下がっていきましたね。
蟹瀬今のお話だけ伺うと、その企業の統制っていうのはすごく取りにくい感じがするんですが。一方の芦田さん。
芦田はい。
蟹瀬多様性ということを割とキーワードに捉えられているようなんですけど。これはどういう風に考えてらっしゃるんですか。
芦田私はビジネスとして、インターナショナルなクライアントと対応してるんで。多様なことがその当たり前だと言うふうになっちゃってるんで。我々、良いところを見てあげるので。短所を見ちゃうと「あんたのここが悪い」となるけど、長所だったら「あんたは英語できる」「あんたは税金できる」「あんたはコミュニケーション能力高い」って風なところを見てあげるっていう。
ドーキンズ働きやすい環境作りと言う点では何かされたことありますか?
芦田前提としては、「Treat as a family」と考えているんですね。働いている人を、家族のように考えると言うモットーでやってます。昔は、私もやっぱりこういう職業だったんで、エクセル資本主義じゃないんですけど、労働時間が長く働いたらその分だけ時給の分が得するんじゃないかとか、そういうこと色々考えたんですけど。これが家族だと思うと、ある程度残業していると「あんたまずいんじゃないの」と。「あんた早く帰って寝て、次の日、元気にやった方がいいじゃないか」と、どんどんなっていくんですね。
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