エネルギー転換という時代の節目にさらされた、プラント建設企業の戦略と組織作り
日本建設工業株式会社
代表取締役社長
笹岡 智充
戦後、日本の爆発的な経済成長を支えてきたのが電力だ。日本建設工業株式会社は発電所の建設、保全業務をメイン事業とする。これまで数多くの発電所を計画、施工してきたそのノウハウは建設業界の財産といえる。しかし、エネルギーの在り方が見直される昨今、発電所建設の見通しは決して楽観視できるものではない。代表取締役社長 笹岡智充はいかに会社の事業を転換し、社員と一丸となって会社を未来に残すのか、その舞台裏に迫る。
唐橋 これからの企業は、利益だけではなくて、地域との共生や社会貢献も大事になってくると思うんですが、どういった取り組みをされてますか?
笹岡 先ほどのビデオにありましたように、全国に配置している社員が、電気エネルギーの安定供給に向けて日夜努力しているとともに、自動車産業とか製鉄業などの技術の発展に取り組んで貢献しているというふうに自負しています。それと併せまして、スポーツを通じて、文化的な事業に投資して、それで社会貢献するというのも非常に重要だと感じております。2018年4月に、女子100mハードルの福部真子選手をうちの会社で採用することにいたしました。3、4社オファーがあったと聞いているんですが、うちのような今までトップアスリートをサポートした経験のない会社を選んでいただいたということで、非常に感激しました。
坪井 私は今、中央区月島にあります日本建設工業の本社に来ています。さっそく、福部真子さんを訪ねてみたいと思います。
(インタビュー:総務グループ 人事・総務課 福部 真子さん)
坪井 こんにちは、坪井安奈と申します。よろしくお願いします。
福部 よろしくお願いします。
2018年4月に日本建設工業に入社した、女子陸上100mハードル福部真子選手。福部は、日本建設工業の総務部で勤務しながら、競技活動を続けている。
坪井 どうしてサポート企業として、日本建設工業に入ろうっていうふうに思われたんですか?
福部 まずこの会社のサイトを拝見させていただいて、人材力を大事にしているっていうワードを見てピンと来たというか、そういう温かみのある会社で続けられるんであれば、続けたいなと思って選びました。
坪井 具体的にはどういったサポートを受けられているんですか?
福部 アスリートは、身体を使って戦っているので、体作りは練習だけじゃなくて、食事からも作れるものなのでバランスよく、全部食べようと思ったら、それなりにやっぱり食費っていうのはかかってくるところはあるので、給料とは別にサポートしていただいたりとか、すごくありがたいです。
坪井 やっぱりその大学でこれまで陸上されてきたのと、こうやって会社に入られて陸上をされるって違いますか?
福部 一本にかける思いというのは、勝ちたいっていう気持ちだけで学生の頃はやっていたけど、会社に入って一試合行くだけで、どれだけのお金が動いてるっていうのを、やっぱり会社に来て自分で清算してっていうのを目の当たりにしました。
毎回の試合に本当に20人近くの方が応援に来てくださるんですけど、練習に行くのがちょっと憂鬱になっちゃったりとかする時も正直あるんですけど、やっぱそういうときに、会社の方々のことを思うと奮起できるというか、自分の原動力に変えられている部分はあります。一本走れる重み、感謝っていうか、ありがたみと勝ちたい、二つの感情が出てきたかなと思います。
日本建設工業では、福部の入社を機に、社内陸上部「日本建設工業アスレティッククラブ」を発足。どのような活動をしているのか、担当の社員に話を聞いた。
(インタビュー:日本建設工業アスレティッククラブ担当 総務グループ 人事・総務課 五十嵐 智美さん)
五十嵐 大会の応援団を募集してそれをまとめさせていただいたり、福部選手の活躍を幅広い方々に見ていただきたいので、ホームページに活動結果だったりとかを掲載したりしています。
福部が出場する大会には、各地の社員も応援に集まり、大会の応援を通じて、社員同士の交流も盛んになっているという。
(インタビュー:
電気・機械グループ 工事管理チーム 名井 小百合さん
総務グループ 人事・総務課 林 将平さん
資材グループ 資材調達課 江口 麻美さん)
坪井 地方で大会があるときには、その支社の社員の方は応援に来るんですか?
江口 近い会場の作業所から有志を募って来るときもあります。
名井 神戸の支社から来た方と一緒に応援して、近くの居酒屋とかに飲みに行きます。
林 自分は山口県で開催された大会まで行きました。
坪井 山口県まで!?遠いですね!
坪井 福部さんを応援するっていうことで、会社に今までと違った変化があったなって感じることはありますか?
林 やっぱり応援を通じて、一致団結っていうところはすごく感じています。
アスリートのサポートについて、社員はどう思っているのか、話を聞いた。
(インタビュー:新入社員 佐伯 卓哉さん)
佐伯 身近に、そういうアスリートの方がいることは、すごいと思ったし、友達に自慢したいなと思いました。
(インタビュー:新入社員 内藤 大貴さん)
内藤 日本建設工業の同じ社員として、それで頑張っておられるので、僕自身も今後はしっかり応援したいなっていうふうに思いました。
(インタビュー:安全管理部 次長 仲野 豊さん)
仲野 福部さんが活躍すればするほどですね、私も含めて、他の社員の多くが福家さんからパワーをいただいていると思います。
福部 会社にすごくお世話になってるので、恩返しができるように、やっぱり一番高いところを目指してやっていきたいです。
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