日本エネルギー再生へ「マルチ電源のプロ集団」と地域の対話がつくる未来


株式会社レノバ
代表取締役社長CEO
木南陽介

特選インタビュー

一人の思いが世界を変える。
株式会社レノバ。2000年現在の代表取締役社長CEOである木南陽介がプラスティックリサイクル事業会社として創業。
その後、太陽光発電をはじめ、全国各地で風力、地熱、バイオマスなど、幅広い再生可能エネルギー事業の開発を推進している。
エネルギー開発会社として日本を元気にする木南が唱える再生可能エネルギーの未来とは?

世界と日本

木南そうですね。残念ながら日本は非常にこの分野、遅れてきたと思います。ですが、世界と比べると今遅れてる分だけ、これから急速に伸びるということが期待されている分野となっております。

宮川遅れてきたというのはどういうことなんですか?

木南やはり日本は非常に安定的に地域独占体制ということで電力の供給をしてきました。それが上手くいった面もあるのですけれども、不安定な再生可能電源については着手してこなかったという面がありまして。

宮川やっぱり東日本大震災というのが1つ大きな節目だったんですね。

木南やはり原発で基本的には電源供給が3割くらいできると見越していたことが、今はほぼゼロの状態になるというなかで、この資源のない日本というのは非常に今苦境に立たされているわけですよね。それをやはり補うために何か出来ないかとなると、いつの間にか世界ではこのような再生可能エネルギーが主軸の1本になってるということですね。
たとえば、デンマークですと、現在ですでに全体の50%くらいが再生可能エネルギーで成り立っている。その大半が風力でございますけれども。それからドイツ、それからスペイン、こういった国でもすでに30%くらいの電気が再生可能エネルギーで賄われているわけですね。日本はそれで大震災を契機に政策を転換いたしまして、今2030年に向けて約22%くらい再生可能エネルギーで賄うという方針を出しております。

福井今、実際はどれぐらいなんですか?

木南今はですね、水力と合わせて14、5%。旧来の水力発電を除くと実は5%しかないんですね。この5%を2030年までに15%、3倍に伸ばそうというのが今、日本が目指している状況になっております。

福井これから成長が期待できるとなると、新規参入の事業者もかなり増えてくると思うのですが、そのあたりはどうお考えですか?

強み

木南そうですね。多くの会社が副業でやるような事業が多いんですね。我々のような専業事業者ってのはヨーロッパにはたくさんあるのですけれども、日本には実はあまりない。それが非常にもったいないところでもあるのですが、逆に言いますと我々のような独立した事業者がもっと活躍できるフィールドが広いということかと思っておりまして。我々はその中でも特徴のあるマルチ電源といっておりますけれども、太陽光も、風力も、バイオマスも、それから地熱も扱って、全面的に日本の再生可能エネルギーを支援していこうというふうに考えている会社でございます。

プロ集団

宮川しかし、開発といいますと、やはりかなりの時間がかかると思いますけれど2000年に始められてこの2016年、どういう風な実績がおありなのでしょうか?

木南現在、レノバでは約8か所ですね、全国で発電所の運営をしております。7か所が太陽光、大規模なものの発電需要となっておりまして、あとの1か所は先ほど申し上げた秋田でやっておりますバイオマス事業になります。

宮川こうやって拝見しますと、各地の地域の特徴に合ったという発電形式という感じですね。

木南そうですね。やはり地域地域で持っている自然エネルギーが違いますので、それに合わせた発電方式で提案をしていくということになります。

福井実際に開発というのはどのように進めていくのですか?

木南やはり1番はじめはですね、地元の地権者の方ですとか、それから地元の温泉事業者さんだとか、漁協の方だとか、いろんなところから話が入ってきます。それに対して我々がまずは事業の企画をするわけですね。やはり採算が取れないと事業が成立しないということから、事業性の調査をやりまして、そのあと地権者の協議をする、それから送電の協議をする、それから許認可の取得をする、と。いろいろなプロセスがあるのですけれど、1つ1つクリアしていきまして、最後、建設に至るというような流れでございますね。

宮川ですから、その過程によって、いろんなノウハウが必要ですもんね?

木南そうですね。

宮川まず土地を見るところから、最後、効率のところまで。

木南まあ、これはものすごく人数がかかる仕事というよりは、それぞれの分野で非常に強い専門家がいる必要がありまして、それを全部弊社の場合はインハウス、中に社員として所属しているわけですね。それで一気通貫で始めの企画から建設、それから最後そのあとの20年に渡る運営まで責任持ってやると、そういうことができないとやはり実行できないと思います。

宮川プロ集団というわけですね。

木南そうですね。マルチ電源のプロ集団というのが弊社の目指す1つの姿ですね。

出演者情報

  • 木南陽介
  • 1974年
  • 兵庫県
  • 京都大学

企業情報

  • 株式会社レノバ
  • 放送日 2016.12.04
  • 業種:
  • 電子・電気・OA機器 
  • 本社:
  • 東京都
  • 所在地住所:
  • 〒100-0004 東京都千代田区大手町1-7-2 東京サンケイビル27F・18F
  • 資本金:
  • 19億53百万円(2017年5月末時点)
  • 売上高:
  • 連結8,265百万円(2017年5月期)
  • 従業員:
  • 連結76名(2017年5月31日時点)

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